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桶谷式の母乳相談室へ。白斑や詰まりと断乳相談へ行ってみた

『桶谷式』というと、出産したママなら一度は聞いたことがあるかもしれません。それくらい有名な『桶谷式』ですが、意外にもネットでは感想があまり書かれていないんですよね。

でもすこしでも情報を集めたい人はいるはず。そんなわけで数年前ですこし古い情報にはなりますが、わたしが4回ほど行ったときの流れをまとめました。

桶谷式の情報とともに、その時の体験談をお伝えします。

https://tohano.com/nenne_tra/

『桶谷式』とはなにか

桶谷式とは、助産婦の「桶谷そとみ」さんが考案した、乳房マッサージと母乳育児方法を指します。正式には「桶谷式乳房管理法」というようですが、「桶谷式」でも通じます。

現在では桶谷そとみさんの技術と意思を引き継いだ、協会と研修センターがあります。助産師の国家資格を持つ方が、規定の研修を終え、協会より認定を受けると「桶谷式乳房管理士」として母乳育児の支援(乳房マッサージや母乳相談)をおこなう資格を得ることができるようです。

そうして桶谷式乳房管理師となった方たちは、桶谷式母乳育児相談室と呼ばれる場所や、病産院で活躍しています。

桶谷式母乳育児相談室の料金や場所について

桶谷式母乳育児相談室(以下、桶谷式の相談室)の料金は、

  • 初診料が5,000円以上
  • 再診料が3,500円以上
  • 往診料が7,000円以上

とされています(すべて税抜価格)。休日や時間外だと、料金はもう少し高くなります。

桶谷式の相談室は、全国に330箇所以上あります。最近では、どこにあるか検索できるサイトができたようで、行きたいところが探せてとても便利になりました。

最新の情報が載っているので、料金なども念のためチェックしてくださいね。

OPPA!(おっぱ) 桶谷式母乳育児ママサポートサイト
https://oppa.oketani.or.jp/

桶谷式の相談室に行ったときのこと(初回)

授乳する女性つづいて、わたしが実際に行ったときの様子です。すこし昔の話なので、実際とくらべ間違えていたり、不確かな情報になっていたりするかもしれませんが、ご了承ください……。

※個人感想が含まれます。

いつごろに、どんな理由で行こうとしたのか

わたしは第一子を生み、混合で育てていました。初乳はがんばったものの、完全母乳(完母)の意識はなく、ゆくゆくは仕事復帰することも考えて、入院中から「混合で良いかな」くらいの感覚でした。

子供は母乳もミルクもそれなりに飲んでいましたが、ある日、胸に白いものがポツンとできました。

白斑です。

また、胸も張り気味で痛みも感じてきました。

白斑になっても、子供に母乳はあげていい。むしろ白斑は母乳の詰まりみたいなもので、赤ちゃんが母乳を飲んでくれたほうが解決しやすい。

そんな情報をネットで見て授乳は続けたのですが、胸の重みが多少残ったまま。白斑もなかなか取れず、悪化すると乳腺炎になるという情報を見てしまい、不安もあって母乳外来を探しました。

そんなときに、桶谷式の存在を見つけます。

さっそく桶谷式の相談室をリサーチ。ネットの評判は?

桶谷式の相談室に興味を持ち、全国的な情報や評判を見てみるものの、意外にも微妙……。

当時は桶谷式の相談室に行った感想を書いている人があまりいませんでした。もしかしたら、探し方が悪かったのかもしれませんが、あってもネガティブな情報が上にあがっている印象を受け、すこし不安に……。

もちろん良い評判もありますが、少数派といった印象をうけました。

しかし、まわりに母乳相談できるところもあまりなく、あったとしても内容がまったく不透明です。それよりかは、多少なりとも情報を得られた桶谷式の相談室のほうが良いかなと判断。そして家から近い場所にある桶谷式の相談室のレビューを2個程度見つけ、良さそうな内容だったので行ってみることにしました。

電話した感じ、怖かったらやめよう。
一回行って、怖かったらやめよう。

そんなことを思いながら、電話をかけた覚えがあります。

電話で予約~実際行った印象まで

電話は柔らかな声の女性が出てくれて、すこしホッとしました。胸の張りがあることや、白斑らしきものがあることを伝え、一度見てほしいこととなどを伝えました。

それなりに混んでいるようで、予約は取りづらい印象でしたが、1週間以内に行けたと思います(すこし記憶があやふや)。

そして当日。赤ちゃんは旦那さんが預かってくれたので、わたしひとりで向かいました。

行ったところはマンションの一室。入ってみると、赤ちゃん+ママのペアと、施術中のママが一人いました。赤ちゃんとママのペアは授乳中で、施術の合間に、ときおり授乳の仕方についてアドバイスを受けているようでした。

問診票に記載をすませ、すこし待つと自分の出番に。ネットの情報から、桶谷式の相談室は「母乳絶対推進!」といった印象を持っていたので、すこしこわごわ……。いろいろと怒られるかと思いつつも、仕事復帰なども見こして混合だということを伝えました。

「さいきん、そういう人も多いわよねー」

ひとつも責めることなく、そんなふうに笑っていました。ついそのまま、保育園入園の申請も進めたいため、そのころには並行して断乳も考えていることを伝えましたが、それについても、「じゃあ、そのときになってまた困ったらいらっしゃいね」とやさしく笑ってくれました。

ネットには、母乳がいかに良いかを話され、相談したママにはダメ出しばかりをするといった意見もありました。でも、わたしが行ったところは、そんなことは一切ありませんでした。

そのまま症状を伝え、室内の施術用ベッドへ。持ってくるよう言われたタオルを渡し、寝そべります。

施術(マッサージ)開始~終了まで

胸元をあけるように言われ、片方の胸はタオルで隠し、もう片方の胸をやさしく触って触診しているようでした。

張りがある胸は触ると痛みがありますが、その痛みをほぐすかのように、お湯でつけたタオルでそっと包みながらマッサージ。

マッサージしては拭いて、マッサージしては拭いて。そんなことを繰り返しながら、適度に話しかけてきてくれたり、施術を終えたママや次に来たママたちに声をかけたり、いろんなところに気を配っている印象をうけました。

そうこうしているうちに、もう片方の胸へ。こちらも丁寧にマッサージしてくれます。

「終わりましたよ」

そう言われてから身体を起こし、胸を触ってみると、ふわふわ。ネットでそういうふうに書かれていたことを思い出しつつ、たしかにそのとおりだと実感しました。

お礼を伝えて、その日は終了。

「いつでも相談していいのよ。」

終始、やわらかな印象で終えた桶谷式の相談室。ママたちが駆け込む場所を作ってくれている、そんな空間でした。

桶谷式の相談室に行ったときのこと(2回目以降)

桶谷式の相談室に次に行ったのは、本格的に母乳の断乳を考えたころ(ミルクは継続)。

子供が1歳くらいでしたが、保育園に入ったら母乳を続けるのは難しいことと、そのほかの理由があり、そこを節目と考えていました。

しかし、ゆるやかに母乳の量を減らすはずが、うまくいかず胸がカチカチに。いったん搾乳したり授乳させたりして状態を回復させても、すこしでも母乳をセーブするとカチカチになってしまうなどループ状態。そこで、もういちど相談室に行くことにしました。

他の桶谷式の相談室へ

さっそく前回行ったところへ電話をかけてみましたが、なんと私事にてしばらく予約が受け付けられないとのこと。そこで代わりの相談室に行くことになりました。

場所は1駅電車乗りますが、駅に近い場所。今度は子供も連れていきました。

次行った場所も、マンションの一室。前回行ったところ同じような雰囲気で、長年この場所で続けている印象を受けます。

なかに入ると、桶谷式乳房管理師さん(以下、スタッフさん)のマッサージ施術を受けている女性と、スタッフさんの娘さんらしき方が、女性のお子さんをあやしていました。

ご挨拶をし、さっそく問診票を書き、前回のことなどを伝えました。ちょうど子供が授乳のタイミングとなったので、ついでに授乳する様子も見てもらえることに。

「うん、ちゃんと飲んでいるね。飲ませるときにね、こうやっておっぱいを含むように持っていくと、赤ちゃん飲みやすいからね」

そっと手を添えてレクチャー。子供も飲みやすくなったみたいで、うれしそう。そして、子供が落ち着いた時点で、わたしの番に。理由があり徐々に断乳を進めていきたいことと、胸がカチカチになってしまうことなどを伝えました。

断乳については、前回と同じように「あら、そうなのね(^^)」くらいしか言われませんでした。(前回・今回ともに深く言われないのは、保育園があるからと言ったからなのかな……?)

今回担当してくださるスタッフさんも、聞き上手の方で、こちらの言うことを否定することは一度もありませんでした。

子供は施術中、待機部屋であやしてもらっていたのですが、わたしがベッドに仰向けで見えないためギャン泣き。ベッド脇に連れてきてもらい、わたしを見せながらあやしてもらったり、わたしのお腹に乗せてもらったりしていました。

終始なごやかに終えたマッサージの時間。胸も楽になりました。ただ、あまり絞りすぎると、また母乳が作られてしまうため、このときはある程度セーブしてくれたような気がします。

その後は断乳の進め方や、固くなったときの話をされました。次回の話をして、その日は終了。

桶谷式の相談室(3回目以降)

量をセーブしながら、搾乳をする日々。また胸が痛み、次回まで持つかなと思っていましたが、数日で胸も母乳を作る必要性がないと判断してくれたのか、少しずつ痛みもひいてくれました。

このあたりはまた記憶があいまいなのですが、3回目は経過を見ながらマッサージ。4回目行くころにはもうほとんど母乳トラブルもなく、胸に残っている母乳のカスを取り除いてもらって終了でした。

もともと混合で完母にくらべて母乳量が少なかったこともあり、大きな母乳トラブルに発展するほどではなかったことも幸いしていたのかもしれません。

桶谷式の相談室に行ってみて感じたこと

わたしが行った2箇所は、たまたまなのかはわかりませんが、事前にネットで見た悪い評判のようなことは一度もありませんでした。

そもそも

  • 桶谷式に対するネットの評価(行った感想)自体、書き込みが少なかった
  • わたしが見たネガティブ評判は、どこの桶谷式の相談室を指しているかわからないものだった

調べたらネガティブな評判が上のほうにいくつかあったため、桶谷式の相談室全部がそんな感じだと思ってしまったのも良くなかったと感じています。

とはいえ、実際にネガティブな感情を持った人もいたことは事実。行った場所のスタッフさんにもよると思うので、桶谷式を全面にすすめるわけではないですが、わたしの感想としては、行って良かった場所でした(^^)


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今回の記事は以上です。お読みいただきありがとうございました。

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