こんにちは、とはのです。
今回は市販の教材「ハイレベ100」シリーズについて、小学校1年生のときに使ったものを中心にお伝えします。
今回紹介すること
- Z会と併用したハイレベ100シリーズについて
- さんすう(算数)・読解力のレベル
- 子供の様子・感想(失敗とおすすめ)
市販の教材を探している方、Z会よりもちょい上がレベルが欲しい方、ハイレベ100の感想(小学1年)を知りたい方は、ご参考ください。
Z会と併用。ハイレベ100シリーズ
小学校1年のころ、通信のZ会・ハイレベルコースを受講していましたが、学習時間が余っていたので問題集を買い足しました。
そのとき見つけたのが「ハイレベ100」シリーズです。
購入したのは「ハイレベ100」さんすう・読解力・かん字
私が購入したのは、さんすう・読解力・かん字の3冊。
「こくご」はZ会があったのと、まずは読解力をすれば問題ないだろうと思い、保留としました。
ここからは「さんすう」「読解力」について、使った感想を順にお伝えします。
「ハイレベ100 小学1年 さんすう」は失敗
「ハイレベ100 小学1年 さんすう」は良問が多い問題集とされていてAmazon評価も高いですが、私の子供には少々難しかったようです。
難しすぎて算数が嫌いに!?
最初の方は良いのですが、徐々にわからない問題も増え、初めてバツが並ぶ状態に泣き出すこともありました。
でも、このあたりは想定内。親としての思いは
- 間違えることも経験させておくと良い
- 難しい問題でも、自分の力で解こうとする力をつけてほしい
- 問題を解く過程も大切にしてほしい
などがありました。
しかし、子供の性質にもよるのでしょう。我が子の場合は
- バツが並ぶ状態に、毎回大泣き(慣れない)
- さらには問題を読んでいる最中にすでに自分の力では解けないことを察知した時点で、泣き始める(思考停止に近い)
- そのうち、ちょっと解けない問題ですら泣き始める
など、自信喪失、逆効果に近い状態になってしまいました。
失敗は当時の進め方に有り?
当時は子供の習熟レベルを考えずに「毎日1~2ページずつ」「引き算ならったしひきざん問題いけるね」など勝手に押し付けに近い形で出していたのも失敗のひとつ。
子供の性格・能力を見極めながら、もうすこし順序立てて取り組んだほうが良かったなと感じています。
結果、小学校1年7月の段階から初めていましたが、途中から拒否反応を示すこともあったので、一旦止めました。
(再開したときは1ページではなく問一のみなど、すこしずつ進めました)
文章題では混乱。応用する力が備わっていない状態
文章題では、たとえば
Aは○○を20個持っている。BはAより15個おおく持っている。CはBより10個おおく持っている。では、Cは何個持っているか
こうした問題などは、Cまではたどり着くのに、2回計算しますね。しかし、1回の計算で終わる問題は平気でしたが、2回計算を必要とする問題は、とたんに思考が迷子になってしまい、すぐにミスしていました。
ハイレベ100の解答・解説は不親切
ハイレベ100はたしかに良問が多いですが、解答はかなり不親切。
答えのみのところも多くて、親が子供が納得するように解説をしていかなければなりません。
解説しても子供が素直に受け入れてくれなかったり、理解のレベルに達していないこともあってかなり手こずることもあります。
結果。子供になにが起こったか
自分に見合わないレベルのものを続けた結果、子供は完全に思考停止していました。
考える力を養うつもりが、考えることを放棄
子供には解説を兼ねてしっかり順序立てて教えても、応用できない。
つまり理解が追いついていない状態でした。
しかし、けっして難しい問題ではありません。
問題を理解しながら計算を並べれば解ける。また、ひとつ解ければ、あとに続くほかの問題も数字と登場人物が違う程度なので解けるのでは…。
大人視点ではそう考えてしまい、なぜつまづくのかとこちらも頭を抱える状況が続きました。
なぜ子供が理解できないのか
こうしたことはすっかり苦手意識が根付いてしまったのも原因のひとつかもしれません。
早く問題から開放されたい気持ちから、途中式の一つの計算を終えた段階で終わりにしてしまい、それ以降は考えることを放棄(頭から抜け落ちている)状態になっていました。
上の問題でいえば、Bの計算を終えたところで、答えとして提出する感じです。それを指摘すると、「えー、もうなんでよー…」と泣き出す。毎回そのくり返しです。
何度も同じような指摘をくり返しても身になっていない様子をみて、完全に思考停止しているんだと思いました(まさに逆効果)。
Z会だったら…と思う場面も
ちなみにZ会だったら。
もしもこうした問題が合った場合は、いったんBまでの個数を求める式・答えを書かせたあと、Cの計算・答えを促すような問題の出し方をします。
そしてそのレベルに達したあとに、決して無理のない範囲で少しだけ考えさせる問題がでます。
人によってはそれがレベルが低いと感じるかもしれませんが、算数が苦手な子でも自尊心を傷つけにくいのだろうと感じました。
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理解しづらい「かたち・かさ」問題は別教材でカバー
「かたち」や「かさ」(量)の問題も頭を抱えていました。
とくに辺と頂点を数えさせる問題は難しく、形を意識させるだけで良いと思い、このあたりは軽く読み流す程度としました。
後日「Think!Think!」(シンクシンク)というアプリを見つけ、これを毎日やらすことに。
空間認識については、動画のほうがわかりやすいし、Think!Think!はそのほか良い問題をゲーム感覚で学ぶことが可能。こちらのほうが十分効果あるような気がします。
無料は1ユーザー1日1回のみ。有料のスタンダードプランは月450円ですが、3ユーザー作成できて、それぞれ週に21回遊べます。
私は有料プランで毎日最低3回取り組ませていました。
「かさ」の問題も小学1年生の前半期では難しかったようです。
図や入れ物で説明して、理解したところもあるけれど、そうでない部分のほうが大きいかな?といった印象。
「かさ」問題はZ会 小学1年生の後半でわかりやすく問題が出てきたので、そちらを解いてから取り組んでも遅くなかったと気がします。
追記
ちなみに第二子のときに気づいたのですが、第一子レベルなら小学1年でも「ハイレベ幼児 さんすう」から取り組ませていたほうがスムーズだったかもと感じました。
ハイレベ幼児の内容については、以下参考いただけたらと思います。
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さらに追記
ちなみに小1になった第二子にも、ハイレベ100の小学1年 算数と読解力をやらせてみたところ、第一子が苦戦していた問題をスイスイ解いていました。
難しい「最レベ」の問題でも、説明を聞けばすぐに理解することも…。
全体的に解き方も明らかに第一子とは違う、合理的な解き方をしているように見受けられます。
開始が小学1年の9月からなので、第一子が始めた時期よりか若干遅いものの、1日4ページやっても苦ではなさそうでした。
逆に同時期に始めた読解力の方では、つまづく問題が第一子よりも多かったです。
第一子は間違うことがあっても、最後までやり遂げる(なにかしら答えを書ける)ことに対し、第二子は答えを書けないこともありました。
第一子は文系より、第二子は理系よりの考え方をしているのかもしれません。
算数のほうも終盤まで、とくに大きくつまづくことはありませんでした。
第二子のハイレベの様子については、また追って書いていけたらと思います。
「ハイレベ100 小学1年 読解力」はおすすめ
「ハイレベ100 小学1年 さんすう」は子供との相性が悪かったですが、読解力は買って良かったと感じています。
「ハイレベ100 小学1年 読解力」は1ページに1~2個の問題があるほか、見開き2ページが1個の問題(右ページが文章・左ページがそれに対する問題)のものもあります。
解説はほぼ無いが、問題なし
「ハイレベ100 小学1年 読解力」も「さんすう」同様、解説はほぼありません。
ただ、親がどうしてその答えになったかを伝えられる難易度ではあると思うので、特段困ることはないはずです。
たまに解答、問題に「あれ?」と思うことはありますが、それはごくわずかなので、スルーしても問題ないレベル。
文章題に慣れさす意味で、良い問題集
問題となる文章は童話や物語のほか伝記や詩などがあります。
いろいろな文章に触れる機会をあるという点からも、買って正解でした。
最初は文章を読むこと、そこから答えを導き出すことに慣れておらず、バツがあったときに理由や正解を伝えると「どう読んで良いのかわかんない!」と怒って泣く場面もありました。
しかし、徐々に慣れていくと、バツがあったことを伝えて再度見直しさせたり、ヒントを出したりするだけで「あ、こっちか!」とすぐに理解するようになりました。
ハイレベ100 読解力の様子・効果
毎回満点というわけではありませんが、ミスがあっても1~2問。
たまに問題をしっかり読んでおらず、○と×を書く必要がある問題に○しか書かなかったり(空欄ではなく×を書かないといけない)、逆に○だけ書けばいいのに×も書いてしまったり(×ではなく空欄にしておかなければならない)。
そうした凡ミスはありますが、それによってマイナスになったところは、問題を最後まで読まないとこうなると身にしみていたようです。
「さんすう」同様、子供の適正などによると思いますが、読解力の方が相性が良く、自分から「次の問題も読んで良い?」と聞くほどでした。
小学1年の後半で「ハイレベ100 小学2年 読解力」を購入
Z会の問題を終えて、時間があまったときなどに出していたため、大体月に15問程度解いていたのかもしれません。
すこし記憶があやふやですが11月下旬に「ハイレベ100 小学2年 読解力」を購入していたので、大体5~6か月程度で1冊終わらすスピードだったようです。
そのまま2年生になる前から、小学2年の読解力をちょこちょこ取り組んでいました。
先取りするときの注意点
ただ、小学2年の読解力では、当然ながら小学2年の漢字が使われています。
子供は読解文自体は大丈夫ですが、習っていない漢字もいくつか出てきてしまったため、途中で読めない・解答にその漢字を書くときに書き順がわからないといった問題が発生していました。
上の学年の教材を使う場合は、その点を留意しておくと良いかもしれません。
知らない漢字が嫌で、読解力自体が嫌になるお子さんもいるかもしれないので、様子を見ながら問題を出してあげてください。
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そのほかの「ハイレベ100」問題集について
「ハイレベ100 小学1年 かん字」については購入しましたが、ほとんど使いませんでした。
小学1年で習う漢字は80字程度。Z会でもくり返し漢字学習がある上に、さらに別テキストでもというのは、飽きがきます。…。
もうすこし漢字の種類があれば別ですが、小学1年で習う80字のみですからね。
「ハイレベ100 小学1年 こくご」についても、前述したとおりZ会があったので購入しないままでした。
もしもZ会がない、そのほか市販の問題集がないのであれば、検討のひとつに入れても良いかもしれません。
ハイレベ100は必須ではない。お子さんにあった教材がおすすめ
わが家では「ハイレベ100 読解力」がおすすめでしたが、家々・お子さんごとに相性やレベルは異なります。
子供がだめだった「ハイレベ100 小学1年 さんすう」も、Amazonレビューを見ると、年長から取り組んでいる人や、問題なく進められている人もいます。
逆に読解力はだめだった、といったお声もあります。
ハイレベ100シリーズは良い問題集ではありますが、必須ではないし、小学1年ですべて完璧にする必要はないので、お子さんにあったものでお子さんのペースで進めるのが一番かなと思います。
わが家で言えば、「ハイレベ100 小学1年 さんすう」でひっかかっていた項目は、あとから併用していたZ会でも出てきていたので、当時無理やりに詰め込もうとしなくても良かったなと反省しています。
項目 | Z会で出てきた時期 |
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日付・曜日 | 小学1年 後半(1月ごろ?) |
辺・頂点 | 小学2年 後半(2月ごろ?) |
かさ(量) | 小学1年 後半 |
(Z会で出てきた時期は若干ずれがあるかもしれないので、参考程度にとどめてもらえたらと思います)
あくまで私の子供の場合、ハイレベ100の算数は1年生の終わりの段階。
もしくは2年に入ってから、復習&総仕上げの意味でハイレベの問題に手を出したほうが良かったのではと感じました。
基礎・解き方はほかの問題集で。「ハイレベ100 さんすう」は、その応用や地盤固めとして使用する位置づけで。わが家では予習として使うには不向き。
実際2年生になってから問題を見直したら、あれだけ苦労した問題の意味がすんなり頭に入っていったようで、解説も聞き、納得してくれるようになりました。
こうして見返してみると、なんだかんだいってもZ会はそれなりに子供にあっていたのかなと思います(わが家の場合)
もちろんほかにも良い問題集、お子さんに合う問題集はあると思うので、ハイレベ100・Z会だけに固執せず本屋などでいくつか見比べてみてくださいね。
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