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子供の質・幼稚園卒は上?保育園卒は下?重要なことはほかにある

子供の質・幼稚園卒は上?保育園卒は下?重要なことはほかにある

こんにちは、とはのです。

今回は「子供の質(人格)形成」について書いていこうと思います。

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いろいろな意見があると思いますが、あくまで個人の一意見・体験をとおして思ったこと書いていくことをご了承ください

子供の質は、保育園卒か幼稚園卒かで関係するのか

子供の質は保育園卒と幼稚園卒かによって違いが出るのか
断定はできませんが傾向としてよく言われているのが、以下の内容です。

  • 幼稚園のほうが「教育」を目的しているため、行儀が良い子が多い。小学校でも落ち着きがある
  • 保育園卒は乱暴な子が多い

保育園は「保育」目的、対して幼稚園は「教育」を目的としているため、プレ小学校のような活動を幼稚園から取り入れています。
幼稚園だと座って先生の話を聞いたり、意見を一人ずつ言ったりする機会が保育園よりも多く、そうしたことから小学校に上がっても「学校環境」「授業」にすぐに慣れる傾向にあります。
そのためこうした話が流れるのかもしれません。

しかし、正直この話はあまり重要視しなくて良いと感じています。

わが家の経験をとおして感じた一例ですが、以下ご参照ください。

入学直後は保育園と幼稚園との差を感じた

第一子が入学式後に教室移動、親は後ろで見守っているときの様子を見て、保育園の子供は私の子供も含め若干自由さが強いと感じました。
というのも、先生の問いかけが最後まで言い切らない時点で、まっ先に答えたのは保育園児だった私の子供とそのお友達だったからです。
言葉づかいも先生に対してお友達のように話しかけるものが多いように感じました。

また、先生が話している最中も話しかける、机の中が気になってそちらを見ているなどといった行動も見られました。

ほかにも何人か先生の話しそっちのけでキョロキョロしたり、ほかのことをしている子供もいましたけどね
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ただ、もしも保育園卒の子供のほうがそうした傾向が多かったとしても、入学時点では目上の人への接し方・教室でのあり方を知らないだけで、1か月、2か月とすぎればほぼ問題は解消。
つまり、小学校入学後に授業で困らないためにといった理由のみで幼稚園を選ぶのは、あまり意味がないと感じています。

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言葉づかいは家でもマナーの本読んでなんとなく知っていたけれど、保育園ではあまり使わなかったから気にしていなかった。小学校に入ってから先生にしっかり教えられて、身についたよ

たとえ入学直後は順応できていなくても、教えられれば徐々に適応できる子がほとんどです。

その後の授業成績・先生への態度は○○卒は関係なし

入学式直後は落ち着きが無いと感じた子供の授業態度ですが、前述したとおり授業参観をしたときには解消されていました。
先生の質問に対しては、みんな同じように頑張って手を上げて意欲的です。
手を挙げない子もいましたが、ごくわずかでした。

授業の成績もとくに問題ありません。
また、懸念していた先生への態度・言葉づかいも直っていました。

2年生になったころ、「今は平気?」と改めて聞いてみたところ、当たり前でしょ?と返されました。

でも一部の男の子は言葉づかい悪くて先生に毎回注意されている
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全員がまったく問題ないというわけではなく、一部はまだ多少やんちゃな子もいるようです。

そのほか子供が困っていたのが

  • 授業中ずっと喋ってうるさい子がいる
  • 毎回掃除をサボっている人がいる(先生がいないときだけ)
  • 廊下すぐ走る人がいる
  • 嫌味っぽい言い方ばかりする子がいる

教室内のごくわずかな子だけでしたが、ほぼ幼稚園出身者でした。
ただし、これはどこどこ卒だからというよりも、前述したとおり子供の学校は幼稚園出身のお子さんがほとんどであるため、割合的な理由だと思われます。
保育園卒の子が半数以上だった場合は、保育園出身者のほうがこうした行動をする子の数が多かったかもしれません。(ちなみに私の子供も、たびたび叱られることはあります)

幼稚園卒でも保育園卒でも、すぐに順応する子もいればあえて適応しない子もいるし、マナーが良い子・悪い子、したたかな子・そうでない子もいます。

子供の質は「環境」が重要

子供の順能力・適応力があるかどうかは子供の質(人格)も大きく関係します。
子供の質(人格)はもって生まれた子供自身の個性・性質と、その後どう過ごしたかによって左右されていくと思いますが、保育園卒か幼稚園卒かはあまり重要ではありません。

すこし説明が難しいですが、厳密にいうと保育園や幼稚園という大きな枠組みだけで考えるのは重要ではないですが、どの園であってもそこでなにをどう経験したかが重要でそれは子供の質に多少影響すると思います。

「子供の質(人格)」の向上・形成については次の「環境」が重要だと感じています。

家庭の環境

一番影響を受けるのは、やはり家庭環境。
親と接する時間や内容が濃いときもあれば、逆に希薄なときも子供が人格を形成する上で影響を受けるでしょう。

子供の生まれ持った個性もありますが、やはり子供に対する言動に違和感がある保護者のお子さんは、成長とともに家庭内の影響を受けている傾向が見受けられます。
逆に小学校中学年を超えると家庭の環境よりもまわりの環境に影響されることが多くなってくるため、それまではいろいろな場面でのあり方も含めて子供とどう接するかを考えたほうが良いです。

  1. 子供と向き合う時間を作る
  2. 外界での知識や経験を取り入れる

大きく分ければこのふたつを意識すると良いと思います。

子供と向き合う時間を作る

たとえば「しっかりと子供と向き合って話をする」。
今日なにがあったのか、子供からいろいろと話をする時間はたとえ短くてもいいのでとってあげたほうが良いでしょう。
小学校にあがっても、この時間は取るべきだと思います。

なお、話をするときは作業しながらではなく、しっかりと子供の話を聞く姿勢をとる必要があります。

大人でもスマホをいじっていたり上の空だったりしているパートナーに、話しかけたいとは思わないですよね。
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毎日話を聞いていると、大体子供の交友関係やまわりのお子さんの様子などもわかってきます。
前述した問題行動をするクラスメイトの話も、そうした会話の中でたまに出て知った形です。
保育園のときも、○○されて嬉しかった・嫌だった、○○ちゃん優しかった、といった話も出てきますね。
良いところも悪いところも、あなただったらどう思う?どう感じる?など話をして、子供自身が自分の考えを言葉にする機会を作ったり、シーンによっていろいろな教えを伝えたりこともできます。

読み聞かせなど本を読む時間を取り入れたり、一緒に家事をしたりするのも、とても良いと思います。

外界での知識や経験を取り入れる

家の中だけでなく、積極的に外にでかけるのも子供の質を成長させるのに良いと思います。

  • 一般的教養・マナーが学べる
  • 季節や遊びを体験させる

保育園・幼稚園、家の中だけだと教えることや感じることに限界があります。
外に出て自然を感じることで想像力が養われる効果もあるでしょう。
また、子供にまだ教えていないことがあることに気づいたり、子供が疑問に思うことを発見できたりするので、できれば親子で出かける機会は作ってほしいところです。

たとえば、公共機関マナーなど。
電車・バスを経験していない子供は、なにがいけないのかがわかりません。
言葉で説明していても身についていないことも多いので、親と一緒に行動しながら学んでほしいと思います。

有名な私立小学生であっても、電車内のマナーがひどいと大事なところは教わっていないんだなと感じます
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まわりの環境

まわりの環境も家庭ほどではないにせよ、影響は受けます。

たとえば、どんなに魅力的なアクティビティを揃えている保育園・幼稚園であっても、一緒に行動するクラスメイト・先生によって影響を受ける内容や度合いはまったく異なってきます。
問題が噂される園、乱暴な子の割合が多い、先生の言動・方針に問題があるといった園であれば、保育園であっても幼稚園であっても子供の成長において悪影響になる可能性が出てくるでしょう。

ただしクラスに1~2名くらい多少元気や手が少し早い子がいる程度で、ほとんどの子供たちが「子供らしい」範囲におさまっているとは思います。
その場合は、あまり目くじらたてず、子供とともにまわりの子の成長を見守る程度で問題ないと思います。
懸念点はそうした子の割合が多かった場合。大人でもまわりの環境によって自然と行動を変えますが、子供の場合は大人以上に影響を受けやすいです。

集団に引きづられる事例

先ほどの電車内のマナーについても、子供ひとりのときは行儀が良くても、一緒に帰っている子と話が盛り上がってしまうとついマナーが疎かになってしまうこともあります。

小学校の通学路も同様に、登校班で学年バラバラの子が一緒に登校するときは話もせず一列で白線の内側に入ってまっすぐ学校に向かっています。
しかし、下校時に見知った友達たちと帰る場合は白線の外まで広がって大声で帰ってくる小学生も多いです。

未就学児であれば、親の言動も良くも悪くも真似するのと同様に、悪気なくまわりを真似していくことでしょう。

地域の事例

住む場所も影響しますね。

たとえば「地域柄」なんて言葉をよく聞くと思います。
これはその地域のコミュニティがすでに一定の考えのもと成立していて、そこで子供も育てば自然と受け入れるような人格に育っていくでしょう。

極端な例ですが、たとえば腕っぷしが強いのが一番。勉強は二の次、というところであれば気性はすこし荒いかもしれないけれど、自分でなんとかする力が身につく子に。逆に幼児期から小学校受験を視野に入れた子供が多い地域であれば、さまざまな知識や情報を小さいころから入れられる反面、整った環境を与えられることに慣れてしまっていざというとき自ら動くことを苦手とするかもしれません。

そのほか「家庭の環境」とかぶるかもしれませんが、公園が多い、蔵書数の多い図書館の近くに住んでいた場合は親も連れ出す頻度が高く、そうした幼少期の経験が成長過程で影響していく可能性もあります。

 

こうしたことから「小学校入学後に授業で困らないためにといった理由のみで幼稚園を選ぶのは、あまり意味がない」という意見を述べましたが、環境の理由を条件に選別するのはありだとは思います。

余談:「保育園と幼稚園、どちらがいい?」という質問について

最後に。
よく聞かれる「保育園と幼稚園、どちらがいい?」という質問についてですが、これは答えられない質問だといえます。
理由は「それぞれの園で特色もあるし、環境も条件も違うため、包括的に比べることはできないから」。
また預け時間の長さを比べるのか、それとも在園人数の多さを比べるのか、だれにとっての比較なのかなど、細かい条件も提示されていません。

この質問のみを受けて答えられるとしたら、唯一比べられる保育園と幼稚園のあり方くらいでしょう。

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それぞれメリット・デメリットがあるので、ただ一言で返すのであれば「どちらもいい」となります。

また、どちらのほうが子供の質を向上させるかの意図で質問しているのであれば、それもまた一概には言えません。
ただ、よほど特色ある保育園や幼稚園であるならば別ですが、ある一定レベルの園であれば保育園でも幼稚園でも違いはほとんど無いのではと感じます(※先生やクラスメイトの環境の影響は別として考えた場合)。
たしかに保育園では幼稚園と同じレベルの教育はおこなわれていませんが、逆にそれに代わるなにかを体験・経験していることでしょう。

どちらがどれだけすごいかなんて、些細なことだと思います。
幼稚園出、保育園出を気にするよりも、前述したとおり「環境」に重点をおいて力を入れたほうが、よほど子供にとっては良い影響につながるのではないでしょうか。


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今回の記事は以上です。お読みいただきありがとうございました。

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