小学3年生のZ会中学受験コース(トータル指導プラン)4月号を終えました。
今回はタイトルどおり、今回終えた4月号について。難易度や月例テストの様子などを紹介したいと思います。
とくに小学3年生の4月は、初めて中学受験コースが選択できるようになるので気になる人も多いですよね。
- どんなプランで契約したか
- Z会の中学受験コースについて、小学校3年生4月号の様子
- 入会前にもっといろんな人の感想やテキストの内容を知りたい
- 中学受験コースの月例テストの結果や難易度について
など気になる方はご参考ください。
※料金、学習内容は記事執筆時点のものです
【契約の内容】小学3年生・Z会の中学受験コース
まずはわが家が契約している内容をお伝えします。
- 小学校3年生
- 国語 トータル指導(難関)
- 算数 トータル指導(難関)
- 理科 トータル指導
- 社会 トータル指導
契約期間と料金
小学3年生は4月開講、翌年1月までの期間となります(10か月間)。
以降の小学4、5、6年生の中学受験コースは2月開講、翌年1月まで(12か月間)。中学受験の本番日が1月末~2月上旬なので、それに合わせた形のスケジュールとなっています。
費用は学年が上がるにつれて高くなっています。私が契約した内容(小3・中学受験・トータル指導4教科)では、12か月一括払いで14,960円/月でした。Z会の料金表では小学3年は「12カ月一括払い14,960円/月」と記載がありますが、上の方に「※中学受験コース3年生は、4月開講1月終了のコースです。12カ月一括払いは10カ月分の会費となります。」と書いてあるので見逃さないよう注意ください。
プランの違いと難関・最難関について
Z会の中学受験コースには「トータル指導プラン」と「要点集中プラン」があります。
「要点集中プランは要点に絞った学習ができるプラン」。こうというと聞こえはいいですが、中身はトータル指導プランから練習問題を抜いた要点学習のみ。実力テスト(添削課題)もありません。
要点集中プランは塾と併用して使ってもらうためのプランのため、これ一本でいくには足りないと思われます。
なにはともあれ、やるなら「トータル指導プラン」がおすすめでしょう。
トータル指導プランの場合は「難関・最難関」が選べます。対象校のレベルについては、Z会のページに記載されているので、そちらを確認してみてください。
→ 「Z会中学受験コース・対象校」
難関・最難関で悩む
わが家では「難関・最難関」のどちらを選ぶかでも悩みました。というのも、難関を選んでも最難関を選んでも費用がまったく変わらず。テキスト内容も変わりません。違うのは実力テスト(添削課題)の一部の難易度が変わるくらいです。正直お金も変わらないのであれば、「どうせなら最難関」を選びたくなる人が多いのではと思います。
かなり悩んだ結果、わが家は「難関」コースを選びました。理由としては以下が挙げられます。
- 中学受験をするかはまだ決まっていない(本人もまだまったく意識していない)
- もしするとしても、最難関レベルの学校は難しいだろうと思っている
- とりあえずは難関レベルにして、もっと上を目指せるならコース替えを考えよう
決めたあとも、「最難関にしないなんてもったいないのでは(貧乏性)」と感じることは何回かありましたが、1か月終えた感想としては「難関」レベルで合っていたと感じています。
Z会中学受験コース、トータル指導プランの様子(小学3年4月号)
Z会・中学受験コースは3月上旬に入会。3月中旬に4月号・4教科分のテキストは届きました。また算数・国語を契約していた場合は「毎日練習ブック」の算数・国語もついてきます。
学習の様子:タブレットと紙の併用
Z会の中学受験コースはタブレットと毎月送られてくる冊子(エブリスタディ)を使用します。
今までは小学生コース(紙)だったため、タブレットを使用してはじめて学習するのはどうかと思いましたが、タブレットを使う場面は問題や解き方の解説・答え合わせのときのみ。タブレット上で問題を解くことはありません。オンライン授業を受けているという感覚です。
まずはテキストに沿った説明を聞いて、その後に続く問題に取り組む流れになります。
お子さんにとっては、テキストだけ見てスイスイ進めてしまうケースもあるかもしれませんが、わが子の場合は学校で習っていないものは映像から取り入れたほうが理解しやすいようです。
4月・5月の段階では熱心にひとつずつ動画を見ては、問題に取り組む様子が見受けられました。
国語の様子:読解力は得意。漢字は不得意
小学2年まで「ハイレベ100・読解力」を解いていたときも感じましたが、読解力は得意なようです。文章問題で詰まることはなく、意欲的に取り組んでいるように思います。
ただし、問題によっては解答の仕方がわからないケースもあったようで、バツがついたこともありました。本人的にはかなりショックだったようですが、最難関や発展問題含めて4月号全体でバツはそのひとつくらい。
最難関や発展は難しいと聞いていたので、「今日は全部合っていた」「これ、発展問題だったのに合ってたよ!」と報告するほど自信がついたようです。
一方文章問題以外、とくに漢字についてはミスが多かったです。習いたての漢字でまだ記憶力があいまいだということや、その言葉自体の意味を知らない部分もあるなど、このあたりは別途学習していかなければとも感じます。
「毎日練習ブック」のほうは漢字問題が多く掲載されていたので、そこでミスがあったものについては漢字練習帳に2行ずつ練習するなどおこないました。
算数の様子:全般的に苦手そう
一方算数は国語と比べるとやや苦手傾向。
解説映像を見て、最初のうちはわかりやすいと言っていたものの、途中から「学校のほうがわかりやすい」「学校で習っていないからわからない」など後ろ向きなことを言うこともありました。おそらく学校での説明は、もっとゆっくりなのでしょう。それでもなんとか一人でやり遂げていました。
5月号では2桁以上のかけ算の筆算が理解できなくて呼ばれたこともありましたが、現段階では基本的に一人で解いていけるレベルの問題だと思って良さそうです。
改めて見返してみると、前々からわかっていましたが単純な計算ミスが多いです。
やり終えたら見直すように言っていても、「合っている」と思いこんでいるのでミスに気づけないのでしょう。計算問題については、漢字同様くり返し練習して精度とスピードを上げていくしかないかなと思います。
付記
現状Z会の中学受験コース+Z会の毎日練習ブック+学校の宿題+そのほか家の学習(ピアノ・QQ キッズ・トド英語など)があるので、それ以外の学習を入れるのはなかなか難しい状況です。
まったくやる時間がないというわけではないのですが、勉強漬けにさせて嫌気がさしてしまってもしょうがないので、このあたりは子供の適性に合わせた市販教材を探しながら調整していくしかなさそうだと感じています。
社会の様子:まずは興味+基礎知識
しっかりと「社会」を学ぶのは、今回が初めてです。
一応市販の「Z会グレードアップ問題集 小学1・2年 社会」と「理科」は買っていましたが、読み物としてパラパラと読んでいただけなので、ほとんどまっさらな状態で取り組みました。
それまでZ会に入会されていた方ならわかるかもしれませんが、「けいけん」問題の延長+それに解説がしっかりつくといった印象です。
4月号では「地図」がテーマ。
絵地図/実際の様子に近い地図/案内地図/道路地図などを比較して違いやそれぞれ特徴があることに気づいたり、縮尺というものが何を表すかなどを学んだりしました。たとえば地図に「1/1500」と記載されていたら、実際は「地図上の長さ×1500」ですね。そうしたことを言葉を書いて学びます。漠然と知っている「地図」について、こうして「学ぶ」機会はなかったなと感じました。
また、映像授業があったのも良かったです。
前述しましたが「Z会グレードアップ問題集 小学1・2年 社会」も買ってありましたが、なんとなく文字を読んでいるだけで、あまり記憶に残っていないようです。今回は「テキストとそれに沿った授業をしっかりと受けた」ため、しっかりと「学んだ」と感じます。
そのほか、実際に自分で地図を探して、どういった違いがあるかをまとめる体験もおこないました。小学3年のZ会の社会と理科は、紙面上だけの学習ではなく、実際に頭と手を動かして学ばすので記憶にも残りやすいようです。
地図記号や東西南北も学びます。
地図記号はちょうどゲーム感覚で入れていたアプリがあったので、それをたまにやっていたこともあってかなり知っていました。アプリも使い方によっては紙よりか使えるかもしれません。
理科の様子:実際に体験して知識を得る
理科は社会以上に準備するものが多いです。
4月号では「重さ」がテーマ。
紙コップ、計りなどの準備が必要です。
計りは1円玉(1g)なども図るので、細かく測れるデジタルのもののほうがおすすめです。私はキッチンスケール(タニタ・0.1g単位)を持っていたので、それを使いました。
計りの上にコップと一円玉を置いても重さは同じだし、コップの中に一円玉を入れても重さは同じ。計測上の上であれば、どの位置に置いても結果は変わらないこと。そして空気の重さなど、目に見えないものにも重さがあることなども学びました。
社会以上に理科は準備に時間もかかりますが、机上の勉強だけに留まらないので記憶に残りやすくやる価値は高いと感じます。
初の月例テスト。結果と難易度
毎月送られてくる冊子(エブリスタディ)の最後のページには、月例テストがついています。
子供の結果は散々
「時間を測ってて緊張感をもってテストをする」というのは初めてだったので、やや緊張気味でした。
結果は
- 国語
漢字1つミスのみ。やはり漢字は間違えたものはノートで再復習すべき - 算数
計算ミスが多い。文章問題では、まさか解くことができない問題が一問あり… - 理科
しっかりと覚えていない部分が多い・反省点が多い - 社会
問題文をしっかりと読んでいない。縮尺→実際の距離の求め方を忘れている。地図記号はすべて。理科と同様
正直その点数を最初見たとき「まじか…」と思ってしまいました。
とくに算数は、計算ミスよりも文章問題で理解できていない(式が書けない)のがあったことに驚きました。正直ハイレベ100・算数1年より理解しやすい内容のものだと思います。
付記
点数の低さに本人もショックを受けていたので、点数に関しては事実だけを述べて叱りはしませんでした。
最初見たときは驚きましたが、点数が低いとはいえ、子供もいい加減な気持ちでやっていたわけではないし、丸もあるにはありますしね。
社会と理科は初めての教科だし、こんなもんでしょうと受け入れました。
ただ、ミスを自分で受け入れていないことについては苦言しました。
ミスした箇所について「この問題はわかりづらい」「意味がわからない」「答えを聞いているのは、こういう意味だと思った」など言っていましたが、どれも言い訳でしかありません。問題のせいではなく、習ったことを覚えていないことや自分のミスが多いことを受け入れることも必要だと伝えました。計算ミスが多いのも、思い込みで進めたり見直しをしっかりしていなかったりしたのが原因です。
点数はともかく、次回はしっかりと復習してからテストに臨むこと。今回のテストはミスしたところは解き直して、後日もう一度受けてみようと伝えました。
(こういうこともあるので、月例テストは解答用紙も含めてコピー取っておくことをおすすめします)
この時点で中学受験を考えていたら、通塾も考えたかも
この時点でもしも中学受験を本格的に視野にいれていたら、多分「このままでいいのだろうか」と考えたと思います。必要以上に子供に叱っていたかもしれません。本人なりに頑張ったことよりも、やはり×のほうに目がいってしまったと感じます。
通塾が無理だった場合は、四谷大塚の通信「リトルくらぶ」(小学4年からは「進学くらぶ」)をもう少し真剣に検討していた可能性があります。
四谷大塚の通信だと塾と同じ内容で進められる、テストも受けられるなどのメリットがあるので、「塾と同じことをしている」といった安心感を得ることもできます。また、値段もZ会の中学受験コースと比べるとやや安いそう。ボリュームもあって安くて塾と同じレベルの教材ができるのであれば、かなりお得ですよね。
ただ、四谷大塚の通信はその年度の映像しか見ることができない(つまり翌年度見たくても見ることができない)。Z会よりも量が多い分ほかに手が回らないといった意見もあったので、一長一短だと思います。
わが家の場合、来年度以降も映像を見る機会が出てくることや現状そこまでZ会に不満をもっていないことを鑑みて、とりあえずはZ会継続となりそうです。
Z会の中学受験コース。3年生の4月号時点では、難易度はそこまで高くない
この時期どのくらいの問題に対して難易度をどうつけるかは微妙ですが、個人的には難易度はそこまで高くないと感じました。
月例テストは冊子(エブリスタディ)に沿った問題や難易度のものが出されているので、そこをしっかりとおさえていればそれなりの点は取れるはず(計算ミスや勘違いがなければ…)。良心的な問題レベルであると思えます。
ハイレベ100・算数のように、ぱっと見でも「難易度が高そう」と感じるものはありません。国語の文章題はもしかしたら向き・不向きあるかもしれませんが、トップクラス問題集の国語を難易度高とすると現段階のZ会の問題は中レベルに感じます。ただ、毎年Z会は4月号は比較的やさしいレベルが多く、月が進むにつれて難易度がアップしていくと感じるので、もしかしたら中学受験コースもその傾向で難易度が上がっていくのかもしれません。
付記
それでも難易度がいきなりアップすることはないので、このまま続けていけばそれなりについていけるのでは…と希望的観測をしています。
また、量も塾に比べたら少ないと言われがちですが、子供に不足しているところや力を入れたい部分を適宜市販教材で足していける余裕があると思えば、それもメリットかもしれません。
Z会どうしようと考えている方は、小学3年生の資料請求すると「中学受験コース 体験ブック」がついてくる(と思う!)ので、それを使ってZ会の中学受験コース体験サイトに取り組んでみると良いかもしれません。
このときの資料は厚みがあって、個人的に体験サイト以上に資料(どんな内容か、料金などが掲載された冊子)が入会の後押しとなりました。
必要な情報はサイトを見ればわかるものもありますが、細かく見るときはやはり紙のほうがわかりやすかったです。
かなり熟読して入会を決断。
納得してから契約をしたい場合は資料請求してみてはと思います。
Z会については、以下のページにまとめてあります。
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