ねんねトレーニング。
赤ちゃんの夜泣きで、パパやママが睡眠不足が慢性的に起きたときなど、この言葉を一度は耳にしたことがあるかもしれません。
わたしが第一子のときに実践した、ねんねトレーニングを時系列でお伝えします。
ねんねトレーニング。ネントレとは、どういうもの?
ねんねトレーニング(ネントレ)とは、厳密な意味がないようで、サイトや書籍ごとに微妙に説明が異なっていたりします。
たとえば、赤ちゃんがひとりで眠れるためのトレーニングとしているところもあれば、夜泣きをなくすためのトレーニングとしているところも。
とりあえず大枠で、「ねんねトレーニングとは、赤ちゃんの睡眠に対するトレーニング」という位置づけで考えておけば良いでしょう。
また、寝かせるときのトレーニング方法もいくつかあります。大きくわけると、「泣かせるトレーニング」と「泣かせないトレーニング」。この2つに分けられます。
ただ、「泣かせるトレーニング」といっても、わざと泣かせるといった意味のネントレではなく、トレーニングの過程で赤ちゃんが泣いてしまう可能性が高いネントレを指します。
一昔前はずっと泣かせたままにするネントレもあったらしいですが、最近では泣いた場合はしばらく時間をあけて、定期的に様子を見に行くのが主流です。
最初に実践したネントレ
わたしが「ねんねトレーニング」を始めたのは、第一子が生後29日目になったとき。
それまで子供は抱っこしないと寝ないばかりか、昼間もつねに抱っこしないと泣く状態でした(おかげで腱鞘炎にもなった)
寝かすときも延々と歩き回ったり、子供自身がぐずり疲れたりして、ようやく寝ることもしばしば。
そして寝ても1時間前後で泣いて起き、そのたびに抱っこしてあやして、本当にヘトヘトでした。(ほぼワンオペ)
せめてもう少し自然に入眠してほしい。もう少し長く寝てほしい。どうにかならないかと思っていたときに、見かねた夫が「ねんねトレーニング」に関連した書籍を渡してくれたことがキッカケで、実践にいたります。
それまでは「ねんねトレーニング」「ネントレ」というと、漠然ともっと先の話ではと思い、調べてもいなかったのですが、新生児からできるものもありました。
清水悦子さんの「安眠ガイド」でネントレ
わたしが最初に手にとった本は、清水悦子さんの「イラストでわかる! 赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド」でした。
上にも書いたとおり、ヘトヘトのわたしを見かねて、夫が持ってきてくれました。
安眠ガイドは、泣かせないネントレ
安眠ガイドは、泣かせないねんねトレーニング。
寝かすときは、添い寝が前提。これで母子ともに負担がなく進めることができました。
安眠ガイドでは、まずは赤ちゃんの生活リズム(タイムスケジュール)を整えてあげるところから始まります。
まだ生後1か月くらいだったので、生活リズム(タイムスケジュール)もなにもないに等しいですが、それでも書籍に書かれていた内容を実践してみました。
朝に朝日を浴びる。寝るときは寝る環境を整える・暗い部屋にする。
言われれば当然のことで、最初は本当に効果あるのかなー?と思っていました。
ですが、実践2日目(生後30日目~31日目)の夜。
たまたまかもしれませんが、夜は多少ぐずることがあっても、2~3時間まとめて寝てくれたのです。
その時のタイムスケジュールがこちら。
- 17:20 授乳
- ~ 睡眠
- 21:00 授乳
- ~ 睡眠
- 0:50 授乳
- ~ 睡眠
- 3:40 授乳(4:25まで起きている)
- ~ 睡眠
- 6:00 授乳
それまで本当に1~2時間(1時間前後が多い)くらいの睡眠ばかりだったので、2時間超えが増えたのは、かなり衝撃的なことでした。
その日を境に起こったこと
しかも、その日を境にしてほぼ毎晩2~3時間ごとに寝てくれるようになりました。
たまに乱れることはありましたが、前よりか入眠もスムーズになったように感じます。
もしかしたら、生後1か月を過ぎたタイミングだったので、そういったことも影響していたのかもしれません。
どちらにせよ、精神的にも体力的にもクタクタだったので、ほんとうに、ほんとーに、助かりました。
わたしのネントレの位置づけ
ねんねトレーニングというと、ひとりで寝てくれることを指す印象が強いです。
実際わたしも最初はそう思っていました。
しかし、安眠ガイドを実践したあとは、最初にも書きましたが「ねんねトレーニングとは、赤ちゃんの睡眠に対するトレーニング」だと感じています。
どこをゴールとするかは、家庭によってさまざま。
わたしのなかでは、まずは子供の睡眠時間を長くしたい。入眠をもう少しスムーズにしたいと思っていたので、その点からいえば、今回のネントレは成功でした。
ネントレでおすすめ「安眠ガイド」
わたしが使った「イラストでわかる! 赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド」の良いところは、成長ごとにタイムスケジュールの記載があり、大体の授乳時間の目安や、お昼寝時間なども書かれているところ。
もうすこし詳しく書くと、2か月ごとに見開きでどういったスケジュールで進めるかが書かれています。
右ページには「この時期の眠りの特徴」「この時期の赤ちゃんとの生活」が詳しく書かれていて、左ページにはタイムスケジュールとメモが書かれています。
もともとは『赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド』というタイトルで書籍を出していましたが、その後、その内容をより簡潔にして、イラストを多く使用してまとめたのが、こちらの本です。
↓ 赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイドはこちら ↓
最初に出版された『赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド』のほうが詳しく書かれているのかもしれませんが、このころは本当に疲れていたので、イラストが多く、説明が簡潔な『イラストでわかる!』の書籍のほうが、わたしには合っていました。
疲れている人や時間がない人、とりあえずネントレを試してみたいという人には、『イラストでわかる!』のほうが良いと感じます。
安眠ガイドに書いてあることは、ネットでも似たような情報ありそうですが、書籍には書籍の良さがあります。
こうすれば、子供ももっとスムーズに寝てくれるかも……。
そういった心の支え(希望?)が、手に届く位置にあるだけで、心の持ち方が変わるんですよね。
わたしは大体決まったタイムスケジュールで生活していたので、そこまで影響はされないはずでしたが、精神的にかなり助かった気がします。
ネントレの失敗談
添い寝であれば一緒に眠れるようになった子供。
そろそろ一人寝の練習をすべき? と思いながら、ほかのネントレ本を探すようになりました。
そこで手にとったのが「ジーナ式」と呼ばれる本。
正式な書籍の名前は「カリスマ・ナニーが教える赤ちゃんとおかあさんの快眠講座」。
著者が「ジーナ・フォード」さんなので、「ジーナ式」と呼ばれることが多いです。
ジーナ式のネントレで失敗
ジーナ式は、Amazonのレビューなどを見て、一番有名なネントレだと知り、手にとってみました。
結果、
読むのが大変……。
文字がびっしりで、しっかりと読む時間が確保できない人には、キツいかもしれません……。
正直精神的にいっぱいいっぱいのわたしには、読みきれませんでした。
「泣かせるねんねトレーニング」は、子供の性質にもよる
ジーナ式は泣かせるネントレとしていわれることが多いのですが、最初にも書いたとおり「わざと泣かせるといった意味のネントレではなく、トレーニングの過程で赤ちゃんが泣いてしまう可能性が高いネントレ」です。
たとえば、赤ちゃんの体内リズムが整ってきたら、
- 子供をひとり暗くした寝室に寝かせます
- お母さんは他の部屋へ移動。寝室には子供だけ。
- (当然ながら子供が泣く)
- 寝かしつけから●分経って、まだ泣いている場合は、ドアを開けてなだめに行く
ただし、このとき抱っこはしてはいけない
といった流れがあります。
(ちなみに子供が泣く理由が、なにか異常をきたすものであれば、すぐに様子を見に行く必要があります)
これが、わたしの子供には無理でした。
わたしも無理でした。
いくらこれをトレーニングすれば、「子供がひとり寝できる」「質の良い睡眠がとれる」といえども、ほんの数分でも「泣き叫ぶ」声に耐えられませんでした。
また、集合住宅だったため、泣き声をずっと響かすのも気が引けました。
さいわい安眠ガイドで添い寝さえすれば、それなりに寝てくれるようになっていたし、どうしてもひとり寝させないとダメな事態ではなかったので、早々に諦めました。
子供をそばに感じながら眠れるのも、コミュニケーションのひとつで、大切な時間だと思えば、このままで良いかなと思った次第です。
ジーナ式を試すのであれば、しっかりと本を読み込んでから
あとあと調べたら、失敗する原因はジーナ式の本をしっかりと読んでいないから。作者の意図をしっかりと理解しないまま、オリジナルで進めようとするから、といった意見も見受けられました。
たしかにわたしも中途半端に読んでいたので、失敗したのはそのせいもあったのかもしれません……。
もしも試される場合は、しっかりと読んでから試してみてください。
子供をお布団に寝かすまでの様子
ちなみにお子さんをお布団に寝せるとき、緊張感が高まることはありませんか?
わたしが寝かしつけていたときの様子を、ご参考までにお伝えします。
抱っこでしか寝なかったころ
寝かしつけたあと、腕を動かして徐々に赤ちゃんを水平にするようにして持ち抱え(リクライングシートみたいな?)、体ごとお布団に水平になるように上半身を下げて、お布団に赤ちゃんを置く。
そして、そっと腕を引き抜いていくようにしていました。
ひざ上で寝るようになったころ(授乳あり)
あぐら+授乳クッションの上で授乳し、うとうとして眠るようになった頃。
- 授乳クッションの上にシーツ代わりになるようなバスタオルをひいて授乳。
- ゲップを出させるようにしトントン。
- その後もウトウトしているようであれば、そのまま授乳クッションの上でゆらゆらやトントンさせて寝かしつけ
- 完全熟睡したら、授乳クッションごと赤ちゃんを軽く抱きかかえる(できるだけ赤ちゃんには触れない)
- 授乳クッションを自分の身から離して、赤ちゃんを寝かせるお布団の上へ授乳クッションごと赤ちゃんを移動させる
- バスタオルの端を引っ張りつつ、ちょっとずつ赤ちゃんの身をずらしつつ、あまり振動を与えないように赤ちゃんだけをお布団に移動させる
ひざ上で寝るようになったころ(授乳なし)
ミルクはなくなりましたが、わたしがお布団に座った状態、子供は抱っこされた状態で眠ることが多くなりました。
さすがにその頃は、熟睡したら動かしても目をさますことはありませんでしたが、眠りにつくまでずっと座っていて腰が痛くなることも…。
そのため、日に日に子供の位置をずらして寝かすようにしました。
- 抱っこで寝かす
- 少し下の胸の位置で寝かす
- さらに下のお腹の位置で寝かす
- 腿(股の間に寝かせて、腿に頭を乗せる形)で寝かす
かなり時間をかけてやりました。
徐々にママの股の間(…)ではなく、ママのすぐ横、腿に触れる形で寝るようになり、ようやく私も横になって添い寝できるようになりました。
授乳無しで寝るようになったころ
授乳なしでも寝るようになったころ。
腕に抱えられて寝るのが癖だったため、お布団でトントンして寝ることはまだできませんでした。
そのときは腕に抱えられながら、熟睡したら先程と同じようにお布団に移動させていました。
ネントレはご家庭・お子さんに合ったものを使う
わたしがおすすめするのは「安眠ガイド」ですが、それより「ジーナ式」をおすすめする人もとても多いです。
どのネントレが良いかは、ご家庭やお子さんの相性や状況にもよると思います。
もし、ひとつのネントレを続けてみて、どうしてもうまくいかないと感じたときは、ほかのネントレを試してみるのも手ですよ。
ひとつ注意として。
ネントレの本通りに進まないことも多いので、あまりガチガチに考えすぎないようにしましょう。
「このネントレが良さそうだけれど、うちの子には、この部分だけこうしたほうが進めやすいかも」
「本では●時に起こすスケジュールだけど、寝るのが1時間遅かったから、30分だけずらして起こそう」
など。
ジーナ式のように、本をほとんど読まずに最初からオリジナリティを出しすぎると失敗するケースもあるので、なにごともほどほどが大切ですが、気持ちにゆとりがとれるよう工夫しながら進めてみてくださいね。