お子さんに絵探しや言葉の絵本はいかがでしょう。
とくに言葉を2語くらい話すようになってきたころ。2歳前後からおすすめです。
「こえ(これ)」「しょれ(それ)」とさし示す言葉とともに、「じょー(ぞう)」「あかなー(さかな)」「……なぁに?」など、自分で意思を持って描かれた絵を見つけ出したり、聞いたり。
言葉の練習や、ものの名前を覚えるのに最適です。
目次
2歳前後におすすめの絵探しの絵本
まずは『絵さがし』の絵本からご紹介します。「2歳前後におすすめ」と書いたとおり、2歳にかぎらず、1歳や3歳以上のお子さんにもおすすめの絵本ばかりです。
『きんぎょが にげた』は絵さがしのファーストブックとして最適
五味太郎さん作『きんぎょが にげた』。
有名な絵本で、すでに一度は読んだことがあるお子さんが多いかもしれません。まだ読んでない方は、この機会にぜひ手に取ってもらえたらと思います。
この絵本は、そもそも『絵さがし』という行為自体がわかっていないお子さんへ、絵さがしのファーストブックとしてもおすすめ。
1歳からでも楽しく読むことができますし、「どーこだ」や「なーんだ」という言葉の意味も理解していくことでしょう。
2歳でも「んーとー……ここ!!」と自分でめくりながら、くり返し読んでいるので、買っても損はない絵本だといえます。
絵さがし『だあれ』シリーズは、『きんぎょ』の次に読んでほしい絵本
『きんぎょが にげた』と同じ、五味太郎さん作。絵さがしの『だあれ』シリーズは2冊出版されています。
1冊目は『たべたの だあれ』。2冊目は『かくしたの だあれ』。基本的にどちらも同じようなストーリーで構成。
左ページに『◯◯◯ たべたの だあれ』『◯◯◯ かくしたの だあれ』と書かれており、右ページに複数の動物(最後のページは子供)のイラストが描かれています。
読み手は複数の動物のなかかから、該当する動物を見つけ出すストーリー。ページをめくるごとに動物の数は増えていくので、難易度が徐々に上がっていきます。最後のページの絵さがしは、大人でも一瞬「どこ?」と思ってしまうほど。
2~3回読めば、すぐに場所を覚えてしまいますが、それでも何回も読んでとせがんでいました。
2歳に限らず、もうすこし上の未就学児でも楽しんで読んでくれる絵本です。
上でも書いたとおり、『きんぎょが にげた』と同じ作者なので、そちらの絵本が好きなお子さんにはおすすめの2冊です。
『どのこかな?』シリーズは、『だあれ』が好きな子供におすすめ
上で紹介した『だあれ』シリーズに夢中になっていた子供たちに、ほかに無いかなと探したときに見つけた絵本。
見開きに描かれた動物たち。そこから、「どのこかな」といわれた動物を探します。
『どのこなかな おたんじょうびおめでとう』では、パーティーにいく動物を探しますが、それ以外にも「はがないのは どのこかな」「チョコレートたべたのは どのこかな」など、質問がいくつかあります。
2歳の子供もページをめくると、パーティーに行く子を指さしたあと、ほかの特徴がある子を指さして、「は(歯)、ないよー。あに(わに)、は、ないよー」と言うなど、いろいろ見つけて楽しんでいました。
「どこミニ」シリーズ。2歳児だけでなく大人も圧倒される世界観
山形明美さんが手がける「どこミニ」シリーズ。ジオラマで表現された美しい世界とキャラクターは、2歳児も大人も夢中になるほど。
「どこミニ」シリーズはもともと、「どこ?」シリーズと呼ばれる絵本の簡易版です。
「どこ?」シリーズではジオラマの世界観(探す範囲)も広く、2歳児にはまだ難しいですが、「どこミニ」シリーズでは、その一角のみを掲載しているため、2歳でも楽しんで見ることができます。
『だあれ』シリーズ同様、左ページに探すもの(質問)が書かれており、右ページに画(ジオラマ写真)が掲載されています。
厚みがある絵本なので、少し重たい分、破くといった心配もありません。
絵本とはまた違う。言葉の本や絵さがしずかん
絵さがしは絵本のほかにも、図鑑や「言葉の絵本」があります。
『えさがしずかん なないろマカロンとさがそう!』
すこし難易度がアップするかな? と思いきや、2歳からでも問題なし。
可愛い絵柄のため、ママが先に気に入る可能性が高いかもしれません。
2歳ではまだ発音がむずかしいものもありますが(クリオネとかカピパラとか……)、それがどれかわかっているみたい。耳から慣らすには、ちょうど良い絵本かもしれません。
また、描かれている種類もおおく、絵さがしも思う存分できますよ。
『アンパンマン はじめてのことばえほん』は、アンパンマン好きな2歳児に最適
「ことばえほん」と書かれていますが、どちらかというと、辞典や図鑑よりの本。
『アンパンマン はじめてのことばえほん』は、「わくわく」と「ぐんぐん」の2つのバージョンがあります。
『わくわく』では、どうぶつ、みずのいきもの、とり、やさい、くだもの、たべもの、しぜん、からだ、いろ。
『ぐんぐん』では、くるま、いろいろなのりもの、おもちゃ、きるもの、むし、はな、いえにあるもの、まちにあるもの、かず。
これらを見開きで紹介しています。絵さがしが目的の本ではないため、読み手が問題を出さなければならないです。
ただ、どの絵さがし本であっても途中から、いろんなものを「どーこだ」しあうと思うので、あまり深く考えなくても良いかと思います。
2歳児の反応
『わくわく』『ぐんぐん』どちらも2歳の誕生日に渡しましたが、当初はそこまで興味を持ってくれませんでした。
それも時期が経つにつれて、手にとる頻度も増え、2歳半になったころは毎日のように指さしながら読んでいました。
一緒に読むときは、読み手が「○○どーこだ」と言って絵さがししています。
ただ、最初はどちらか興味のあるほう一冊だけ用意で良いかもしれません。
1歳や2歳の言葉の成長が感じられる絵さがし本。ぜひ1冊は手に入れよう
1歳や2歳は、まだうまく話せなくて、それが逆にかわいいころ。
絵さがししているときでも、前回言えなかったものの名前が、徐々に言えるようになっていく様子に成長を感じることも少なくありません。
さまざまな絵さがし本があるので、ぜひお子さんが喜ぶ絵本をさがしてくださいね。
ちなみにですが、成長の変化をあとで見返すためにも、時々動画を撮ると良いですよ。
この時期特有のかわいい喋り方は、このあと聞くことができないので、本当に記念になります。
もう少し大きくなったら、こちらの絵さがし絵本もおすすめ