こんにちは、とはのです。
今回は小学2年生が取り組んでいたZ会(小学生コース・ハイレベル)について、1年間の振り返りをしたいと思います。
- Z会・小学2年生で利用したコースの内容・カリキュラム
- Z会の小学生コース・ハイレベル(小2)。1年間の感想と、どう取り組んだか
- なぜ小学2年生の家庭学習にZ会を採用したのか
気になる方はご参考ください。
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小学2年からZ会はじわじわくる。国語はハイレベ100よりも上か
こんにちは、とはのです。 今回はZ会の小学2年・ハイレベルコースを中心にお伝えします。 Z会の小学1年は大したことがないように思ったが、小学2年はどう? Z会を ...
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2023年度(2023年4月)から、新小学1年生と新小学2年生のコース選択(スタンダード・ハイレベルコース)はなくなりました。
コース選択なし、1コースのみだそうです。2023年2月に電話で問い合わせたところ、そのように回答いただきました。
レベル的もスタンダードよりもハイレベルコースに近いかも、といった回答だったように思います(電話先の相手もハッキリした回答ではなかったので、気になる方はお問い合わせくださいね)
以下はコース選択があった当時の話なので、その点ご了承ください。
小学2年生で利用したZ会のコース内容
小学2年生で使ったのは
- 小学生コース(ハイレベル。紙教材)
- みらい思考力ワーク(オプション)
1年生のときと同じです。
Z会はタブレットコースもありますが、やはり紙教材のほうが好きだったこともあって、2年生でも紙教材の方を選択。
小学生コース2年生のカリキュラム
Z会では基本的に毎月、メインテキストの『わくわくエブリスタディ』(国語・算数)と自習用ドリルの『ドリルZ』(国語・算数)を中心に取り組んでいきます。
『わくわくエブリスタディ』の内容は以下のとおりでした。
そのほか漢字ブック(漢字の筆順や例文が書かれているもの)、夏休みエブリスタディ(夏休み中のワーク・1日1ページ)、理社さきどりワーク第1だん~第3だん(1月~3月の期間)があります。
Z会に対する留意点
小学2年生の段階では、Z会の問題に対して物足りないと考える人も少ないと思います。
それはサポートブック(解答冊子)の中に掲載されている、保護者から寄せられた質問にも表れています。4月号のサポートブックには「教材が簡単で、すぐに終わってしまった」といった質問が掲載されていました。それに対してZ会は「2年生は教科書レベルの内容をベースにして、その学年で身につけておいたほうが良いと思われる発展事項をプラスした教材である」と回答しています。また「小学生コース2年生では、学習習慣や読み書きの土台形成、知性に偏らない豊かな感性の育成を目的とした教材」であるとも回答しているため、入会する方はそれを知った上でご利用されたほうが良いかもしれません。
わが家は市販教材も使用しましたが、ベースはZ会。なぜZ会を採用したのか詳しい情報は後述しますが、Z会のちょい難しめ(市販の難易度が高い教材よりかはやさしめ)くらいのレベルが合っていただけでなく、塾に行っていない分、家庭のフォローが必要になるうえでいろいろと参考になることが多かったことも挙げられます。
みらい思考力ワークについて
オプションでしたが、「みらい思考力ワーク」もつけました。クイズ的な問題が多くて子供は楽しいようですが、ページ数が少ない(20ページくらい)わりに値段はそれなりにします。
教材費を毎月払い選択していた場合、みらい思考力ワークのオプションをつけると通常の受講会費+1,000円(1年間で12,000円)。教材費を12か月一括払い選択した場合、月換算にすると受講会費+850円(1年間で10,200円)の金額が必要です。同一の問題ではないですが、市販の「小学生のための思考力ひろがるワーク」などを代わりとして取り入れてもよいかもしれません。Z会だけでなく、今ではたくさんの思考力に特化した問題集が出ているので、いろいろ選んでみるのも楽しいと思います。
付記
Z会の市販の「ひろがる思考力ワーク」シリーズもいいけれど、KUMONの「思考力トレーニング」も良さそうです。個人的には「なぞぺー」もいいですね。
さらに上位の「天才脳ドリル」もありますが、こちらはやや難解で勉強色が強く低学年向きではないような気もします。あくまで個人の感想ですが、Z会の「みらい思考力ワーク」は通常の勉強とは違い、一風変わった考え方・柔軟性・推理力を養う問題が多い気がしているので、その代わりと考えるのであれば別をおすすめします。
Amazonや公式HPなどで、一部中身を紹介している画像もあるので、もしも書店で見ることができない人は、そうしたサイトでいろいろと確認してみてくださいね。
Z会・小学生コース(小学2年)の感想・わが家の取り組み方
すでに別記事でも書いていましたが、Z会は2年生でも1年をとおしてバランスの良い問題に触れ合えたと思います。
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国語ではどのような取り組みをしたか
国語は「わくわくエブリスタディ」では読解文を中心に作文や発表(気持ちを表現する方法)の問題、ドリルZでは漢字を中心に言葉の問題が出ていました。
読解文の丸つけでは一言コメントも
読解文の丸つけでは、サポートブック(解答冊子・支援や褒め方のポイントも記載されている)を参考に、褒めるポイントに適した解答をしていればコメントを書いていました。
たとえば、「○○を理解しているんだね」とか「○○と勘違いしそうなところを、□□ということに気づいて読めていたんだね」など。読みのときは「○○の気持ちを込めた読み方だったね」といった声かけもしていました。もちろん、間違えたり、ちょっとずれたことを書いていたりすることもあります。そういうときもできるだけ良いポイントも見つけながら、こうするともっと良かった、この部分が惜しかったなどコメントや絵を添えることもありました。
作文・発表が毎月あるのは高評価
作文や発表問題も良かったですね。毎月2問程度含まれています。個人的に自分が作文や論文の書き方がよくわかっていないので、子供には少しずつ慣れさそうと作文用のワークを別に買おうと思ったくらいです。残念ながら取り組む時間を確保できなそうだったので実現しませんでしたが、Z会でそれなりに取り組むことができてかなり良かったと思います。
発表については、自分の気持ちや思い出を整理する力や人に伝える力を養えます。発表だけのワークというのはあまりないと思うし、あったとしても低学年の段階でそれだけのテーマのワークを1冊やり遂げるのも難しいです。毎月2問、定期的に取り組めるくらいが良かったのかもしれません。
漢字問題は「SAPI×漢」も活用
漢字については、サピックスの「SAPI×漢」を購入していたので、それを活用。毎回ではないですが、Z会で出てきた漢字を「SAPI漢」で調べ、文字の成り立ちを書いたり、プラスアルファの問題を欄外に書いたりしていました。子供は読み物として読んだり、聞き慣れない単語を練習したりして楽しんでいたようです。
付記
「SAPI×漢」は2020年に改訂版が出ていたんですね。私は知らずに古い方を買ってしまいました。
今後も定期的に改訂がおこなわれると思うので、上記商品がない(もしくは販売終了で高額になっている)ケースもあるかもしれません。
その場合は以下で探してみてください。
算数ではどのような取り組みをしたか
算数は「わくわくエブリスタディ」では解説+問題、ドリルZでは「わくわくエブリスタディ」で学んだ単元の練習問題・計算問題が多かったです。
こちらも粛々と進めました。
レベル的にはそこまで高いものではないかも?と思いつつも、2日に1回以上のミスはでてきます。ミスは「×」をつけて翌日なおし。どうしてもわからない問題は、親にヒントをきくようにさせます。子供は単純な計算ミスや問題の読み間違えなどが多く、問題に対する集中力がまだそこまで備わっていないかなと感じました。
先取り+くり返しがこの先の力に
問題には分数問題も出てきて、「学校で習っていないからわかんないよ!」と怒る場面も。おそらくこの先、中学受験コースに進めば、先取りも増えてくると思います。学校で習っていなくても、Z会ではしっかりと解説+基盤問題が載っているため、「知らない」「学校で習っていないからできない」は通用しません。とはいえ、習っていない分野は説明があっても理解が追いつかない部分があったので、解説と基盤問題は一緒に読んで別紙に書いて理解を深めました。
ほかにも苦手なmやcm、LやdLの問題もたくさん出てきました。どちらの問題も、最初は嫌がったり苦戦したりしていましたが、さすがにくり返し問題が出てくるので、徐々に慣れていったようです。
わが家の場合、子供はすぐに理解・記憶できるタイプではないので、くり返して浸透させていくことが重要なんだなと感じました。
植木算にも取り組めた
また、最後の方で植木算も出てきました。1周木を植えたときと横1列に木を植えたとき、木の本数と長さの計算の関係性などを学べたのは面白かったです。子供はひっかかっていましたが、イラストがあったことや、現段階そこまで難しい問題ではなかったので、直しは苦ではなかったようです。別紙に追加で問題や絵を書いて「横のときはこうだけど、これを円にすると、こうやって計算するね。おもしろいね」といって取り組みしました。特殊算は今後たくさん出てくると思いますが、そのときにふと思い出してくれたらと思います。
なぜ小学2年生の家庭学習にZ会を採用したのか
最後に。そもそも「なぜ小学2年生の家庭学習にZ会を採用したのか」。
すでに別記事でその理由を書いていますが、
- 1年生の後半期の良問の数
- 自然とステップアップさせる仕組みがある
- 2年生は1年生と比べて学習量(問題)が増えている
- 紙教材を使いたい
- 来年度(3年生)の受験コースも視野にいれるため
といった理由で採用を決めました。
わが家の家庭学習でZ会・小学生コースを採用したのは小学1年のとき。
小学1年の内容は当初拍子抜けで「やさしい」部類でしたが、後半になるにつれて難易度が上がっていくことを感じました。しかし、それでも市販のいわゆる「ハイレベ100」や「トップクラス問題集」などと比べると難易度は低いです。正直、コスパを考えれば市販の教材のほうがおすすめかと思います。
わが家もZ会の量ではやや物足りず、市販教材を買い足すことになりました。ただ、先に挙げた市販問題集はわが家には難しすぎて(背伸びしすぎて)いて、子供の勉強意欲を削いでしまう結果に…。また、市販教材のみだと、どれをどのくらいやればいいのか、この方向性であっているのかなど、不安もよぎります。
その点、Z会はかんたんな部分もあるけれど、確実に全体的なステップアップを目指した内容になっています。今の時期はここまでをおさえる、将来的にはここを目指す、といった指標を示してくれている感じがして、安心度がありました。また、サポートブック(解答冊子・親がどう子に声かけるか、解答パターンによって親が子にどうフォローすればいいのかなど細かく書かれている)も、家庭学習するうえでとても役立ちました。
わが家はZ会でも進められましたが、お子さんによっては合う・合わないがあると思います。進研ゼミのほうが合っているという意見もちらほら聞くので、「通信なら絶対Z会」と絞り込みすぎず、お子さんの学力が伸ばせそうなものを選んでください。
小学3年生からはついに中学受験コースを選択
そして小学3年生からは、小学生コース(紙)・小学生タブレットコース以外に、中学受験コースが選択できるようになります。
Z会の何十ページもあるコース入会案内書(資料冊子)を見て、おためし教材もやって…小学3年生からどのコースにするか本当に悩みました。
小学生ハイレベルコースにするか。中学受験コースにするか。中学受験コースなら難関・最難関どうするかなど。そして最終的に、わが家は中学受験コースに申し込みました。
付記
ネットで調べると、中学受験コースは難しい、ついていけない、ハイレベルコースで十分という評判ばかりが出てきます。しかし、そうした意見の記事を見てみると、お子さんが小学5年生以上の方であったり、そもそもの入会時期も小5以降である方も含まれているようです。Z会が提示している目安学習時間も、授業動画の視聴時間は含まれていないため、実際はもっとかかって大変という意見もありますが、Z会に電話して相談した結果、小学3年生の段階であれば視聴時間もいうほど長くないことがわかりました。
中学受験コースに決めた理由や経緯などについては、また別途記事にまとめたいと思います。
正直、中学受験コースを申し込んだあとも「難関コースと最難関コース、どちらのほうがよかったのか…」なんて悩むこともあります…。
小学2年生の段階では、中学受験をするか考えていない人もいると思います。ただ、完全にしないと決めているご家庭以外は、選択肢として残せるようにその準備をしておくのも良いかもしれません。
中学受験コースについてはタブレット必須(紙とタブレットの併用)です。資料請求ですこし問題に触れることができるので、入会前に試してみてくださいね。
(資料も通常のコースに比べて、かなり詳しく書かれているので熟読したほうがいいです)
中学受験を完全に考えていないご家庭なら、小学生・ハイレベルコースをご検討ください。
追記
Z会の中学受験コース・3年生は4月号~1月号まで(10か月)です。
とりあえず第一号の4月号が3月中旬に到着。映像と一緒に取り組むのは初なので(資料請求についていた中学受験コースの体験では一応やりましたが)、どうなのかと思いましたが思った以上に真剣でした。
テキストに書かれている文章を読み上げる場面もあるので、正直映像を聞かずに読んで進めたほうが早くない?と感じてしまうのですが、子供は真面目に映像を見ながら納得したり指示どおりに問題を解いたりしています。学校の授業なども真剣に聞くタイプの子供には相性があっていたのかもしれません。また、4月号時点では難易度も高いわけではないようで、子供も一安心していました。
(ただ、自分が理解しづらいところが出てくると説明がわかりづらいと言ってきたり、月例テストでは散々だったりと一長一短な部分もあります)