2022年2月16日。
NHKが「うたのおねえさん」の交代を発表しました。
2022年4月から小野あつこおねえさんから、ながたまやおねえさんに代わります。
今回は今まで「おかあさんといっしょ」を支えて、歌と演技で楽しませてくれていたうたのおねえさん・小野あつこさんにスポットをあてて、うたのおねえさんに就任したときの話や、在任時のメンバー構成、その時々のおかあさんといっしょでの様子をお伝えします。
第21代うたのおねえさん・就任前の経歴や環境
小野あつこおねえさん(以下、「あつこお姉さん」)は、2016年に第21代目のうたのおねえさんとして就任しました。
2022年で卒業ということで、在任期間は6年となります。
ピアノは4歳から。歌と音楽に囲まれた環境
就任時にNHKのサイトでも紹介がありました。
それによると、あつこお姉さんはピアノを4歳から始めて、高校のピアノ科へ。そして音楽大学では声楽を学んでいたそうです。
そして大学院卒業の年に、おかあさんといっしょのうたのおねえさんに抜擢されました。
それまでは児童館などで子供たちと音楽を楽しむ活動をしていたようです。
うたのおねえさんに抜擢されたのは、そういった適正などもあったのかもしれません。
「うたのおねえさん」在任時のメンバー
あつこお姉さんが在任している間、一緒におかあさんといっしょを盛り上げるメンバーの入れ替えもありました。
いつ、どんなメンバー構成だったのか、一部敬称略でご紹介すると共に、その時々の話を主観を交えてお伝えします。
2016年4月 うたのおねえさんと共に人形劇メンバーも交代
- うたのおにいさん:横山だいすけ(11代目。継続)
- うたのおねえさん:小野あつこ(21代目。新)
- たいそうのおにいさん:小林よしひさ(11代目。継続)
- パント!のおねえさん:上原りさ(※。継続)
- 人形劇:ガラピコぷ~(新)
2016年4月、あつこお姉さんと共に人形劇も「ポコポッテイト」から「がラピコぷ~」に代わりました。
※「たいそうのおねえさん」は不在
「パント!のおねえさん」は、現在の「たいそうのおねえさん」的位置づけです。
りさおねえさんの代まで、たいそうのおねえさんといった呼称ではなく、お姉さんごとに「○○のおねえさん」といった呼ばれ方をしているため、○代目とはカウントされていません。
ただし、その後の卒業会見でNHKエデュケーショナルの方や後任の方が、それらのコーナーを受け持っていたお姉さんのことを「身体表現のお姉さん」と表現していたため、一般的ではないにせよ一応の呼称はあったようです。
当時の思い出:つねに全力投球&フレッシュ感あふれる様子
あつこお姉さんに変わった4月の代表曲は「あおうよ!」。
「あおうよ!」は、作詞「もりちよこ」さん、作曲「速水けんたろう」さんという強力タッグの歌です。
代表曲1曲目ということであつこお姉さんもやや緊張気味(力が入りすぎ)な気もしますが、それがあつこお姉さんの良さかもしれません。
ベテラン勢に混じってフレッシュ感あふれるお姉さん。
スタジオでの様子(とくに初回のほう)もハプニングやすこし噛んでしまうところもありましたが、笑顔を絶やさずやり遂げていました(ほかのお兄さんたちのフォローも光る)。
前任のうたのおねえさんやうたのおにいさんは、何ごとにも少し余裕が感じられたのですが、あつこお姉さんは以降の曲もつねに全力を出しきっている雰囲気がありました。
良い意味で真面目で素直なお姉さんそうだなと思ったのが第一印象でした。
「シェイク シェイク げんき!」も元気がもらえる曲。おにいさん・おねえさんたちがテンポよく踊るのも印象的。
その曲の思い出話で、だいすけお兄さんがブログで最初のころはあつこお姉さんが全力でやりすぎて唇が青くなっていたといったエピソードを語っていたのをみて、やはり印象どおりだったと感じた思い出があります。
2017年4月 うたのおにいさんが交代
- うたのおにいさん:花田ゆういちろう(12代目。新)
- うたのおねえさん:小野あつこ(21代目。継続)
- たいそうのおにいさん:小林よしひさ(11代目。継続)
- パント!のおねえさん:上原りさ(継続)
- 人形劇:ガラピコぷ~(継続)
うたのおにいさんの横山だいすけおにいさん(以下、「だいすけお兄さん」)が卒業となります。
当時、だいすけお兄さんの卒業が伝えられた記者会見の席で、あつこお姉さんが涙している様子が印象的でした。
うたのおねえさんで一生懸命なあつこお姉さんに、ずっと寄り添って支えてくれただいすけお兄さん。
今度は自分が新しいうたのおにいさんの花田ゆういちろうおにいさん(以下、「ゆういちろうお兄さん」)と寄り添ってがんばっていきたいと語っていました。
当時の思い出:「音楽博士のうららかコンサート」で魅せた二人のタッグ
ここでゆういちろうお兄さん・あつこお姉さん(一部で「ゆうあつ」と略されている)ペアが誕生。
ゆういちろうお兄さんは、舞台やミュージカルの経験があったということもあって、すぐに慣れ親しんでいる印象がありました。
歌はもちろん、コミカルな演技、あつこお姉さんとの掛け合いもバッチリ。だいすけおにいさんとはまた違った良さがありました。
そんな二人の思い出深いものといえば、やはり一番最初のコンサート「音楽博士のうららかコンサート」。
ある種だいすけお兄さんからゆういちろうお兄さんへの引き継ぎコンサートです。
ここで二人は幻の「おかあさんといっしょ トルコ行進曲」を歌い上げました。
これがゆういちろうお兄さん・あつこお姉さんのペアになって初のコンサートとは思えないほどの内容で、お二人はもちろん新メンバーになっても「おかあさんといっしょ」の世界観に連れて行ってくれるスタッフの方々の凄さも感じました。
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エンディング曲も変更「べるがなる」
ゆういちろうお兄さんに代わったタイミングで、エンディング曲も代わりました。
それまでの「あしたてんきにな~れ!」から「べるがなる」。
振り付けも曲もかわいらしい楽曲です。
2019年4月 たいそうのおにいさん、パント!のおねえさんが交代
- うたのおにいさん:花田ゆういちろう(12代目。継続)
- うたのおねえさん:小野あつこ(21代目。継続)
- たいそうのおにいさん:福尾誠(12代目。新)
- たいそうのおねえさん:秋元杏月(初代。新)
- 人形劇:ガラピコぷ~(継続)
11代目たいそうのおにいさんだった小林よしひさおにいさん(以下、「よしお兄さん」)と、パント!のおねえさんだった上原りさおねえさん(以下、「りさお姉さん」)が卒業となります。
二人の在任歴を考えると、そろそろかも…と思っていた親御さんも多かったようです。
交代は60周年の改訂がきっかけ
今回の卒業は60周年の改訂作業の中で決まったようで、番組側から二人に伝えられました。
だいすけお兄さんやあつこお姉さんの前任者である「三谷たくみ」おねえさん(以下、「たくみおねえさん」)は自らの申し出だったことを考えると、番組側の意思を尊重するとはいえお二人ともすこし切ない気持ちになったのではと思います。
それでも笑顔で最後まで演じてくれたよしお兄さんとりさお姉さん。
本当に魅力的なお二人でしたが、後任の福尾誠おにいさん(以下、「まことお兄さん」)と秋元杏月おねえさん(以下、「あづきお姉さん」)もとても魅力的です。
よしお兄さんやりさお姉さんのように、すぐに愛されるたいそうのおにいさん・おねえさんとして活躍されています。
2022年3月まで現メンバーで継続
- うたのおにいさん:花田ゆういちろう(12代目。継続)
- うたのおねえさん:小野あつこ(21代目。継続)
- たいそうのおにいさん:福尾誠(12代目。継続)
- たいそうのおねえさん:秋元杏月(初代。継続)
- 人形劇:ガラピコぷ~(継続)
以降、2019年4月から2022年3月までの3年間はメンバーは変わっていませんでした。
2022年2月16日 オンライン記者会見で卒業を発表
そして2月16日、オンラインの記者会見にてあつこお姉さんの卒業が伝えられました。
4人での楽曲も増え、回を重ねるごとに息ぴったりなチームワークを見れたので、ここでお別れとなるのは少し寂しいですね。
後任は「ながたまや」さん。現在都内の音大の声楽を専攻されていて、今春卒業見込みだそうです。
22代目うたのおねえさんとしての活躍が期待されています。
「うたのおねえさん」プレッシャーの中での笑顔
うたのおねえさんの前任者だった、20代目うたのおねえさんの「たくみおねえさん」。
在任期間は8年で、コミカルな表情やかわいらしい声にファンも多かったお姉さんです。
その後任ということで、当時はかなりのプレッシャーがあったと思われます。
それでも最後まで走り遂げたあつこお姉さん。
本当にお疲れさまでした。そしてなにより、本当にありがとうございました。
あと1か月、引き続きおかあさんといっしょを見守りたいと思います。
そのときに卒業のあいさつと、後任のながたまやさんの紹介があります。
【参考サイト】