2歳になり、子供はますますパワーアップ。イヤイヤ期に入るお子さんもいるかもしれませんね。ただ、イヤイヤ期でも、大好きな絵本を前にすれば笑顔になる子ばかりです。
今回は2歳から3歳にかけて子供が楽しく読んでいた絵本を紹介します。どれも人気のある絵本なので、すでにご存知の方も多いかもしれません。まだの人は、一回は手にとってもらえたらと思います。
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こんにちは、とはのです。 子供が1歳~2歳のころって、「せっかく絵本を買っても目を離したときに子供がビリビリに破ってしまう。口に入れてしまう」という悩みがありま ...
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『こねこ9ひきぐーぐーぐー』
作:マイケル グレイニエツさん
並んで寝ている9匹のこねこ。1ページめくるごとに、こねこ起きて……あれれ? どこか行ってしまう。
まだ寝ているのは、何匹かな?
いなくなったこねこは、どこに行っちゃったのかな?
カラフルな色合いと、猫がいなくなる様子が楽しい絵本。残ったこねこを数える作りにもなっています。
ネコが大好きなお子さんはハマる
猫好きの2歳児が夢中になった絵本。1ページめぐるごとに、猫がいなくなったところ指さし「ない!」と興奮して読んでいました。
2歳はまだ数え方で間違えることもありますが、3歳だと正確に数を数えられるようになってくると思います。そういった数え方の練習にもなる絵本ですね。
カラフルな色合いの絵本なので、子供にも受け入れられやすいようです。2歳から3歳の絵本としておすすめしていますが、1歳からでも楽しんで読める作品です。
『かずをかぞえる』
作:五味 太郎さん
同じ数でも、かぞえる対象が違えば、かぞえ方も違います。たとえば、「小鳥だと1羽」。では、お花だとなんてかぞえるでしょう。
数が大きいものについては、どう考える? 20という数は、10が2つあるよ。
などといった気づきも教えてくれます。
絵本『かずをかぞえる』のおすすめポイントと、2歳~3歳児の反応
本当は上の子に用意した絵本でしたが、意外にも2歳児がよく読んでいました。イラストに興味をもったようです。
物のかぞえ方などはさすがにまだわかりませんでしたが、指で示す数字の数などを教えるのにも役に立ったかな。
個人的には、この年齢ならまだ数を無理に覚えるようなことはしなくても良いと思います。絵本をとおして、自然と数に慣れ親しんでほしいと思う方にはおすすめの絵本だと思います。
五味さんの絵本は人気があるものばかり
五味さんの絵本は、どれも人気があり、おすすめです。紹介しきれなかったのですが、以下の2冊もとてもおすすめ。
きんぎょが にげた
これはぜひ読んでほしい一冊。
金魚鉢から逃げた金魚はどこかな?
ページをめくるごとに、子供の「ここ、きんぎょ!」といった声が聞こえてきます。1歳から3歳(4歳?)も夢中になる一冊ですよ。
たべたの だあれ
左ページには、「○○○ たべたの だあれ」と書かれた文字。右ページには動物たちが描かれています。
でも、その動物たちのうち、一匹だけおかしなところが……。
だれが食べたかを見つけるゲームができる絵本で、子供もちょうどわかるくらいの難易度。楽しみながら読める絵本で、子供に人気があります。
上の子が下の子(2歳)に対して読んであげるなど、きょうだい児みんなで楽しむ場面もよく見られました。
五味さんは年代に合わせた絵本をいくつも出しているので、絵本選びに困ったら、五味さんの絵本のなかから探してみてくださいね。
『ねずみさんのながいパン』
作:多田ヒロシさん
ねずみさんは、ながいパンを持って、どこ行くのかな?
「このおうちかな?」
次々にあらわれるおうちは、ねずみさんの目的地なのでしょうか?
いろんな動物たちの食卓の様子は、家族団らんのあたたかさを伝えてくれます。
同時に文章ではこまかく状況を書いていないからこそ、より想像力をかきたてられるようなイラストにも注目。読むたびに子供が「ここは、こうだね!」と発見できるような『遊び』を入れてくれている絵本です。
この絵本のおすすめポイントと、2歳~3歳児の反応
ねずみさんの前にあらわれる家は、そのなかに誰がいるのか、すぐにわかるものばかり。
そのため、子供に「この家はだれの家かなー?」と聞くと、元気に動物の名前を挙げてくれます。
家のなかで食事する動物たちは、みんな楽しそうで、家族で食事をとる大切さが伝わってきます。
3歳くらいになると、家の中にあるものに興味がいくようです。「これがパパかな? こっちはママだね」「これはなんの料理かな」など、子供と話しながら読み進めていけるのも楽しいですよ。
『かお かお どんなかお』
作:柳原良平さん
「かお かお どんなかお?」
顔の形ができたら、ページをめくってみよう。おこったかお、ないたかお、さまざまな表情が表れます。
顔は1ページに大きく描かれていて、インパクト大。わかりやすい表情の数々に、子供も一緒になって真似します。
『いろいろおてがみ』
作:えがしら みちこ さん
ある日はくろいもようのお手紙。
またある日は、もこもこ ふわふわのお手紙。
だれからかな?
ポストに入っている手紙は、差し出し主の特徴をとらえたお手紙ばかり。「だれからかな?」のメッセージとともに、ページを開くと、差し出した相手とお手紙の内容を見ることができます。
2歳はくり返しが好きなので、手紙が届く → だれからかな? → ○○さんからのお手紙。のくり返しにおもしろさを感じたり、その本の魅力にどんどんひきこまれていくと思います。
おてがみの主はだれ? 2歳児は当てっこがお気に入り
2歳半くらいに読んだ絵本ですが、絵柄もやわらかく、文字数もちょうどよかったのか、とても気に入っていました。ひとりでページをめくりながら「じゃれ(だれ)かなー」とつぶやいて、「んとー……うしさんー!」といって当てっこするのも楽しかったようです。
一度読んでしまえば答えはわかりきっているので、飽きてしまうのかとおもったのですが、定期的に手をとるなど大好きな一冊でした。
『たまらんちゃん』
作:つぼい じゅりさん
たまちゃんとらんちゃんは、いつも仲良し。
そんなふたりがある日、突然離れ離れになってしまいます。
別れてしまって悲しむ二人ですが、次々にいろいろなことが起こり、「このまま、わかればなれなのかな」と思ったときに起こったこととは…?
大人なら先が読めてしまうストーリーですが、それが逆に子供にはちょうど良いわかりやすさで、夢中になった1冊です。
料理の工程に興味津々? 3歳、4歳も興味ありの絵本
「たまちゃん」と「らんちゃん」の動きや表情は、見開きいっぱいに描かれておりダイナミック。
3歳児だけでなく、4歳児も楽しんで読めた1冊です。
「どうして別々になっちゃったのかな?」
「たまちゃん、らんちゃんは、いろんなものに変身できるよ」
そんな会話をしながら、自然と料理の楽しさを教える事もできます。
また絵本の中には、いろんな卵料理に変身したたまちゃん、らんちゃんが描かれているので、一緒見て楽しむこともできますよ。
親子で絵本を読む時間をつくるメリット
絵本については子供の反応が良かったもの、人気だったものをおすすめとして紹介していますが、お子さんによって興味をもつ絵本は違うかもしれません。
「反応を見てから買いたい」という方は、ぜひ図書館を利用してみてくださいね。絵本はくり返し読んでも飽きることありません。図書館の本でためしてから、ご購入されると確実だと思います。
家事に育児になかなか時間がとれないという方も、1日1回、むずかしければ2日に1回でも、絵本を読む時間を作ってみてください。
絵本の時間は親も子供もほかのことに意識は向かず、ちゃんと絵本に向き合っている時間となります。「ながら育児」や「ながらテレビ」にならない時間をしっかりと作ることは、とても大切。子供も親がしっかりと自分に意識を向いているのに気づくのか、表情もゆたかになります。
言葉の表現や知識の幅も増やしてくれるだけでなく、親子のコミュニケーションの一環として、絵本の時間を定着化するご家庭が増えてくれればと思います。
ポイント
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2歳前後からおすすめしたい。絵さがしや言葉の絵本
お子さんに絵探しや言葉の絵本はいかがでしょう。 とくに言葉を2語くらい話すようになってきたころ。2歳前後からおすすめです。 「こえ(これ)」「しょれ(それ)」と ...
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※追記
毎回絵本選びに困っている。どうしたらいい?
こうしたお悩みをお持ちの方へ。
ぜひ使ってみてほしいのが、「絵本ナビ」というサイト。
知っている方もいるかもしれないのですが、絵本のポータルサイトで、絵本の概要やレビューが多く掲載されています。
何歳くらいのお子さんが読んだかもわかるようになっているので、ひとつの目安になりますよ。
ポイント
どんな使い方ができる?
たとえば、年齢別以外に、こんな一覧を見ることができます。
レビュー数ランキングは人気の作品がわかりますが、期間の定めがないので、自然と古くからある本が上位にランクインしがち(?)。
最近の本の売れ行きが知りたい場合は、売上ランキングがおすすめ。最近のデータを集計したランキングなので、今人気の本がわかります。
どんなときに使っていた?
実際に絵本ナビを知ってからは、図書館で本を選ぶ時間が無いときなど、スキマ時間で絵本ナビで本を探して図書館で予約→図書館では受け取りのみなどしていました。
また、子供に本をプレゼントするときも便利。グッズとセットのものも多いし、イベント時は特別なプレゼントと組み合わせ商品が売り出されることも。
なにより年上の従姉妹に合う絵本ってどのあたりかなど迷ったときなど、年代セットのものもあるのでおすすめです。
絵本を探す・レビューを見るだけならお金はかからないので、ぜひ気軽に活用してみてください。