こんにちは、とはのです。
新年度の保育園入園の申請をする時期に近づくと、まことしやかにささやかれるのが、「保育園に入園できる裏ワザがある」という噂。
そんなものがあるの?と思いつつも、「念のため…」とつい調べてしまいますよね。
ただ、これは結論を先に書くと、そんなものはありません。
今回はこの「保育園に入園できる裏ワザ」について、実際のところをお伝えします。
※本サイトの「保育園」は「認可保育所」のことを指しています。
【噂の真相】保育園に入園できる裏ワザがある?
認可外保育所であれば裏技的手法があるかもしれませんが、認可保育所ではないと思ったほうが良いでしょう。
では、なぜ保育園に入園できる裏ワザがあるといった噂が流れるのでしょうか。
それは、「裏ワザを使ってでも保育園に入りたい人が多いから」の一言につきます。
保育園に裏口入園、保育園に入園できる方法、保育園に入れる裏ワザ…などなど。
そうまでしてでも入りたいと思う人が、いろいろ検索をした結果、以下のような循環になってしまっているのだと思われます(あくまで推測ですが)。
- 「保育園 入園」を入力するとサジェスト(検索候補)や関連キーワードとして「保育園 入園 裏ワザ」が表示されやすくなる
- 多数の人の目に留まり、調べる人が増える
- より一層、サジェスト(検索候補)や関連キーワードとして表示されやすくなる
実際に裏ワザを掲載しているケースはあるか
では、その中身というと…?
裏ワザは正攻法か不正スレスレのどちらか
もちろん、保育園に入園できる方法として、裏ワザを紹介しているページもいくつもあります。
ただ、その場合は
- 正攻法(資料見れば大体書いてある)
- グレーゾーン、不正スレスレ(アウト?内容によって密告される可能性もある)
のどちらかに二分されていることがほとんど。
裏ワザのほとんどが正攻法
正直裏ワザというほどではない、正攻法(資料に載っているもの、保活をしている人ならほとんどが知っていること)ばかりが紹介されているケースも多いです。
具体的にいえば
- 申請できる保育園の視野を広げる
- 入れるところに引っ越す
- まずはフルタイム就労で頑張ってみる
- 兄弟加点を使う、認可外保育所などで加点をつけておく
とかです。
申請できる保育園の視野を広げる
当然ながら保育園探しをしている人であれば、すでにやっていると思います。
自宅以外に職場のある自治体も申し込みは可能なので、職場近くの保育園を探すことを勧めているケースもありますが、混雑する電車通勤であればおすすめしません。
地域にもよりますが車通勤であったとしても、幼い子を長時間乗せての移動はトラブルに発展する可能性もあるため、注意が必要です。
たとえば、「見落としがちな預け場所があって、そこを利用すると良い」とか「あまり知られていないけれど、こうした利用をするだけでもポイント加算の対象となる」とかあれば、裏ワザ的情報として成り立つのではと思います。
しかし、単純に認可外保育所や家庭保育ママの利用も考えようとか、さわりだけを説明した内容だけであれば、すでにほとんど周知されている事柄で裏ワザには当たらない気がします。
入れるところに引っ越す
「入れるところに引っ越す」案は、「保育園 入園 裏ワザ」で調べるほど切羽詰まっている人に、はたしてどう響くのか。
そもそも入園だけを目的に引っ越すのは、色んな面でリスクがあります。
地域を厳選する時間もかかるし、その分のお金もかかる。小学校以降もそこに定住するのかなど、さまざまなことを踏まえないといけません。
逆に引っ越しが可能な人であれば、あえて「裏ワザ」では調べないでしょう。
まずはフルタイム就労で頑張ってみる
就労時間が長いほど、指数(保育園に入るための点数)は増える傾向です。
そのため、時短やパートを考えていたとしても、まずはフルタイム就労を視野に復帰・求職しましょうということですね。
ちなみに、だからといって、もともと復帰後すぐに時短するつもりなのにフルタイム就労として申請を出すのは裏ワザでもなく、ある意味不正対象となる可能性があるので気をつけましょう。
結果的にそうなってしまうのと、最初から計画するのとでは意味合いが違います。
兄弟加点を使う、認可外保育所などで加点をつけておく
これは保活している人は大体知っていることなので、裏ワザには当たらないでしょう。
実際に保育園の申請書類などにも普通に書いてあると思います。
ほしいのは不正スレスレの情報?
稀に本当に裏ワザを掲載されているケースもあります。
ただ、その内容は不正スレスレ(もしくはアウト?バレたときは自己責任)である可能性が高いことは、留意しておくべきでしょう。
(しかし、実際に裏ワザを検索する人であれば、一番知りたいのはこうした情報なのだと思います)
極端に書くと、たとえば
- シングルになれば点数が加算されるケースもあるので、離婚も視野に
- 時短勤務予定でも、フルタイム就労として書いてもらい、復帰後にすぐに時短にする
- 就労していなくても、知り合いに自営業者がいれば、その人に依頼・書いてもらう
- 65歳以下の祖父母と同居して点数が下がるなら、祖父母に病院に通院してもらい、通院証明書を出してもらえばいい
→もとから通院・治療が必要で、育児を任せられない祖父母であれば別。その場合は入園申請書と共に、祖父母と同居だが育児を任せられない証明書として提出するとよい
などでしょうか。
時短勤務予定でも、フルタイム就労として書いてもらい、復帰後に時短にする
フルタイム就労から復帰後に時短に切り替える人は、実際に多いとは思います。
しかし、「まずはフルタイム就労で頑張ってみる」の項目でも似たようなことを書きましたが
- 意図せず時短になってしまった人
- まずはフルタイムで頑張って、様子を見てゆくゆくは時短にするかもと思った人
- フルタイム復帰するつもりはまったくなく、入園が決まったらすぐに時短を計画している人
これら3つのケースのうち、上2つのケースはわざとフルタイム→時短にしたのではありません。単純に状況に応じた結果そうなってしまったケースです。
しかし、3つ目のケースは違いますよね。裏ワザとして紹介している場合は、このケースに当たるのかなと思います。書面上・役所窓口では理由や経緯までは伝えないので、バレることはないかもしれませんが、グレーゾーンであることは変わりないと思います。
また、復帰後に時短したために、入園後退園させられそうになったニュースもあるため、注意が必要です。
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するときは覚悟をもってすべき
そのほかの項目はほぼ不正なので、(中にはやっている人もいるかもしれませんが)、もしも実行するならそれなりの覚悟を持つ必要があります。
おそらく入園できたとしても、長く通っていればなにかしらのボロが出るかと思いますし、正直待機児童が多い地域であれば密告もありえるでしょう。
余談:容認されない裏ワザは、サイトには掲載されないことが多い
上記の内容でないにせよ、不正に近い裏ワザというものは、通常であれば自分が管理しているサイトに表沙汰にしている人はあまりいないと思います。
まともな企業が管理しているサイトであれば、なおさら掲載させないでしょう。
理由は、その記事を書いた管理人は不正に近いことをしている(もしくは推奨している)、企業が不正を容認しているとレッテルを貼られてしまう可能性があるからです。
それでもその情報を載せるとしたら、それは匿名性が高い掲示板、管理人がいないサイト。あとは表立っては言えないので、問い合わせした人だけに教える、とかかもしれません。
「保育園 入園 裏ワザ」で検索しても、実際に欲しい情報が得られないことが多いのではと感じます。
これは裏ワザ?個人事業主として独立→申請
ちなみに、定期的に副業をやっていて少額でも収入が見込めている人が個人事業主として登録→保育園の申請に就業中として申請する方法があるのですが、これは有りだと思っています。
人によってはグレーゾーンだと感じる人もいるかもしれませんが、
- 事業を立ち上げたい人
- 在宅に切り替えたいがどうすればよいか悩んでいる人
- WEBライターとして修行中の人
- 将来独立に向けてコツコツ修行中の人
などの目的で個人事業主になって保育園の申請をおこなうのであれば、別に良い気もしています。
個人事業主の仕事が、実際はほぼ機能していなかったり、保育園にいれるためだけにとりあえず個人事業主になっておくのであればアウトかもしれません。
ただ、こうした情報は「裏ワザ」ではなく、ほかのキーワードで調べたほうが欲しい情報が得られるかと思われます。また、個人事業主になることでどういうメリット、デメリットがあるかも知っておくべきでしょう。
まずは正攻法+役所窓口が一番手堅い
保育園入園を真剣に考えるのであれば、
- 正攻法
- 役所の担当窓口で相談
- どうしても困った時はネット上で相談も
の順で考えましょう。
「正攻法」でいくなら、今すぐにでも保活の準備。
入園申請書類一式をもらい、自分が申し込む可能性のある自治体の指数(保育園に入るための点数)がどんな基準でつけられているのか、そして自分は何点になるのかを確認しましょう。
次に役所の担当窓口で相談です。入園申請書類だけではわからない点や、自分の指数に間違えがないか確認。
話している間に、ヒントとなる話題ももらえるかもしれません(たとえば、今年中に新設園を検討している、とか)。
ポイント
保活については、以下もご参照ください。
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ほかにも保活に関する記事があるので、気になる方は「保活」タグをクリックお願いします。
匿名相談もあり
そのうえでどうしても困った時は、ネット上で相談もありかと思います。
たとえば、役所や知り合いには相談し辛いこと。もしかしたらグレーゾーンの質問になるかもしれないことなど。ダメ元でも相談してみたいことはありますよね。
そうしたときは、上記でも書いた匿名性が高い掲示板(知恵袋)などで相談してみるのはありでしょう。
その結果、からかいや批判もあるかもしれませんが、もしかしたら有意義な回答を得ることもできるかもしれません。