はじめての妊娠、はじめての出産。
はじめての育児。
子供が生まれたら、赤ちゃんにたっぷり愛情をそそごう。
など、いろいろ考えている人もいると思いますが、出産後は本当に大変です。
出産前にこのことを知らないと、後々禍根を残し、家庭内別居や離婚につながることも……。
出産前の今だからこそ、プレママやプレパパに知っておいてほしいと感じたことをお伝えします。
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出産前に知っておくこと1:産後は睡眠がまともにとれない
父親も育児休暇をとっていたり、実家の助けがあるなら別ですが、生活はかなり乱されます。
とくに生後1~3か月までの間、メインでお世話している人(多くのご家庭がママだと思うので、ママとして話を進めます)は、まともに眠れるのは、1~2時間くらいだと思っておきましょう。
赤ちゃんは1~2時間ごとに起きたり、泣いたりします。泣いているのをあやして、ミルクをあげて、着替えさせて、おむつ変えて、寝かして……それらがエンドレス。
その間に家事もやらなくてはなりません。洗濯、掃除、買い物。さらにお風呂や赤ちゃんの沐浴も必要ですよね。
睡眠が不足すると、正常な判断ができなくなってきます。
泣き止まない赤ちゃんや、周囲にあたってしまったり。そして、それを自己嫌悪。理由もなく、涙することもあります。
まわりの対処法:間違えると、のちのち尾を引く
パパを中心として、まわりの人はママの気持ちに寄り添ってあげることが大切です。
無理に話を聞き出そうとしなくてもよいです。
本当に疲れているときは、話す気力もありません。
「その気持ちわかる」「わかっている」と、安易に同意するのも控えましょう。
ママと同じくらい育児に携わっているなら別ですが、そうでないなら、なにがわかるの? と思われてしまいます。
ぽつりと話した言葉なども、ちゃんと聞いてあげてください。話し始めれば、気持ちを整理できて落ち着いていくと思います。
また、可能であれば、週に一回はひとりだけの時間(自由にして良い時間)を少しだけでも作ってあげたりしてください。
外に仕事にいくパパの通勤時間ですら、ママにとってはうらやましい状況になっているかもしれません。
このときの対応の重要性
このときの対応は、かなり重要です。
ここで適当な対応をすると、ママから不信感を持たれます。
「自分も疲れている」「頼んでくれたらやるのに」「また? そんなに疲れるものなの?」
こうした言葉は、パートナーを傷つけ、相手が口も心も閉ざす原因になります。
ここがキッカケとなり、不仲、熟年離婚へと進む可能性も無いとはいいきれません。
聞くこと以外にできること
毎日のことでいえば、最低限自分のことは自分でやり、そのうえでママや赤ちゃんの家事などを担当していってあげてください。
週に一回は1~2時間くらい自由な時間を作ってあげて、1日に一回以上は授乳とおむつの担当。
できれば深夜の当番も週に1~2回は変わってあげてください。
赤ちゃんのお世話をするとき、赤ちゃんの機嫌が悪いときはすべてママにバトンタッチ、といったことがないようにしましょう。
ママだって赤ちゃんが機嫌がよいときに相手したいはずです。
赤ちゃんの機嫌がよいときだけ手伝って、「ちゃんと育児参加している!」とならないように。
本人の対処法:自分でハードルをあげない
ママ自身は、本当はこうしたかった、こんなはずじゃなかった……、などと思わないでください。
理想と現実のギャップに苦しまないよう、自分を追い詰めないようにしましょう。
「パパは○○すらやってくれない」
「30分だけでも眠りたい」
思うだけでは相手も気づけません。
イライラをためて、いつか爆発をしてしまいます。
少しでもいいので、口にだしましょう。
「なんだか泣きたくなった……」そんな言葉でもよいです。
きっと相手はちゃんと受け止めてくれますよ。
出産前に知っておくこと2:愛情が芽生えるタイミング
「自分の子はかわいいもの」「赤ちゃんへの愛情はぜったい」。
そんなふうに考えている人もいるかもしれません。
しかし、生まれた直後から父性・母性があらわれるかというと、人それぞれです。
生まれてからお世話していても、いまいち赤ちゃんへの愛情や接し方がわからない、赤ちゃんはかわいいのかな?という疑問や不安を持つパパやママもいます。
本人の対処法:子育てをあきらめない
赤ちゃんへの愛情の実感がわかなかったり、接し方に不安があったりしても、子育てから離れないでください。
わからないながらも、自分なりにちゃんとお世話していれば、親として成長をし始めているはずです。
それに疑問や不安は、愛情を持とうとしている表れかもしれません。
赤ちゃんも生まれたばかりで、なにもわからない状態です。一緒に愛情を育てていくつもりで、接していきましょう。
注意
愛情に自信がもてないことを理由にして、赤ちゃんやパートナーに手をあげることはやめましょう!
まわりの対処法:自分を基準にしない
自分は赤ちゃんに愛情たっぷりなのに、パートナーが赤ちゃんに対しての感情が薄いとき、「赤ちゃんはかわいいものだろ(でしょ)!」と気持ちを押し付けないようにしましょう。
こういった行動は、相手に負担に与えます。
知らずに、家全体に対して負担に思わせるキッカケにもなるかもしれません。(家庭不仲への第一歩)
パートナーはまだ戸惑っているだけかもしれません。
あなたと同じレベルに達するのは、1年、2年……とかかる可能性もあります。
子育てする姿勢を見守ってあげましょう。
出産前に知っておくこと3:実家・祖父母について
里帰りや実家が近くて、祖父母の助けを借りることがあるかもしれません。または、しばらくは家事を手伝いに来てもらうこともあるかもしれませんね。
しかし、つい日常化して、それらが当然だと思わないようにしましょう。
両親も両親の生活もあります。また、自分たちより体力も落ちています。
祖父母は孫をかわいがるもの、お世話して当然といった感情で、お願いしているケースを耳にすることがあります。
たしかに赤ちゃんをかわいがってくれる祖父母は多いです。
しかし、『親しきなかにも礼儀あり』を忘れずに。
まわりの対処法:(義)実家と良好な関係を築くために
里帰りや家事を手伝いに来てもらうなどしたときは、都度お礼や無理していないかを確認取りましょう。また、事前にそこにかかる費用は自分たちから話を出し、お渡ししておきましょう。
買い物を頼んだのに、うっかり費用は向こう持ちなんてことになってしまいませんか。
お金の話は向こうから言いづらいです。
自分たちからしましょう。
ただ、金銭の受けとりを拒否したり、失礼だと感じる方もいたりするようです。
その場合は、ほかの形でお返ししましょう(食事会にさそう、趣味のものを贈る、両親が困っていることのお手伝いなど)。
助けてもらう期間が長いほど、定期的に問題ないかの確認やお礼をしていけると良いですね。
そのほか、ママが里帰りしている期間、パパが仕事帰りに毎日実家に寄るなどといった声もありますが、よほど実家と親しい仲でない限りは控えましょう。
パパを出迎えたり、ご飯を用意したりと気をつかいます。
寄るなら週末と、たまに週中1日くらいに留めましょう。
出産前のプレママ・パパへ。さいごに知っておいてほしいこと
今回挙げた内容は、パパ・ママ・ご両親の性格や関係性によっては、まったく当てはまらない可能性もあります。
ただ、もしも自分たちに当てはまりそうだと感じたときは、一度思い返してもらえたらと思います。
出産後の子育てにどれくらい協力的だったか、そのときの記憶(うらみ?)は、ずっと残ります。「あのときあなたは、○○だったじゃない」などと、数十年後になじられないよう注意しましょう。
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