子供の発育には、母親が摂取する栄養がおおきく影響するといわれています。そのためにも、食べ物や栄養素には気をつけていきたいところ。
ところが、一番気をつけないといけない時期を過ぎてから「え?そうだったの」と知ることも多いです。
- もっと早く知っておきたかったと思われそうなもの
- とくに知っておいてほしい栄養素・食べ物
詳しく書かれている参考サイトも紹介しているので、お時間があるときに目をとおしていただけたらと思います。
葉酸は、妊娠前~妊娠初期に摂るべき栄養素
すでにご存知のかたもいるかと思いますが、葉酸はとても重要な栄養素です。
葉酸は先天性の神経管閉鎖障害(無脳症や二分脊椎(にぶんせきつい)など)のリスクを減少させる効果があるといわれています。
重要なこと・接種時期
とくに大切なのが、摂取する時期。
妊娠がわかってからではなく、「妊娠1か月以上前から妊娠3か月まで」に摂取することを推奨とされています。
理由として、神経管ができるのが6週ごろまでのため、中期を過ぎてしまってから服用してもあまり効果がないといわれているからです。
1日に推奨される量と、栄養素が含まれる食べ物
1日に推奨される葉酸の摂取量は400マイクログラム(0.4g)。
ほうれん草(2株で126マイクログラム)やモロヘイヤ(モロヘイヤ50gで125マイクログラム)。
ほかにも果物や、納豆などの大豆製品にも含まれています。
ただし、熱に弱く水に溶けやすい性質のため、食べ物だけで推奨量を摂取するのは難しいようです。
上手にサプリメントを使い不足分を補いましょう。
ちなみにわたしが使っていたサプリはこちら。
レバーには注意
葉酸はレバーにも多く含まれていますが、レバーは葉酸だけでなく、ビタミンAが多く含まれています。
妊娠初期のビタミンAの過剰摂取は、胎児に奇形が生まれるなど先天異常が起こる可能性が出てくるため、レバーを摂るときは妊婦が摂って良い必要摂取量を守り、間隔をあけて食べたほうが良いようです。
ビタミンAについて
ビタミンAを多く含む食品については、以下のリンクの2ページ目に詳しく書かれています。
レバーのほかに、うなぎやホタルイカにも多く含まれます。
【参考サイト】
- ビタミンAの過剰摂取による影響 / 食品安全委員会
http://www.fsc.go.jp/sonota/factsheet-vitamin-a.pdf
葉酸について、詳しく書かれているサイト
妊娠中の葉酸については、以下のサイトなどにも詳しく書かれています。
注意ポイント
また、なんらかの障害がある可能性があった場合は、早い段階でわかるという意見もあります。
摂取推奨期間を過ぎてから気になり始めたひとは、一度主治医にご相談されてみると良いかもしれません。
【参考サイト】
- 妊娠前に葉酸摂取を! 二分脊椎症の赤ちゃん減らすため / yomiDr.
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20141105-OYTEW54681/ - 第95回記者懇談会(H28.2.10) 妊娠と栄養~ちいさく産んでおおきく育てようとしないでください~ / 日本産婦人科医会
http://www.jaog.or.jp/wp/wp-content/uploads/2017/01/95_160210.pdf
魚介類は、水銀量に気をつけながら摂取をする
魚介類は良質なタンパク質やEPA、DHAが含まれていますが、水銀も含まれています。
水銀は過剰摂取すると胎児に悪影響を及ぼす可能性がでてくるため、注意が必要です。
水銀の量は魚によって異なりますが、一般的に小さい魚よりも大きい魚のほうが水銀量は多いとされています。
魚介類は食べてはダメ、ということではない
厚生労働省の発表によれば、魚介類は水銀を多少含むものの、その含有量は一般的に低いので健康に害を及ぼすものではないとしています。
(ただし、一部魚介類については、ほかの魚介類と比べ水銀濃度が高いものもあります)
極端にたくさん食べるなど、かたよった食べ方さえしなければ、魚介類は栄養バランスの良い食事には欠かせない食べ物です。
なにをどのくらい食べて良いか
厚生労働省は、とくに注意が必要でないものとして、以下の魚を挙げています。
- キハダ
- ビンナガ
- メジマグロ
- ツナ缶
- サケ
- アジ
- サバ
- イワシ
- サンマ
- タイ
- ブリ
- カツオ
これらは通常量とっても問題ないと思うので、心配な方は上記の魚中心に食べると良いかもしれませんね。
詳しくは厚生労働省が、妊婦の魚介類摂取に関する資料を公表しています。
どの魚をどのくらいの量食べれるのかなど、わかりやすく解説しているので、そちらを参照にすると良いと思います。
【参考サイト】
- 妊婦への魚介類の摂取と水銀に関する注意事項及びQ&A / 厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/suigin/
そのほか、気を付けるべき食べ物・栄養素
そのほか、妊娠中に影響する栄養素や食べ物をお伝えします。
リステリア食中毒を引き起こす可能性があるもの
生の食肉類(生ハムやユッケ、レアステーキなど)や加熱処理されていないチーズ、スモークサーモンなどは避けましょう。
妊婦で免疫力が低下している方は、症状が重くなる場合があります。
また、お腹の中の赤ちゃん(胎児)にも影響を与えます。
詳しくは、以下のサイトが詳しいです。
【参考サイト】
- 妊婦や基礎疾患を持つ人が注意しなければならない食中毒~リステリア~ / 一般財団法人東京顕微鏡院
http://www.kenko-kenbi.or.jp/science-center/foods/topics-foods/7625.html
カフェイン
大量に摂取すると、赤ちゃん(胎児)に影響を与えるといいます。
英国食品基準庁(FSA)では1日あたりのカフェイン摂取量を200mg(コーヒーをマグカップで2杯程度)に制限していることからもわかるとおり、カフェインはできるだけ控えたほうが良いでしょう。
【参考サイト】
- 食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A ~カフェインの過剰摂取に注意しましょう~/厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000170477.html
ハーブ
ハーブのなかには、妊娠中に影響するものもあります。
料理やハーブティーなどで、ハーブを使用するときは問題ないものか確認してから摂取してください。
まずは正しい知識を持つことが、予防につながる
妊娠中に気をつけることはたくさんあります。
そういった情報はインターネットのおかげで調べやすくなった反面、不確かな情報に振り回されてしまうことも。
そうならないためにも、まずは信頼おけるサイト(厚生労働省やしっかりとした機関)や母子手帳、信頼する主治医から正しい知識を得ることをおすすめします。