こんにちは、とはのです。
皆さんは「保育園に子供を預けるなんてかわいそう」といった意見、言われたことありますか?
もしくは、聞いたことありますか?
私は直接言われたことはないのですが、そうした意見をネットでたびたび見かけます。
今回は自分の体験談を踏まえて
- 保育園はかわいそう派の意見
- 実際に乳児から入れた側としての意見
- 保育園でのメリット
をお伝えしたいと思います。
「保育園はかわいそう」派の理由と意見
- 子供が小さいのに預けるなんてかわいそう
こうした言葉はよく見ます。
実際に似た言葉を言われた人も多数いるのではないでしょうか。
はたして本当に子供はかわいそうなのでしょうか?
たしかに母親と一緒のほうが、子供だって安心感もあるし嬉しいんだと思います。
しかしだからといって、「小さいのに預けられるなんて、あの子はかわいそうな子だ」といった対象となるのでしょうか。
いろいろな意見はあると思いますが、保育園を否定派・悲嘆派としてよくみられる内容をお伝えします。
かわいそうだと思う理由・意見
かわいそうだと思う意見は、おもに以下の感情が基盤となっているケースが多いです。
- 小さい子供は母親が一番好きなのだから、一緒にいてあげるべき
- 小さいうちから母親から離されるなんて、かわいそう
- いきなり見知らぬ場・見知らぬ人に預けられるなんて、かわいそう
- 三歳児神話
ほとんどが感情論に近く、子供の立場だけを想定した意見になります。
唯一「三歳児神話」のみ、あるデータがもとになっていますが、そもそも三歳児神話とはどういったものでしょうか。
「三歳児神話」について
三歳児神話というのは、「子供が3歳になるまでは母親が子育てに専念するべき」といった考え方のことです。
この考えは、イギリスのとある精神医学者による報告書が基づいているとされています。
報告されたのは1951年(昭和26年)。
孤児院などの乳児の心身の発達が、なぜ遅れが多いのか。
その要因を検討した結果がまとめられています。
そして、そこで「母性的な養育が書けていることが原因」と指摘したそうです。
三歳児神話は賛否両論あります。
1万人を対象に調べた、とある調査結果では「2歳以前で母親が働いていても、5歳時点での学習能力や問題行動などでの関連は認められない」といったものも発表されています。
3歳までの養育が大切なのは本当ですが、「母親が育てることが大切」なのではありません。
「大切なのは安全な環境で愛情をもって養育されること。それはお母さんだけでなく、お父さん、祖父母、シッター、保育士などある意味、複数の人からでも大丈夫なのです」
「母を悩ます"3歳児神話"」より引用
0歳・1歳を保育園に入れた側としての状況や意見
私は子供を乳幼児(0歳・1歳)のころから入れています。
保育園に入れる前の精神状態
とくに第一子を育てていたころは、余裕がありませんでした。
「子育てをもっと楽しく」よりも、毎日毎日「今日は何をしたらいいのか…」と考える日々。
ちょっと鬱に近い状態だったのかもしれません。
保活で最初落ちたとき、「育休延長できる!」という気持ちはなく、「この状態がまだ続くの?無理かも…」という気持ちのほうが大きかったです。
そんな状態だったので、保育園が決まったときはホッとした部分が大きかったです。
仕事復帰に対する不安や保育園に対する不安がなかったわけではありませんが、このときの感情はいろいろ複雑でした。
保育園を入れたことで、心に余裕ができた
- 平日はほぼワンオペ
- 子供がよく泣く子だったため、四六時中気を張っていた
そんな状態から保育園に預けが決まりました。
ずっと一緒にいた子供がいない時間帯。
一人になるのは、産後ほぼ初めてといっても過言ではない状態です。
預けて数日はそわそわして、子供のことばかり頭に浮かんでいました。
泣いているんだろうな。不安なんだろうな。
本当に預けてしまっていいんだろうか。いろんな不安がありました。
しかし、それも1か月が経ち、仕事を始めると徐々に自分のことを考える余裕ができてきます。
とくに通勤時間は満員電車でしたが、唯一自分が落ち着ける時間。
おかげで心に余裕ができ、子供としっかり向き合えるようにもなりました。
子供がかわいいと思えた
それまでは子供のことをかわいいと思う余裕すらなかったように思います。
かわいいと思うけれど、それよりもなんだかいっぱいいっぱいでした。
それが、お迎え時に「会いたかった」「だいすき」と、子供のことを心からかわいく思えるようになりました。
子供との時間が短くなった分、その時間が大切に濃密になったように感じます。
保育園でのメリット
保育園に入れたことは、心に余裕ができたこと以外にもメリットがありました。
子供にとって多くの体験ができた
保育園は子供のためにいろいろとしてくれました。
- 季節にあった歌・イベント・制作物
- 外遊び・お遊戯・たくさんのおもちゃ
- 集団生活やほかの子供たちとのルール
遊びも家だとバリエーションがあまりなかったのですが、保育園では毎日子供が楽しむようバリエーションも豊富。
季節ごとの制作物も、自分では思いつかなかったと思います。
連絡帳のやりとりで、子供のことを共有できた
子供の成長を誰かと共有できたのも良かったです。
親類やママ友違い、保育士・保護者は必要以上にお互い踏み込みません。
それでいて子供のことを共有できます。
第三者から子供の様子を聞くことができることも貴重です。
保育園ではこんなことできるようになったのか。
家だと心配でつい手を出しすぎてしまうけれど、保育園ではできるかぎり子供の意思を尊重して接してくれる。
そうした気付きも多くありました。
不用意な「保育園はかわいそう」は追い詰める
もしも保育園に入れず、3歳まで子供の面倒を私が見ていたら、きっと、私は追い詰められていったのだと思います。
子供にちゃんとした愛情を与えられなかったかもしれません。
子供にストレスをぶつけてしまったかもしれません。
それでも、乳幼児から預けることは、子供に対してかわいそうなことをしていることになるのでしょうか。
子供はかわいそうな子だったのでしょうか。
たしかに保育園に預けられるとき、子供が泣いてしまうのはかわいそうだと感じます。
しかし安易に「保育園に入れるなんてかわいそう」という言葉を言うことは、ママを非難していることにも通じることを知っていてほしいと感じます。