こんにちは、とはのです。
今回は『台風の保育園登園』についてお伝えします。
6月から7月にかけて。暑さとともに到来するのが台風。
台風の進路によっていろいろなことを考えなくてはいけませんが、そのひとつとして挙げられるのが「保育園(保育所)に登園させるかどうか」だと思います。
- 保育園はやっている?やっていない?
- 登園させるべき?休ませるべき?
いろいろな葛藤があると思いますが、台風のときの保育園の対応および保護者の対応(判断基準)についてお伝えします。
※本記事は2019年6月現在の情報です。
その後、政府・自治体の動きに変更があったので、その箇所は追記しています。
台風のときの保育園(認可保育所)の対応
台風のとき、子供は保育園に登園させるべきでしょうか。
まずは、台風がきたときの保育園の対応と、事例についてお伝えします。
休園するかしないかは、どこが判断するのか
台風が近づいてきたとき、保育園を休み(休園)にするかは、公立私立の違い、お住まいの地域や自治体、保育園の方針などによって変わってきます。
公立であれば、まずは運営をする自治体が台風のときはどうするのかを公表しているケースがあります。
- 避難準備情報が出た段階で休園とする
- 公立であっても、最終的な判断をするのは各施設
など。
ただし、ホームページなどで明確に「休園(休所)」と示していない自治体は、最終的に各施設の判断にゆだねるところがほとんどです。
私立保育園の場合は、自治体から注意勧告などくるものの、最終的な判断は保育園とされています。
注意ポイント
本記事の内容に加え、近年、ゲリラ豪雨などによる水害、感染症など、保育園を取り巻く災害が増えています。
そこで、厚生労働省から、令和2年(2020年)7月17日に「保育所における災害発生時等における臨時休園の対応等に関する調査研究(周知)」が発出されました。
これにより、今までは保育園ごとの判断としてきたものを、市区町村の責任において臨時休園の基準策定をすることが決まりとなったのです。
現在では、決まりを策定できた段階で市区町村がHPなどで対応を掲載していることがほとんどなので、利用・お住まいの認可保育所はどういった対応になるのか知りたい方は、市区町村HPをチェックしてみてください。
「保育園 台風 ○○(利用施設のある保育所の市区町村名)」でトップに表示されると思います。
以降の記事については、本記事が公開した2019年6月現在の情報のままとなっているので、その旨ご了承ください。
(保育園が開いていても必ずしも安全とはいえない部分もあるので、そのあたりは以降にある「台風のときの保護者の判断と対応」もご参考ください)
とくに注意すべき地域
たとえば、以下のような地域は、台風がきたときの判断について最初から明言しているところがあります。
- 川が氾濫しやすい地域
- 土地が低い地域
- 水害が起こりやすい地域
- 台風の上陸が多い地域
- 山の麓の地域
それ以外の地域では、その時の状況をみて判断するケースが多いようです。
休園にするケースを提示している、自治体や保育園(事例)
台風が来たときの対応について、正式に発表しているケースの一部をご紹介します。
大阪府の豊能町では、午前7時に指定の地域で、台風による『大雨警報・洪水警報・暴風警報のいずれか』が発令されている場合は、自宅待機するように伝えられています。
【参考サイト】
また、沖縄県の明星保育園でも、台風がくるたびに保護者が混乱しないように、「暴風警報発令時は休園。登園後に発令されたときは、1時間以内のおむかえ」などと、最初から基準を設けています。
【参考サイト】
実際の保育園の対応は、どういったものか(一例)
実際に私が通っていた保育園では、入園が決まった時点で保育園からお知らせのメールが受け取れるよう、設定を指示されています。
台風が来たときや、臨時のお知らせ時などは、保育園からメールで登園に関するお知らせがきていました。
台風のときの保護者の判断と対応
保育園が休みかどうか確認できたら、つぎは保護者の判断です。
保育園が休み(休園)だった場合
保育園が休み(休園)となる場合は、どうしたって登園を諦めないといけません。
ただし、通う保育園は休みでも、別の保育園はあいているケースがあります。そして、そこを一時保育として利用できる可能性もあるかもしれません。
しかし、通っていた保育園が休みにするほどの天候だということを踏まえて、それでも預けたほうが良いのか、預けないといけないのかを考えて行動してください。
保育園があいていた場合、優先度・判断基準をもとに預けよう
保育園があいていた場合、どういった判断基準で子供を預けるべきかを考えましょう。
- 台風がどの程度影響しそうなのか
- どうしても抜けられない、休めない仕事があるのか
- 保育園の送り迎え時、子供の安全は確保できるか(子供が飛来物に当たったり、視界が悪いなかの車が危なくないかなど)
- 保育園に預けることの危険性はどのくらいか(氾濫・土砂などで避難の可能性はあるか)
- 通勤経路に問題は起こらないのか(使っている電車が停まる可能性はないのか)
そのほか判断する基準があれば、上記に加えたうえで総合的に判断しましょう。
保育園があいている=安全なのか
保育園があいている(休園しなかった)からといって、保育園での安全が保証されているというわけではありません。
台風ではないですが、2018年の西日本集中豪雨では、いくつもの保育園が子供を連れての避難を余儀なくされました。
【参考サイト】
当時、保育園は保護者に対して登園の自粛を求めていたものの、数人が登園していたそうです。
避難するほどの事態を、だれも予測できなかったのかもしれません。
しかし、避難を余儀なくされた保育園では、子供を預かる保育者、子供を預けた保護者、避難する子供、みんなが緊張と不安に包まれていたのではないでしょうか。
保育園が休園を決定するには、難しい部分があります。そのため、保護者は上に書いた判断基準のもと、自分の責任において子供を預けるかを判断しましょう。
また、台風が過ぎたあとも影響を受ける可能性がある土地は、十二分に注意をして登園判断をおこなってください。
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