こんにちは、とはのです。
今回は書籍「ママは悪くない!」について、紹介したいと思います。
おもに
- 出産を間近に控えている、出産したばかりのご家庭
- 子供が2~3歳くらまでのご家庭
- 子育てをとおして、パートナーに対して不満を感じることが多くなったご家庭
- 産後クライシス、産後うつ、孤独な子育て。このなかに気になるキーワードがある
以上に当てはまる方は、ぜひ手にとってほしいと思います。
書籍「ママは悪くない!」とは?
「ママは悪くない!」の正式タイトルは
ママは悪くない! 子育ては“科学の知恵"でラクになる
です。
「ママは悪くない」という字面だけ見ると、「産後の女性は大変なんだから」という言葉を免罪符のごとく使って、「この時期の女性はなにをしたって許される。優しくすべき」といったような「女性優遇」のみを押し付けてくる内容なのではと邪推してしまいます(しない?)が、そうではありません。
大反響があったNHK番組がベース
本書は2016年NHKで放送された「ママたちが非常事態!?」をもとにしています。
- なぜ産後はこんなにイライラするのか
- 夫に対して不満を持つのか
- 妻はどうしてイライラしているのか
- 子供はどうして夜泣き・イヤイヤ期があるのか
そんな産後の家庭崩壊(産後クライシス)に陥りそうな理由を、科学的に解明してくれています。
「科学的に解明」というと、難しい印象を受けますが、コミック&エッセイなので、気軽に読めるのも特徴のひとつ。
産後忙しすぎて文字を読みたくないときでも、授乳の合間にも手に取りやすいです。
書籍「ママは悪くない!」がおすすめできる理由
数ある育児本、出産本の中から、この書籍をおすすめする理由についてお伝えします。
夫と妻。それぞれの状況に理由をつけることができる
タイトルにも書いてありますが、この本の最大のポイントは「科学」です。
- 母親は産後イライラしやすい。
それは子供を守る防衛本能(ホルモン)が働くからです。 - 父親の育児参加について。
パパはママのようにすぐに行動できないことがあります。できるだけ、ママのように目を配ってあげましょう。
たとえば上記のようなざっくりした内容であれば、ほかでも目にしたことがあるかもしれません。
これだけだと、「いや、だからどうしてそうなるの」と一番知りたい根拠の部分が欠けています。
そのため言われたほうも言うほうも、いまいち腑に落ちません。
反面この本では、しっかりとした実験データや事例をもとにして根拠を提示。
「だからこういったことが起こるのです」と証明しています。
おかげで、論理的な思考を持ちやすい男性側であれば、だからこうなのかと状況を受け入れやすいと思います。
そして女性側も自分の気持ちに折り合いをつけることができるので、おかれた環境を客観的に見ることができるはずです。
子供・赤ちゃんの行動についても解明
ママやパパだけでなく、赤ちゃんの行動についても解明しています。
たとえば赤ちゃんの夜泣きや睡眠。
- 赤ちゃんの夜泣きは、胎児のときの睡眠リズミに原因があった
- 乳児期の赤ちゃんは、目が開いていても眠っていることがある
こうしたことは知らない人のほうが多いのではないでしょうか。
また、パパに人見知りするなんてお子さんもいますね。
子供はなぜそうした行動をとってしまうのか。
本書に解説されている内容を見ると、決してパパが嫌いなのではなく、本能(成長)によるものだと知ることができます。
これによって、自然と赤ちゃんへの接し方も変わってくるはずです。
妊娠中や乳幼児を育てているご家庭は一読すべき
そのほかにも、パパはなぜすぐ横で泣いている子供に反応できないのか、パパは育児に関わるほど愛情が深くなる原理など、いろいろとおすすめできる内容が多いです。
「ママは悪くない!」というタイトルだけみると、「産後のママは大変なのだから、●●すべき」といった主張ばかりを押し付けられそうな内容に思えますが、中身は論理的かつ有益な情報で溢れています。
ぜひ出産を控えているご家庭や、産後にパートナーに対する不満や距離感に悩むご家庭は、手にとってみてください。