1歳児クラス(1〜2歳児)くらいになると、子供はますます絵本に興味を持つようになりました。今回は子供が何回も手に取ったなかから、厳選した5冊をご紹介します。
0歳児の絵本紹介でも書きましたが、最初あまり興味をもたなくても、何度も読んでいくうちに興味を持ってくれますよ。
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『やさい』 作:平山和子さん
野菜はどこにあるんだろう?
いつのまにか食卓に並べられている野菜。そんな野菜は畑でどんなふうに実っているのかがわかる絵本。
見開きで描かれた野菜はダイナミックながらも、画のタッチがやわらかく、おもわずホッコリしてしまいます。
絵本『やさい』のおすすめポイントと、1歳〜2歳児の反応
2歳に近づくにつれ、言葉を話しはじめ、いろんな名前も覚えていきます。ものや動物、もちろん野菜も。そんなときにこの絵本が大活躍します。
ページをめくるごとに、野菜がどこかを指さして、うれしそうに「(トマ)ト!」「(だい)こん!」としゃべっていました。
また、畑で大根の葉っぱがなっているのを指差して教えても、いまいちハテナマークでしたが、この絵本を読んで、葉っぱの下に大根が隠れていることがわかってくれたようです。
最初はちゃんとこの本に興味持つのか疑っていましたが、2歳すぎたあとも、定期的に本棚から出すほど好きな本になっていました。
『くだもの』 作:平山和子さん
『やさい』につづいて、平山和子さんの絵本となります。
左ページではまるごとの果物が描かれており、右ページではその果物を食べれる状態してた絵が描かれています。
やわらかいタッチの絵柄と、「さあ どうぞ」の言葉に、読むほうもおもわず微笑んでしまいます。こうした「やわらかさ」を感じさせてくれるのは、絵本だからこそ。子供が絵本を読まなくなっても、家においておきたいと思わせてくれる一冊です。
絵でここまで表現できると教えられる本として、平山さん作品の「やさい」か「くだもの」どちらか一冊は持っていてほしいですね。
絵本『くだもの』のおすすめポイントと、1歳〜2歳児の反応
野菜よりも果物のほうが身近に感じてくれていたかもしれません。
1歳のころは「さあ どうぞ」と読むと、「あーん!」と言いながら食べるふりをしてくれました。
2歳になり、もうすこし言葉が話せるようになると、このページを開いて「はい、どーじょ!」と話しかけてくれるようになります。
『ごめんやさい』 作:わたなべあやさん
お野菜さんたちが主人公。ちょっとした失敗などに対して、お野菜さんたちが相手に「ごめんやさーい」と謝る絵本です。
お野菜さんたちが謝ることは、うっかり失敗してしまったこと、わざとじゃなかったこと、ついごまかそうとしてしまったことなど、もしかしたら身近に似た例があるかもしれないと思うことばかり。
「ごめんなさい」が言えない。「ごめんなさい」の意味がまだ理解できていない1歳や2歳くらいのお子さんにはおすすめの一冊かもしれません。
絵本『ごめんやさい』のおすすめポイントと、1歳〜2歳児の反応
1歳では、まだ叱られる意味や「ごめんなさい」を、まだ理解していませんでした。
でも、お辞儀をしながら「ごめんやさい」と読み聞かせしていると、徐々にお辞儀するように。2歳になるころには「(ごめんや)ちゃい」と言うようになりました。
そのうち、「これだと、○○ちゃんはイタイイタイだね。せーの、『ごめんやさーい』」と内容に説明をつけながら、読み聞かせ。なにかあったときも、「あの絵本みたいに、■■だから『ごめんなさい』だね。」と例として教えられるようになりました。
この本で「ごめんなさい」がわかるかは別として、「ごめんなさい」やどういったときに謝るかを教えるにはよい本だとは思います。
『へんしんトンネル』 作:あきやまただし さん
「へんしんトンネル」という不思議なトンネルをくぐると、くぐったものが別のものに変身してしまうというストーリー。たとえば、ボタンくんがとおると、ぼたん、ぼたん、ぼたんぼたんぼたんぼ……、たんぼになっちゃった!など。
名前をくりかえすと、別の意味の名前になるというわかりやすいルールは、小さい子でも理解してくれます。ことばあそびの楽しさを教えてくれる一冊です。
絵本『へんしんトンネル』のおすすめポイントと、1歳〜2歳児の反応
かわいらしいイラストなので、子供にも親しまれやすいと思います。
「せーの」のかけごえとともに、「ぼたん ぼたん ぼたん ぼたんぼ……」と一緒に読むよううながすと、まだ言葉がうまく話せないながらも、リズムに乗ってたのしそうに言葉を発していました。
本に載っていない言葉も、くりかえして遊んでみたりと、言葉や遊びの幅を広げてくれた気がします。
『パンダ銭湯』
作:tupera tupera(ツペラ ツペラ)さん
独特なタッチのtupera tuperaさんの作品。
今ではなかなか馴染みがない銭湯。パンダしか入れないそこの銭湯は、『パンダ銭湯』と呼ばれています。そして、そこにパンダ一家が訪れることになり……。
パンダ銭湯では、なにがおこなわれているのか。パンダ一家をとおして、中での様子がわかります。
子供に「えー!」や「そうなのー?」といった笑いを伝えられる絵本。ちょっとクセがほしいときに、おすすめです。
絵本『パンダ銭湯』のおすすめポイントと、1歳〜2歳児の反応
1歳2歳にはすこし難しいかな? と感じましたが、保育園では1歳児クラス(1歳と2歳が混在しているクラス)から読み聞かせしていました。
みんな食いいるように見ていた様子をうけ、家でも読み聞かせをしました。ページをめくるごとに、「えーっ!」と言いながら笑ったり、「これ、わすれているね!」と言ったり楽しそう。
ネタバレになるのであまり言えませんが、とくに「チャ!」の場面は、一緒に言いながらマネしていました。
絵本選びに迷ったら……
絵本選びに悩んだら、絵本の推奨年齢を参考にするのも手です。
最低5回くらいは読んであげると興味を持ってくれると思うのですが、もし絵本になかなか興味をもってくれない場合は、推奨年齢が低めのものから試してみるとよいでしょう。
今回は5冊に限定しましたが、紹介したい絵本はまだまだあります。それらはまた改めて紹介できたらと思います。
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※追記
毎回絵本選びに困っている。どうしたらいい?
こうしたお悩みをお持ちの方へ。
ぜひ使ってみてほしいのが、「絵本ナビ」というサイト。
知っている方もいるかもしれないのですが、絵本のポータルサイトで、絵本の概要やレビューが多く掲載されています。
何歳くらいのお子さんが読んだかもわかるようになっているので、ひとつの目安になりますよ。
ポイント
どんな使い方ができる?
たとえば、年齢別以外に、こんな一覧を見ることができます。
レビュー数ランキングは人気の作品がわかりますが、期間の定めがないので、自然と古くからある本が上位にランクインしがち(?)。
最近の本の売れ行きが知りたい場合は、売上ランキングがおすすめ。最近のデータを集計したランキングなので、今人気の本がわかります。
どんなときに使っていた?
実際に絵本ナビを知ってからは、図書館で本を選ぶ時間が無いときなど、スキマ時間で絵本ナビで本を探して図書館で予約→図書館では受け取りのみなどしていました。
また、子供に本をプレゼントするときも便利。グッズとセットのものも多いし、イベント時は特別なプレゼントと組み合わせ商品が売り出されることも。
なにより年上の従姉妹に合う絵本ってどのあたりかなど迷ったときなど、年代セットのものもあるのでおすすめです。
絵本を探す・レビューを見るだけならお金はかからないので、ぜひ気軽に活用してみてください。