こんにちは、とはのです。
突然ですが小学校で保護者の集まり・役割といえば「PTA」ですが、それとは別に「おやじの会」というものがあるのをご存知ですか。
小学校児童がいない世帯は、そもそも「おやじの会」という言葉自体知らない人は多いかもしれません。
今回はそんな「おやじの会」について、以下の順でお伝えしたいと思います。
今回紹介すること
- おやじの会ってなに?(役割)
- おやじの会への加入は任意?強制?
- おやじの会とPTAの違い
- おやじの会が迷惑?いらない?
今後小学校入学を控えているお子さんがいる方や、おやじの会について知りたい方はご参考ください。
おやじの会とは
「おやじの会」とは学校ごとに発足されており、おもにその学校の父親が中心となって、子供・学校・地域のための活動をおこなう団体です。
活動の内容は明確に定まっておらず、それぞれの「おやじの会」が年度ごとになにをするか、なにができるかの事業計画を相談のうえ策定、活動しています。
おやじの会の活動例
- 運動会・手伝い(設営、警備、片付けなど)
- 地域のお祭り(子供神輿の手伝い・警護など)
- 定期総会(本年度の活動行事の策定。会計報告。役員の改選など)
- 餅つき大会(設営、補助、片付けなど)
そのほか、おやじの会内でサークル活動(部活動のようなものを作っていたり)、懇親会(活動後のお疲れ様会・顔合わせ会・飲み会的なもの)、同じ地区内のおやじの会との交流(スポーツ大会)などもおこなっているところもあります。
おやじの会の加入は任意?強制?
「おやじの会」への加入は任意(有志)です。強制ではありません。
基本的にその学校の保護者であることが条件。
ただし、子供が卒業してもOBとして在籍している人も多くいるようです。
また、「おやじ」というだけあって、とくに性別の言及はされていませんが「父親」での参加が暗黙の了解となっているようです。
おやじの会がある場所
有志による会なので、おやじの会が存在しない学校もあります。
また、過去存在していたけれど、会員がいなくなって自然消滅するケースもあるようです。
おやじの会は多くは小学校にありますが、中学校でも少しなからず存在しています。
設立する場合はその学校の校長先生やPTA役員(会長)などが発起人となって設立する事が多いです。
おやじの会とPTAとの違い
PTAとおやじの会の違いは、なんといってもメンバー加入が任意(有志)か強制かの違いが大きいです。
じつはこれって、かなり大きな意味を持ちます。
PTAは強制参加で敬遠しがち
小学校に入って、まず保護者が戸惑うのが「PTA」。
それは、以下が要因となっていることが多いからです。
- PTA役員は強制性が多い(子供1人につき、卒業までに1回はしてもらうなど)
- 役員活動の項目には、必要性を感じない仕事もある(慣習で残っている)
- 役員活動の詳細が不明瞭なことがある(活動頻度や作業工数、その必要性などが事前にわからない)
- 入学と同時に自動的にPTAに属しており、すぐにPTA会費の徴収
- 前年度活動費の報告と今年度予算了承有無の書面(了承もなにも、内容把握する資料がないのに判断できない)
PTAの活動については、新入学前説明会のときにざっくりとした資料を渡されて終わり(加入決定)であることも…。
代わりに責任や義務だけはしっかりとあるので、不信感をもつ保護者も少なくないのではないでしょうか。
もちろん、学校によってはしっかりと定期的に活動報告・情報開示をしているため、活動内容に納得できるものも多く、参加希望者率が高いPTAもあるのかもしれません。
また、最近ではPTAを解体している学校や、参加拒否ができる学校もあるようです。
対する「おやじの会」はメリットが目立つ
対するおやじの会はメリットが目立ちます。
たとえば以下の4項目。
- 参加(加入)、活動に強制力はない
- 情報が身近に感じられやすい
- 「やらされている感」がすくない
- メンバーの在籍期間が長い
順にお伝えします。
強制力がない
おやじの会の参加は任意(有志)。
希望する保護者が申し込むため、PTAとは意欲・意識も異なります。
また、活動もけっして強制的なものではなく、そのときに手が空いている人がいればと協力を仰ぐ形のものが多く、良い意味でゆるいため逆に参加しやすいです。
情報が身近に感じられやすい
HPやSNS運用している会も多く、情報が身近に感じられやすいのも良さのひとつ。
これによって「ちょっと参加してみようかな?」と興味をもつ保護者も多いようです。
ビジネスを抜かした大人同士の交流の場は少ないですし、これが良いきっかけにもなるかもしれません。
「やらされている感」がすくない
活動内容も前述したとおり、自分たちが企画・楽しもうと意識するものが多いため、「やらされている感」は少ないのではないでしょうか。
自分たちの活動によって子供たちや地域の人が喜んでくれたら、がぜんやる気になりますよね。
子供たちを喜ばしたい、地域のためにと活動を練っていくのは、学生時代を思い出すかのようで楽しそうな雰囲気もあります。
メンバーの在籍期間が長い
複数のメンバーが何年か在籍していることが多いのも強みのひとつ。
そのおかげで不定期参加でも徐々にかってがわかっていくし、メンバーうちで臨機応変に調整・対応できるなどスムーズな活動が期待できます。
「おやじの会は迷惑、いらない」なんて声も…
「おやじの会」を調べると、自動的に「おやじの会 迷惑」「おやじの会 いらない」と表示されることもあります。
その理由を見てみると、以下が挙げられるようです。
- 飲み会が多い
- 断りきれないものがあって、駆り出されている
- 行事のときに手伝いで行ってしまって、肝心の自分の子供に対する手伝いができない
- 土日が潰されてしまう
- OBが居座って幅を効かせているため、加入しづらい
- 内輪ノリや、話し込んで道を塞ぐなどで、近寄りづらいオーラがある
しかし、迷惑、いらないなんて声もある一方、それ以上に「助かる」といった声も多くあります。
たとえば、
- 学校の整備(破損場所の修復、校庭の樹木剪定など)
- 特技・仕事を活かしたイベントや講座の実施(田植え、動物とのふれあいなど)
- 子供が楽しめるイベントの発案が多い(お泊り会、逃走中ごっこ、スポーツ大会、自転車練習会など)
- 男性ならではの力のいる仕事を率先してやってくれる(設営、警備など)
など。
PTAや学校だけでは手が回りきれないところをフォローしてくれているので、ないと困るケースもあるようです。
個人的には「おやじの会」には要らないとは思わない
私もどちらかといえば「おやじの会」の活動には肯定的です。
理由としては、上記の「助かる」の声と同意見。さらに
- 実際におやじの会に入会していた人や、自分の地域のおやじの会の活動を見ていると、前述したようなネガティブな事例がない
- イベント強制はしていないし退会も自由に設定されている
- OBとも良い距離で、飲み会も頻繁には開催されていない
- 飲み会・懇親会はゼロではないですが変な悪ノリもなく、ほどよい距離感で違う世代間の人や業種の人と話す良いきっかけにもなっていると好意的
などが挙げられます。
PTA会費にはおやじの会に対する予算も取られていますが、その分やってもらっている気がするので気になりません。
運営方法はおやじの会ごとに異なるため、一概にすべてのおやじの会が良いものとは言えませんが、個人的意見としてはありがたい会であると感じています。
皆さんも一度、子供が在籍している学校の「おやじの会」の活動を、一度調べてみてくださいね。