こんにちは、とはのです。
以前保育園にはたくさんのクレームや苦情が届いて大変、といった話をしました。
-
保育園へのクレーム、苦情や相談。保育所側の対応と運営の大変さ
こんにちは、とはのです。 保育園を利用されている方、保育園の近隣に住まれている方は、保育園に対してクレームを入れたり苦情言ったりしたことがありますか? 私自身は ...
続きを見る
今回はその逆。
保育園のこんな言葉に傷ついた、モヤモヤした事例をお伝えします。
なお、あまりきつい物言いのもの、虐待まがいのものは抜かしています。
保育士のこんな言葉に傷つく【親編】
送迎の短いやり取りの間でも、毎日顔を合わしていれば多少の会話は生まれるもの。
そんな短い会話の中でも、ちょっとモヤッとする言葉があります。
プレッシャーを与える言葉
- 「●●について、家でももう少しやってくれませんか」
- 「私たちもフォローするので、お母さんも(もっと)頑張って」
たまにだったり、たしかに家での取り組みが足りていないときはしょうがないのかもしれません。
しかし、高い頻度で、しかも家でもそれなりに取り組んではいるのに言われたらどうでしょう。
たとえば「断乳」「離乳食」「トイレトレーニング」など。
ご家庭・お子さんによって、うまく進まないものもあると思います。
こうした出来事に対して「(もっと)家でもやってくださいね」「(もっと)頑張ってくださいね」と言われ続けたら…。
実際に言われたモヤッと言葉【体験談】
実際に落ち込んだといった話があります。
それが、断乳と離乳食。
次年度(1歳児クラス)ではミルクは基本ない方向になるため、0歳児の半年を過ぎた頃から断乳を度々言われるようになりました。
なんとか断乳がうまくいっても、それと重なるように離乳食についてもプッシュがきます。
次年度(1歳児クラス)になったら、ここまでつきっきりに見ることができないので、もっと●●してくださいね。
離乳食も食べられる食材を増やしてみてください。
お母さんも頑張ってくださいね。
先生は笑顔で悪気がないのはわかっています。
しかし、食に興味がない子供は離乳食をほとんど食べてくれず。
そのほか、ある原因があって、離乳食(食べていない食材試し)は本当にゆっくりとしか進められませんでした。
- お母さん、食べられる食材は増えましたか?
- もうちょっとスピード上げないと、次年度に間に合いませんよ。次年度では試していない食材がないようにしないと。
- お母さんも頑張ってください。
これ以上やりようがないことで、できるかぎりはやっています。
食べてくれない子供に無理やり押し込むような形で試すこともありましたが、ほとんどが出してしまうので結局「食材を食べた」と言うこともできません。
子供も無理に食べさせられるから、離乳食が余計に嫌いになるだろうし、そんな状態をしないといけない親も自己嫌悪になるし。
「頑張ってください」「家ではどうですか」が相当プレッシャーになり、先生と話すのも連絡帳に正直に食べたものを書くのも辛くなっていきました。
過剰なアドバイス。上からのアドバイス
- こういうときは●●すればいいんですよ
- こういう時期はこうなんですよねー
保育士としての経験や知識。
ありがたいときもあれば、時には過剰と感じることもあります。
「まるで自分のほうが知っているかのように言ってくる」
「悩みを言ったら、これはこうだからと言われて、まるでそんなこと知らないのと言われているみたいだった」
保育士との関係や言い方にもよりますが、モヤッとする人もいます。
子供に対して否定的な言葉
- ●●くんは、ほかの子と比べるとちょっと■■(否定的な内容)ですよね
- ●●ちゃん、また■■(否定的な内容)しちゃったんですよね
子供の成長や周りとの比較は、親としては気になるところです。
ほかのお子さんと勝手に比べて、否定するような言葉はアウトといえます。
また、注意する行動が目立つ場合であっても、毎回否定的な言葉ばかりだと親も傷つきます。
子供を引き合いにだす
- もうちょっと早くお迎えできませんか。●●ちゃん、かわいそうですよ
- ●●くん、下のお子さんにかかりきりで寂しいんじゃないですか
わかっていてもどうしようもできないことを、あえて子供を引き合いに出して言うのって傷つきますよね。
また、まるで親がそうしていないかのような決めつけをするような言い方は、NGです。
保育士のこんな言葉に傷つく【子供編】
子供だって保育士の言葉に傷ついていることがあるようです。
将来を否定する言葉
- 「そんなんじゃ●●になれないよ」
●●には、子供が楽しみにしていること、なりたいことなど。
「お野菜も食べないと体に悪いよ」
「これも食べないと大きくなれないよ」
などであれば、私も家でよく言います。
そのため、こうした言葉は言いたいのはわかるのですが、内容によってはショックを受けることがあります。
実際に子供がショックを受けた言葉【体験談】
すこし怖がりで泣きくせがある子供。
保育園でも泣くことが多く、親も気にかけていました。
先生:今日も●●ちゃん、泣いちゃって…(^^;)
ママ:すみません…小学校上がるの大丈夫かな…
先生:でもすぐに泣き止みましたし、自分でちゃんと気持ちを切りかえるようになってきています。年齢が上がるにつれて、ちょっとずつ強くなっているし、頻度もへっています。大丈夫ですよ(^^)
といったやり取りもしばしば。
先生もフォローを毎回入れていたため、それに対して親は嫌な気持ちにはなっていませんでした。
そんな子供が小学校の入学を楽しみにするようになりました。
帰り道、小学生を見かけては「私もこうなるんだ。小学校ではなにがあるのかな」など期待を膨らませて話す日々。
そんなある日。
泣いてしまったことをきっかけに、先生に「そんなんじゃ小学生になれないよー」と言われたそうです。先生の性格からして、おそらく軽く明るい感じで、ある意味発破をかけ(勇気づけ)ようとして言ったのでしょう。
しかし言われた子供は…。
子供は帰り道、今日どんなことがあったか、いつもいろいろと話してくれていました。
しかしその日は笑顔がどんどんくもっていき、途中からその話になって「それでね、先生がね…そんなんじゃ…しょうがくせいなれない…って…」と言って、最後の方は涙を流して、しゃくりあげていました。
小学生にいろいろと憧れをもっていた子供にとって、この言葉はショックだったようです。家に着いて抱きしめてあげるまで、ずっと「なれない…?わたし、なれないのかな…」と涙を流して悲しんでいました。
先生に悪気はないだろうし、こうした言葉は1回限りだったようなのであえて言いませんでした。
同時に親としてもこうした発言を不用意にしないよう、気をつけないとと感じた一件です。
同じ言葉でも、受け取り方は変わる
同じ言葉、同じ内容であっても、先生によって受け取り方・印象がずいぶん違うことがあります。
たとえば保育士からのちょっとした注意も、A先生のときには少しイヤミに聞こえて、B先生のときには素直に聞こえることも。
この違いは、内面的な要素・人柄によるものが大きい気もしますが、考えてみると
- A先生…早口・切り上げるような言い方。断定な物言い。
- B先生…ゆっくり(おだやか)。前後にお詫びの言葉や同調の言葉を入れる
といった違いがあるように思います。
ちなみにB先生は、連絡帳、お迎え時の声掛けなどにも人柄の良さが感じとれます。
そういった先生は、子供からも慕われていますね。
保育士は大変なお仕事であると、親も認識しています。
だからこそ子育てで大変な思いをしている親からしてみたら、その言葉の威力は大きいものです。
また、子供も親の次に多く接する保育士(大人)の言動には、大きく影響されやすいといえます。
保育士側はそのことを少しでも気に留めておいてもらえたら、利用する側としてもありがたいと思います。