広告 知ること・悩み 妊娠・出産~新生児

キラキラネーム。名前を変えることを選んだ人たちと思うこと

キラキラネーム・名前を変えることを選んだ人たち

こんにちは、とはのです。

今回はキラキラネームについて。

子供の名付けについては、何度か書いたことがあったのですが、NHKの「クローズアップ現代」で名前を変える人たちの特集を読んで、改めて思ったことを書こうと思います。

番組の中で言われていた言葉が印象的です。

名前がキラキラネームというのは、本当に悪い言い方になっちゃうんですけど、親がばかだって自己紹介しているようなもんなんですよ。

“改名”100人~私が名前を変えたワケ~」より引用

あわせて読みたい
口元に手を当てて驚く女性
赤ちゃんの名前。キラキラネームに抵抗がない人が5割弱は本当?

こんにちは、とはのです。 赤ちゃんの名前は悩みますよね。 わが家も悩みました。 でもその中でも前提条件として、赤ちゃんの名前に「キラキラネームはやめよう」の意見 ...

続きを見る

王子様と名付けられた人の話

王子様と名前をつけられた男性の話

クローズアップ現代では、改名した人たちの特集をしていました。
なかでも一番衝撃的な名前は「王子様」。

「王子」でもなく、「王子様」

母親が勝手に出生届を提出

話によると、母親が勝手に一人で出生届を出してしまったそうです。

理由は

『私にとっての王子様だから』

他人がとやかくいえないですが、そう名付けられたご本人が「親がばかだと自己紹介しているようなもの」と言っているのを聞くと、なんとも言えない気持ちが広がります。

他人に言われる前に自分から言ってしまおうという自己防衛にも似た言葉にも聞こえました。

男性が選んだのは改名手続き

男性はここからリスタートを始めていこうといった意味を込めた名前に改名したようです。
王子様から肇に。

当時は多くの新聞にも掲載されるほど話題となりました。
つまり、それだけ「この名前は特殊で、子供自身の手で手放すことに世間は同調する」と判断されたのだと思います。

そもそもキラキラネームってなんだろう

番組ではキラキラネームは、以下の2つの点が一緒くたにされていると話しています。

  1. 明らかに不利になる名前
  2. 思いのこもった特徴的な名前

確かにパッと見、読むことはできませんが、親がたくさん考えてこの名前にしたと言った親子のケースも放送されています。

思いのこもった特徴的な名前を付けた親の言葉

名前の漢字からは読みを連想するのが難しい子供の親が語っていました。
自分もそういった名前で、小学校のころは先生も含めて周りが読めない、そのやり取りが嫌だった
しかし、年をとっていくといい名前と言われることも増えて、今では誇りに思っている
だから子供にもそう思ってほしいと名付けた、といった内容です。

大人になってから、結果良かったとふりかえることは間々あると思います。
しかし、そこまでの間にした苦い思い出も残っているはずです。

それもわかっていた上で、その名をつけたんですね。

子供がそうした親の言葉に納得できる年齢になるまでの間が、なかなか難しいかもしれません。

キラキラネームに対する拒否感

たとえ親がそれなりに考えていたとしても、初見ではその意図をくみ取れることはできず、個人的には漢字の読みから大きくはずれた名前になっているのは違和感を覚えます

とくにカタカナ読みのものを無理に漢字にあてたものや、漢字本来の意味を無視したものについては、すこし首をかしげてしまいます
これは「キラキラネーム=拒否感」という気持ちが根付いてしまっているからかもしれません。

発端は悪魔ちゃん騒動?

思えば、子供の命名権に関する問題やキラキラネームが出てきたのは、1993年8月の「悪魔ちゃん命名騒動」がきっかけだったように思います
それまではキラキラネームがあったにせよ、そこまで注目もされていなかっただろうし、キラキラネームという言葉自体もおそらく出ていません。

悪魔ちゃん命名騒動は、ある夫婦が子供に「悪魔」という名前をつけようとしたが、行政が受理しなかったというもの。その後夫婦が家庭裁判所に訴えをおこすなど、なにかと話題となりました。
結局は受理すべきとの判決が下ったのですが、最終的に父親が訴えを取り下げて別名で届け出をしたことで収束します。

この一件を皮切りに、たびたび大衆に「その名前はどうなのか」と思われそうな名前がメディアで取り沙汰されるようになってきました。

たとえば、ピカチュウ(光宙)とかもそうですね。
「光宙」だけを見れば気にしませんが、なぜそこにその読みを当てたのか。
むしろ読みを重視で、この漢字を当てたのか。

面白半分で付けたのだろうかと邪推してしまうようなキラキラネームばかりが取り沙汰されて、いつの間にか「読めない名前→キラキラネーム?→ちょっと苦手…」といった感情を無意識に持ってしまったように思います。

時代によって変わる名前の価値観

現在キラキラネームと呼ばれている名前も、時代によって浸透していくのかもしれません。

個性的な名前を持った学生グループが話している様子も映し出されていて、上記と同じようなことを述べていました。

それでもその名前に時代が追いつくには時間は多少なりともかかると思います。
そして子供は多感な時期を、その名前とともに過ごさないといけません。

あまりに時代からかけ離れた名前については、一旦保留にするのが吉なのではと思うこの頃です。

 

(なお、番組ではキラキラネーム以外に、諸事情で名前を変えた人たちのインタビューも掲載されています)

【参考サイト】


女性アイコン(通常)
今回の記事は以上です。お読みいただきありがとうございました。

-知ること・悩み, 妊娠・出産~新生児
-, ,