こんにちは、とはのです。
今回は『RSウイルス』についてお伝えしたいと思います。
RSウイルスといえば、罹患したら保育園は登園不可となる感染症のひとつ。
もしも保育園に通園するのであれば、一度は耳にしたことがあると思います。
わが家でも、当時0歳児だった子供がかかってしまい、治るまでに一週間以上かかりました。
当然ながら保育園も仕事も1週間以上おやすみです。
そんなRSウイルスについて、以下の内容をお伝えしたいと思います。
- RSウイルスの概要
- 0歳児がRSウイルスにかかった体験談(感染経路・症状・発症~完治まで)
- RSウイルスに関する病院の対応。医師の話+保育園のこと
(該当箇所にリンクを貼っておきます)
RSウイルスとは
RSウイルスとは、RSウイルスによる急性の呼吸器感染症です。
生涯に渡り、何度も感染と発症をくり返すウイルスで、世界中に分布しているといわれています。
RSウイルスの症状
- 発熱(初期症状)
- 鼻水
- 呼吸困難
- 咳
- 喘鳴(ぜんめい・ヒューヒュー、ゼーゼーという呼吸音)
また、熱が下がっても症状(咳・喘鳴・鼻水)が残ったままといった状態も、RSウイルスの可能性が高いです。
2歳までにほぼ100%の感染率。低年齢ほど重症化
2歳までにほぼ100%(つまり全員)が感染します。
初めて感染を発症したとき、低年齢ほど重症化しやすいといわれていて、とくに生後数週間~数か月の間に初感染すると重篤な症状を引き起こすため注意が必要です。
感染経路は飛まつと接触のふたつ
主な感染経路は
- 飛まつ感染
- 接触感染
飛まつ感染は、感染者の咳やくしゃみ、つばなどを介して感染します。
接触感染は、感染者との濃厚接触や、ウイルスがついた物などを触った後に、自身の目をこすったり、触った手で物を食べたりすることで感染します。
このあたりはコロナ感染をとおして、イメージがつく人がほとんどかもしれません。
ちなみにRSウイルスは空気感染することはないそうです。
潜伏期間は4~6日。その後は風邪症状→悪化へ
RSウイルスの潜伏期間は2~8日といわれていますが、典型的には4~6日間。
その後、発熱・鼻水などの症状が数日続きます。
低年齢児(1歳未満)の場合は、この後重症化しやすく、先程の症状(咳・喘鳴・鼻水)が悪化する可能性が高まります。場合によっては入院する可能性も出てきます。
反対に1歳以上の場合は軽減していく可能性が高く、通常の風邪と同じような扱いで完治していきます。
RSウイルスに有効な薬はない
RSウイルスに有効な薬というものはありません。
いま出ている症状を和らげたり緩和させる治療法(対症療法)で治療していきます。
たとえば呼吸が苦しそうであれば、気道を広げるシートを貼ったり、鼻水がひどければ鼻水止めの薬を処方し、症状が改善されていくのを待つのみです。
RSウイルス感染症の登園のめやす
一般的に呼吸器症状が消失し、全身状態が良ければ登園が可能となります。
0歳児がRSウイルスになったときの体験談
ここからは実際に0歳児がかかったときの話をお伝えします。
感染経路は保育園?最初に上の子が感染→下の子へ感染
- 8/31
保育園でRS感染者が出る - 9/3
上の子が発熱・いつもと違う咳が出る(この時点では下の子は未発症) - 9/4
上の子は症状変わらず。多少元気・病院へ。RSウイルスと判明(この時点では下の子は未発症) - 9/6
上の子は解熱・咳はすこし。下の子発症・夜にひどい咳。度々起きては泣きそうな声。 - 9/7
上の子・下の子受診。上の子はもう平気。下の子はおそらくRSウイルスなのであえて判定診断せず - 9/9
下の子は悪化の一途。再度受診。RSの影響で細気管支炎といわれる。呼吸はゼーゼー、透明鼻水はダラダラ。機嫌は最悪。吸入器を貸し出しされる。これ以上悪化したら入院の可能性も示唆される。 - 9/10
下の子ぐったり。目は腫れぼったいし、表情も虚ろ。あまり眠れていない。救急病院に行こうか何度か迷う場面も。幸い午後には少し回復したのか、笑顔を見せる - 9/11
下の子の表情も明るく、機嫌も向上。呼吸も安定してきている。再受診&吸入器の返却。症状も回復傾向だし、もう経過観察でOK。午後にはほぼいつもの元気に。 - 9/12
保育園へようやく登園開始
上のとおり。
保育園でRS感染者が出たときには、おそらく上の子はすでに感染していたのだと思います。
そして上の子を介して、下の子に感染したと思われます。
0歳児は急速に悪化
上の子は発熱後、多少咳が出て、すこしつらそうな場面があったものの、比較的軽症。かつ、短期間で回復しました。
それに比べて、0歳児の下の子は急速に悪化・長期化しました。
ゼーゼー、ハーハー、鼻水もとまらないし、息苦しさで熟睡できず。
リビングに掛け布団を持ってきて、座って抱えながらトントン、トントン。
ようやく目を閉じて眠ったと思ったら、すぐに咳や息苦しさでうっすら目を開けて泣き起きのくり返し。
まぶたは泣きすぎてはれぼったい状態。
食欲ももちろんないし、大泣きもするし。
そのうち起きあがる気力もなく、ただ床に寝そべって苦しそうに泣いている様子も。
RSウイルス。同じ感染症でも年齢によって、こんなに差が出るのだと感じました。
保育園は当然ながら上の子もおやすみ
上の子は9月7日時点で完治していて、保育園は登園できる状態でした。
しかし、下の子が症状が出ていることや、私自身が仕事をお休みしていた状態のため、当然ながら登園不可。
元気になった上の子と、ぐったりの状態の下の子を見るのは、なかなか大変でした。
仕事は1週間以上おやすみ
仕事も当然ながらおやすみとなります。
ただし、私の業務上、どうしても月初にしないといけない業務も多数あったため、早朝や子供たちが昼寝している間、土日などに最低限の仕事をしていました。
急な欠勤や仕事のフォローを快く許してくれた会社に対しては、本当に頭があがりません。
RSウイルスに対する病院と医師、保育園の対応
RSウイルスの有無については、病院で検査できます。
しかし、「RSウイルスだろうから検査をあえてしなくていい」と言われたこともあります。
これはなぜでしょう。
RSウイルスの検査は自費
RSウイルスの検査は、1歳未満であれば無料ですが、それ以外は基本的に自費です。
RSウイルスと判明しても、対応は変わらない
RSウイルスと判明したところで、対応・処置はかわりません。
症状が出ている間は当然ながら登園できないし、症状がおさまれば登園できます。
医師の考えとして検査したほうが良いときであれば別ですが、保護者が病名を知ったところで、状況も対応もかわらないので、とくにする意味がないです。
RSウイルスの検査については、医師も頭を悩ます状況
子供がRSウイルスになったとき、なんで毎回RSウイルスの検査してくれないんだろう?と思いました。
これは「子供が完全に治ったか治っていないか」白黒つけたい気持ちと、保育園に対してしっかりと「RSウイルスはないです」と言いたい気持ちがあったんだと思います。
もしも同じような気持ちをお持ちの保護者の方は、一度以下のリンクを読んでみると、ストンと納得しやすいと思います。
- RSウイルスの検査について/すぎもとキッズクリニック
https://sugimoto-kids-clinic.com/clinic/index.php/blog/blog_170919_0030/
病院・医師側の意見がとてもわかりやすく書かれています。
感染症が発生したときの保育園のこと
すぎもとキッズクリニックの話のなかでは、2歳のお子さんを連れた保護者から「風邪症状があるので、RSウイルスの検査をするように保育園に言われた」という話について触れています。
保育園がそんなことを指示するのか、といった困惑した様子なども書かれていますが、保育園に通っている身としてはグレーゾーンだと思います。
私はRSウイルスに限らず、保育園から直接検査をしてほしいと言われたことはありません(多分)。
しかし、保育園でRSに限らず流行りだした感染症があって、かつ子供に似たような症状が出たときは、暗にそれを示唆されているように感じます。
- 「病院行ってみました?」
- 「どうでした?」
たとえ軽い風邪症状のときであっても、2日続くと「病院行ってみました?」と聞かれることがあります。
また、RSウイルス感染者がいる保育園で、その感染症に似た症状が出ていたため病院に行ったとしたら
「どうでした?」
の問いには、「結果はどうでした?」という意味が含まれているように感じます。
RSウイルスは登園禁止に該当する感染症。
あいまいな結果はやはり保育園側も困るのでは?
また、登園するときには登園許可証を求められるし、そのときにははっきりとRSウイルスであると診断してもらう必要があるため、結局はどこかのタイミングで検査は必要になるのでは?
そんなことを感じてしまいます。
さきほどの杉本医師のブログの内容を読み、親も保育園側もきちんとした認識のもと、対応を決めたほうがお互いモヤモヤせずに納得できるかもしれませんね。
【参考サイト】
- RSウイルス感染症Q&A(平成26年12月26日)/厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/rs_qa.html