こんにちは、とはのです。
長期休暇のときに帰省をする人も多く、そんなときに限って乳幼児の事故が多発します。
今回は帰省時に気をつけておきたい項目について紹介します。
家の中編
住み慣れた家への帰省。
慣れている分、つい見落としがち・危険はないと慢心してしまうところがあり、そうしたことが幼子の危険に繋がることもあります。
乳幼児を連れて帰省する場合は、子供目線で危険は無いかを確認しましょう。
机の角・出っ張り
まだ足取りが幼い乳幼児を連れて行く場合は、意外なところでつまづくことも多いです。
つまづいた先に角が無いか確認し、もしもあれば必要に応じて緩衝材をつけるなど処置をしておいてください。
コンセント・タコ足
タコ足・コンセントも3歳未満であれば触ったり、噛んだりしてしまう可能性があります。
手が届かないところに置くか、コンセント・タコ足があるところでは誰かしら注意を払っておくなどしておくと安心です。
台所
調理器具など無造作に置かれていることがあります。
刃が出ているものはしっかりしまったり、子供が棚などを引っ張って上から皿などが落ちてきたりしないようにするなど、安全対策をおこたらないようにしてください。
ただし、人の家であることを考えると、万全に対策するのは難しい部分もあります。
その場合は、できるかぎり子供が台所に入り込まないようにゲートをつけたり、もしも入るときは料理する人以外の大人(見守る大人)と一緒にかならず行動させるなどしましょう。
木材のササクレ・バリ
テーブルや引き戸に木材を使用しているお宅も多いですね。
乳幼児の場合、大人よりも手を触れる機会も多く、刺さってしまう可能性があるため、注意しましょう。
縁側・段差
縁側の戸をあけて、空気の入れ替えをすることもあります。
小さい子はもちろんのこと、3歳以上の子であっても追いかけっこなどの遊びに夢中で落ちることもあるので、帰省中どのように管理するのか祖父母とともに確認しておきましょう。
階段
勝手に上っていってしまうことがあります。
とくに下りるときが危険なので、目をはなさないようにしてください。
また、小さい子は重心が後ろに倒れやすいので、上っているときも危険です。
子供に上り下りさせるときは、常に大人が下の段について見守りましょう。
お風呂場・洗濯機
風呂場に水をためていて、かつ浴槽が低い位置に設置してあるタイプの場合、子供が誤って落ちて溺れてしまうこともあります。
また、洗濯機も遊びで入ることが無いように、しっかりと言い聞かせておきましょう。
可能であれば必要なとき以外は出入り禁止にしておいてください。
扇風機
実家で大活躍している扇風機。
まさか指を入れないでしょ、と思っていても、そのまさかをするのが子供です。
また、走り回ってぶつかる可能性もあります。
とくに3歳未満のお子さんがいるときは、扇風機の近くに寄せない。触らせない、カバーを付けておくなどの対策をしておきましょう。
口の中に入れると危険なもの
3歳未満だと、なんでも口に入れてしまう可能性があります。
誤飲・誤嚥(ごえん)が起きないよう、口に入るサイズ、子供の手のひらに収まるサイズのものは手元におかないほうが安心です。
- 電池(とくにボタン電池は飲み込むと危険)
- タバコ・吸殻
- アルコール缶
- 画鋲(壁に刺さっているものも届く場所だと取る可能性あり)
- 箸(勝手に手にとって口に入れることあり)
- 口に入るおもちゃ(上記と同じく。持ち手があるものも、口に入れてそのまま前に倒れ込むことあり)
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家の外編
パートナーにもどのようなところがあるか共有し、子供には絶対にひとりでは近づかないようにと言い聞かせておきましょう。
田んぼ・用水路
用水路には多くの生き物がいます。
田んぼや用水路を見慣れていない子供にとっては、つい集中して見て転げ落ちてしまったり、無意識に追いかけてしまってしまったり。
ガードレールがあっても、子供が簡単にくぐれるくらいの隙間が開いているものが多いので、子供一人で近寄らないよう注意してください。
見通しの悪いところ
小さな子は身長よりも高い草木に隠れて、すぐに見失ってしまう可能性もあります。
逆に子供も、遠くばかり見ていて、足元がおろそかになってしまい、思わぬ事故に繋がることもあります。
玄関前・庭先・駐車場
祖父母問わずご近所の人も気軽に玄関口まで車やバイクを入れてくることがあります。
子供を庭先で遊ばしている場合、運転手側から見えないこともあるので、できるだけ親のそばで遊ばすようにしましょう。
農具・刃物
ガーデニングや自家菜園を持っているお宅も多く、農具や刃物を縁側や外に出したままの場合もあります。
子供がそれらを手に触れないように・触れるときはかならず両親がすぐそばにいる状態にしてください。
線路
遮断器や柵がない線路もあります。
道路は注意していても、意外に線路は見落としがち。
電車はたまにしか通らないからと安心していると、子供は興味をもって線路際…もしくは線路内まで入ってしまいます。
また、線路の向こう側に見知った相手がいた場合、そのまま近寄ってしまう可能性もあるため、線路近くを通るときはかならず手を離さないように。
祖父母への理解と共有
家の中編・家の外編の内容は、一番は両親が注意することです。
ただ、可能であれば祖父母にも理解と共有を伝えておくと良いでしょう。
伝える場合は、それぞれの子供が担います。夫の実家に行く場合は夫が祖父母に、妻の実家に行くときは妻が祖父母に伝えると角が立ちません。
施錠や自動車事故に気をつけてもらう
家の中はもちろんのこと、とくに帰省中の自動車事故・行方不明事件も多いです。
庭で遊んでいた子供をひいてしまった、子供が車の音を聞いて玄関から出ていって車にひかれた、開いていた玄関や勝手口から勝手に出て行方不明、などといったこともあります。
祖父母にも子供がいそうな場所があるため、運転に気をつけてもらうことや、できるかぎり勝手に出ていかないよう施錠をお願いしておくと安心です。
昔と今の子育て方針は違うことを知ってもらう
帰省するくらいなので、ある程度は理解されていると思いますが、昔と今の子育て方針は違います。
- 多少の怪我なんて平気
- ちょっとそこまでなら、ひとりでも行ける
- すぐそこなら、ひとりで遊んでいても大丈夫
- (食物)アレルギーなんて、好き嫌いしないよう、いろいろ食べさせてみよう
とくに乳児の場合は、なにを食べさせるかなど敏感になっている親も多いです。
勝手に食べさないように、せめて一言親にことわりをいれてからにしてもらいましょう。
祖父母に子供を預けるときは慎重に
安易に祖父母のみに子供を預けることはおすすめしません。
大丈夫だろうと目を離すこともあるだろうし、もしそこでなにかあった場合は誰もが悔やみきれないです。
どうしても預けないといけない事情がある場合は別ですが、そうでない限りは帰省したとしてもできるだけ両親が目を離さないよう注意が必要です。
親はあくまで人の家であることを念頭に入れる
両親は祖父母の家が自分たちの家であると勘違いしないようにしましょう。
安全上いろいろと祖父母にお願いしたいことはありますが、家庭のルールを変えすぎないよう、度をわきまえてください。
できるだけ自分たちで子供を見守り、大きな事故・事件に発生しない最低限のことのみ「協力」という形でお願いしていきましょう。
子供自身に言い聞かせること
最後は子供自身に言い聞かせておきましょう。
2歳以上であれば、絶対だめなことなどくり返し伝えれば覚えるようになってきます。
「○○は…だめー」とジェスチャーとゆっくりした言葉で伝えていってください。
ただ、だめなことも無意識にやってしまうことがあるので、多少の予防策程度に考えておきましょう。
約束を破ったからといって、過度に怒ってはいけません。
一番は親が目をはなさないことです。
3歳以上であれば、大体理解もしてきているはずです。
とはいえ、自分を過信して「ひとりであそこまで行ける」など勝手に飛び出したり、上の兄弟を追いかけていってしまったりすることもあるかもしれません。
親や大人の視界から外れる場所にはいかないことをしっかりと伝えておきましょう。
ほんの数秒、数十秒目を離しただけで、子供は親が見つけられない場所に行ってしまう可能性もあります。
多少過保護と言われたとしても、誰かがかならず子供のそばを離れないようにしてください。