タングラム。
ひとつの正方形を、さまざまな形に分割し、それを組み合わせてほかの形をつくるパズル。
最近では「知育玩具」としても使われていて、さまざまな会社から販売されています。
有名な「くもん(公文)」の知育玩具ブランド『KUMON TOY(以下、「くもん」で統一)』からも、タングラムを意識した製品がいくつか出ているのですが、
くもんの場合は、年齢別に難易度をわけて製品を作ってくれているのが嬉しいところ。
今回くもんの4歳児向けの製品を使ったので、そのレビューをお伝えします。
結果を先に書いてしまえば、「やっぱりくもんは、はずれがない」と再認識した話です。
くもん、4歳からの知育玩具『図形モザイクパズル』はどんな製品か
冒頭でタングラムのことを書きましたが、厳密に言うとくもんは4歳児向けの知育玩具としてタングラムを作っていません。
タングラムを意識した製品を取り扱っています。
タングラムはひとつの正方形を分割したものを使いますが、これから紹介するくもんの製品はタングラム(正方形)よりも多くの図形を使います。
だから、あえて製品名に「タングラム」を入れていないのかもしれませんね。
使う図形が多い分、作れる図形のバリエーションも増えて、難易度も上がっています。
くもん知育玩具『図形モザイクパズル』の中身
くもん『図形モザイクパズル』の箱の中には、4色のピースが全部で48枚も入っています。
内訳は、
四角形のピース 赤・青・緑・黄色が各4枚ずつ(合計16ピース)
三角形のピース 赤・青・緑・黄色が各8枚ずつ(合計32ピース)
そのほかに
- 盤 1台
- ガイドボード 20枚40例
- 解説書 1冊
があります。
モザイクパズルの遊び方
盤の上にガイドボードと呼ばれるシートを置きます。
ガイドボードには見本(お手本)と、見本にならってピースを置く場所が描かれています。
上の図でいうと、右側が見本で、左側がピースを置くところですね。
写真ではすでに赤い2枚のピースが置かれています。
ガイドボードは裏面にも別の見本が描かれているので、ガイドボード1枚で2つ問題があることになります。
ピースの大きさ
ピースは縦横は25mmですこし小さめ。
しかし、厚みは6mmあるため、4歳でも無理なく持てます。
ただし、3歳以下だとすこし持つのに苦労するかな?
指先を器用に使う練習にもなるかもしれませんね。
くもん『図形モザイクパズル』が、知育玩具としておすすめできる点
実際に使ってみて良かったところはどこか、おすすめポイントをお伝えします。
段階的に難易度がアップ。子供の成長に合わせた問題集
ガイドボードには番号が書かれていて、その番号が大きいほど難易度が高くなっていきます。
ガイドボードが終わったら、解説書の問題に挑戦できます。
解説書にも作例有り
解説書には61もの作例が描かれていますが、ガイドボードと違い、枠がないため、難易度は格段にアップ。
4歳児にはありがたいガイドボードですが、もしかしたら5歳や6歳には簡単と思ってしまうかも……? と思いがちですが
解説書があるおかげで、5歳以上のお子さんでも十分楽しめる知育玩具となっています。
難しいときは、下の年齢の知育玩具がおすすめ。2歳からのステップアップ
もしもまだ難しいと感じる場合は、くもんは2歳からの『NEW さんかくたんぐらむ』、3歳からの『NEW たんぐらむ』があります。
そちらから試してみると良いでしょう。
くもんの図形モザイクパズルは、子供に使いやすい&興味をもたせる工夫がある
ガイドボードのピースを置くところは、切り抜き型になっています。
そのため、わずかな段差がうまれピースがはめやすく、4歳でも遊びやすいです。
また、単純な図の配置見本だけではなく、うさぎやお花など、図形に合うイラストが描かれています。
こういうイラストがあるかないかで、子供の食いつき度が違うんですよね。
遊んでいるときは、そこまで気にしている感じでもないのですが、タングラムの図のみが描かれたものを出したときと、関心度が違います。
小さい子ほどその傾向が顕著です。
逆にいうと、6歳くらいになれば、イラストは重視しなくても良いと思います。
ピースは磁石入り。盤にくっつく
ピースには磁石が入っているため、盤にくっつきます。
磁石の力は微弱なので、子供でもかんたんにとれます。また、磁石があるおかけで、ピースがちらばらず、遊びやすい工夫がされています。
4歳児の子供が「できた!」を実感
4歳の子供に渡してみたのですが、問題が解けるたびに、「できたよ!」とすごく嬉しそうでした。
成功体験を実感できる知育玩具はほかにもたくさんあるとは思うのですが、そのひとつとして、この製品を加えても損はないと思います。
遊び感覚で図形と触れ合う
『図形モザイクパズル』というだけあって、遊び感覚で図形と触れ合えるのもメリットのひとつ。
4歳の段階では三角形の縦横、斜辺の関係がわからず、
三角形ふたつを合わせて、どうやってひとつの大きな三角形にするのか戸惑っていました。
そういったことをくり返して、身についていくのだと感じます。
知育玩具であることより重視すること
知育玩具を買うときは、ついなにが知育につながるのかを重視しがちですが、まずは子供が楽めるかを第一に選びましょう。
楽しいと思うと、そこから次のステップに行こうと自分の意思で示すし、学ぶ吸収力も違いますよ。
なかでも、くもんの知育玩具は楽しめる要素を重視して作っているので、おすすめです。
4歳以降は難易度も高い知育玩具が多いですが、お子さんにあったものを選んでくださいね。
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