こんにちは、とはのです。
今回は小学校の連絡帳についてお伝えします。
こうした疑問を持つ方も多いかもしれません。そこで疑問にもたれやすいポイントに沿って、説明していきたいと思います。
- 小学校の連絡帳は、どんなときに使うのか
- 先生への連絡に使いたいときは、どういった構成にすればいいのか
- 小学校の連絡帳を書くとき・使うときのNG行動
誰に説明されたわけではないので、「絶対これが正解!」というわけではないですが、どんな使い方をしているのかなど参考したい方はご一読ください。
小学校の連絡帳は保育園のものとはまったく違う
冒頭にもお伝えしましたが、保育園の連絡帳は子供の日々の様子などを伝えるために使います。
たとえば乳児クラスであれば、食べたものや排泄タイミングなども細かく共有するケースもある一方、年長くらいになったら必要なことのみを共有するケースもあります。
どちらにしても、使用は保護者と保育者のみの間でおこなわれます。
一方小学校の連絡帳の場合は、メインで使用するのは小学生の子供自身になります。
おもな使い方は、その日の連絡事項を書きます。書く内容は「持ち物・宿題・明日の予定」の3つが柱となるでしょう。
保育園のころと大きな違いは、保護者が記載することはほとんどないということです。
小学校の連絡帳を保護者が使う場合
小学校の連絡帳を保護者が使うのは、どのようなときなのか。
それは、以下の2点となります。
- 毎日連絡帳をチェックし、保護者印を押印する
- 学校になにか伝えたい事があるとき
毎日連絡帳をチェックし、保護者印を押印する
少なくとも低学年~中学年くらいまでは、毎日連絡帳に書かれていることを保護者がチェックする必要があります。
確認後は認印などで押印しておきます。
学校になにか伝えたいことがあるとき
学校になにか伝えたいことがあるとき。このときに初めて保護者が連絡帳に記載をします。たとえば、疑問や悩みごと、子供の体調に関することなどが挙げられます。
当日の欠席については、「連絡帳に記載→連絡帳を入れた連絡袋を近所の子に渡す」といった流れのほか、コロナ禍によって物のやりとりを控えるため「学校独自のシステムに連絡する」といった方法をとる学校もあります。
欠席時の連絡帳のやりとり(ある地域の事例)
私の地域を例に出します。
私の地域では同じ方向に帰るグループごとに構成された登校班というものがあって、登校時は登校班ごとに決められた場所に集合し、班で登校します。
登校班には班長・副班長がいて、基本的に欠席するときは保護者が朝、連絡袋をその班長(※)に渡します。
班長は欠席した児童のクラスに提出→先生が連絡帳をチェック・配布資料などれば同封→班長が帰りに回収して家に届ける流れをとっていました。
※連絡袋を渡す相手は、基本的に班長ですが、毎年4月に2名決めておかなければならず、班長以外に、兄や姉もしくは近所のお友達を1名選ぶことになります。班長がいないときは、そちらのお友達にお願いします。
ただし、上にも書いたとおり、コロナ禍によってウイルスを撒き散らさないためにも、欠席については学校のシステムで連絡することとなりました。
コロナ禍が完全におさまったあとについては、従来のやり方に戻る可能性もあります。
小学校の連絡帳の書き方
小学校の連絡帳だからといって、基本的に身構えずに書いて大丈夫です。
- 挨拶:いつもお世話になっています。
- 用件:○○の件につきまして、~~~
- 結び:「よろしくお願いします」「今後ともよろしくお願いします」など
- 印鑑:最後に押す(必須ではない)
この流れで書きましょう。
理由や期間を明確に
質問以外で、相手に共有しておきたいことがあった場合は、情報や理由・期間を明確に書きましょう。
たとえば、体調不良でお休みするとき、いつから・どのような状態か。どの期間どうなるかなどを書きましょう。
用件:休みのときの書き方
本日お休みの件につきまして。昨夜から熱が上がり38.5度、今朝は37.5度となっています。元気で食欲もあり機嫌も良く、熱も下がってきていますが念のため今日一日おやすみさせます。
昨日からの発熱につきまして。一昨日発熱し下がらず、昨日医療機関を受診したところインフルエンザとの診断でした。発熱してから5日経過するまでは出席停止のため、すくなくとも○/○まではおやすみいたします。
解熱タイミングによっては、+1~2日おやすみすることとなりますが、その際は改めてご連絡させていただきます。
用件:怪我のときの書き方
足の打撲の件につきまして。昨日屋外階段で踏み外して落ちてしまい、右足首を打撲しております。医療機関によるとギブスは不要だが3~4日ほど包帯と安静が必要とのことなので、来週まで体育・運動は控えさせていただきます。
質問に対して回答があったときは一言返す
ちなみに、先生に質問をして回答があったときは、「ご回答ありがとうございます。承知いたしました。」などでも良いので、一言でも返しておきましょう。
さらに質問があったときには「○○ということですが、□□という認識で相違ないでしょうか。念のため確認させていただけると助かります。」などと続けて質問を投げかけてください。
なお、再度質問を投げかけるときは、挨拶(いつもお世話になっています)のくだりは基本的に不要です。その挨拶の代わりが「ご回答ありがとうございます」などの返しにあたると思うので、挨拶部分を入れると冗長に感じられてしまいます。(このあたりは個人的な意見なので、違和感ある人は再度挨拶を重ねてください)
ただし、文字だと説明しづらいことや、やりとりが長くなってしまう場合は、電話や面談設定を設けることをおすすめします。その場合は「一度お電話(面談)で確認させていただけたらと思います。可能でしたら、ご都合の良い時間帯を教えていただけたら幸いです。」など書いて、相手の都合を確認しましょう。
連絡帳の行が大きいときは、行を無視してOK
とくに低学年だと行の幅が大きいです。1行に1文を書いていると、あっという間にページが埋まってしまうため、保護者が書くときは行を無視して記載しても大丈夫です。
印鑑を押す位置・押すタイミング
連絡帳は月日、用件記載欄、先生印、保護者印で構成されています。
基本的に以下の流れで印鑑が押されます。
- 子供が学校で必要な内容を記載
- 担任の先生が書いてある内容をチェックして印鑑を押す(先生印の箇所)
- 帰宅後、保護者がチェック。見たという印として保護者印を押す(保護者印の箇所)
もし保護者が連絡事項を書く場合は、以下の流れになります。
- 保護者が連絡事項を記載。
- 子供が学校で担任の先生に提出
- 担任の先生が内容を確認し、押印または何らかの返答を記す。
この場合、保護者印は必須ではありません。しかし、もし押すのであれば自分が書いた連絡事項の文末「~します。」の句点のすぐ下、もしくは保護者印の箇所が無難です。
また、担任の先生からの返答に対して、再度保護者印を押す必要はありません。
何らかの返答を残したほうが良ければ、「承知いたしました。」「ありがとうございます、よろしくお願いいたします。」と言った一言を横に添えておくだけで問題ありません。
小学校の連絡帳を書くとき・使い方のNG行動
連絡帳を書くうえで抑えておきたいポイントがあります。
- 連絡帳は子供も見る
- 連絡帳はほかの子も見る可能性がある
- 内容は簡潔に。ダラダラと書かない
- できるだけ子供に聞いてもらう
これを踏まえて、小学校の連絡帳を書くときにしてはいけないNG行動を見直してみましょう。
家庭事情や友達関係の記載は控える
小学校の連絡帳は自分の子供はもちろんのこと、不特定多数の人が見る可能性があることを念頭にいれておきましょう。
たとえば学校で先生に連絡帳を提出するとき、落としたとき、休んで連絡袋を代理で出してもらったときなど、見られてしまう可能性はゼロではありません。
そのため学校内での友達関係や家庭事情の悩み・ネガティブ要素となる事柄は、詳細を書くのは控えるべきです。
- 「学校で友達との悩みがあるようで、○○や□□といった嫌がらせを受けているようです」
- 「家では□□といった問題行動に似たような様子が見受けられるのですが、学校ではどうでしょう?」
こうしたネガティブな悩みを相談・確認したいときは、別途連絡帳で相談したいことがあると面談日を設けてもらうか、便箋に書いたものを封筒に入れて渡します。
なお、面談日については「すこし気になることがあるので、一度面談日を設けていただけないでしょうか」などとして伺いをたてましょう。
簡潔に書く
あれもこれもと伝えたい事がある、失礼にならないように丁寧に書かないとといった思いから、つい長文になりがちです。
連絡帳を開いたら長文が書かれていては、先生も辟易します。内容は簡潔に。要点をまとめましょう。
できるだけ子供に聞いてもらう
最後に。使い方のNG行動として、なんでもかんでも親が使いすぎないようにしましょう。
たとえば、わからないことや困っていることがあった場合など、子供が先生やまわりの大人に一言言えば解決することもあります。
学校からのプリントや連絡で疑問が出たら、連絡帳ではなくまずは子供を通して先生に聞いてもらいましょう。
- 先生。この間のプリントの○○って、こういう意味ですか
- 先生。あの箱が上すぎて届かない子もいるみたいだから、下に置いてくれませんか
- ○○さんがいつも□□していて、困っています
保育園のときは親がお迎えのときに聞くなどして、先回りで解決していることもあったかと思います。そのほうが正確で早いですからね。
しかし、小学校でのその行動は、必ずしも子供自身のためになるとは言いきれません。
- 疑問や問題が出たら、まず自分で考える。対応ができるか判断する
- 結論や対応ができないときは、先生やまわりの大人に伝える
- 親にはなんでも相談していい。どうしても自分で言い出せないときも相談して
子供にはこうしたことを伝えるのも大切かと思います。
例外として、いじめに発展しそうな友達との問題などについては、人目のつくところではなく面談などで相談したり、親もフォローしたほうが良いかもしれません。
また、子供からしっかりと状況を聞き取り、「これはいじめに近い」と感じたのであれば親の出番。状況を時系列にまとめて、できれば客観的事実を証拠として出したほうが良いでしょう。
話が少しそれましたが、面談については毎月定期的に個人面談日を設定している学校もあります。面談希望を出せば、個人面談の場が設けられます。
内容は秘密厳守。保護者でも子供でも相談できるほか、相談する相手は担任以外にスクールカウンセラーや教頭などの希望も出すことができます。こうした場を利用しても良いかもしれませんね。