以前、日能研について、いくつかグループに分かれていて、それによってクラス名や方針がすこし異なることに触れました。
今回は日能研・関東系のTMクラスに関する、認定基準と設置校(教室)についてお伝えします。
あくまで執筆時点での話としてご留意ください
日能研の最高峰「TMクラス」のクラス認定基準とは
日能研のクラス編成は主に「A(基礎)クラス」と「M(応用・発展)クラス」ですが、そのさらに上に位置づけられているのが「TM(トップオブマスター)クラス」です。
全国の最難関校(御三家など)を目指す児童を対象とした特別クラスで、日能研屈指の精鋭講師陣が授業を担当し、通常テキストの枠にとらわれない深い思考力を養う講義がおこなわれます。
様々な情報をもとに、現時点でわかったTMクラスの認定基準は、以下のとおりです。
TMクラス基準(いずれかに該当すること)
- ① 全国公開模試 4科目偏差値 65.0以上
- ② 全国公開模試 4科目総合順位 300位以内
- ③ 学習力育成テスト 応用順位 300位以内
いずれかに該当した生徒に対しては、現在通っている校舎から書面(封書)を渡され、そこに案内と受講資格証が同封されています。
設置校舎は7校。計算から見えてくる「辞退者」の存在
TMクラスはどの校舎にもあるわけではありません。
日能研関東系では現在、以下の7校舎のみに設置されています(2026年度時点)。
- 池袋校、自由が丘校、三田校、たまプラーザ校、武蔵小杉校、南浦和校、大宮校
ここでふと、一つの推測が頭に浮かびました。
TMクラスの基準のひとつが「総合順位300位以内」だとして、設置校舎は7校。
仮に1クラス30名定員だとすると、全体で約210名しか在籍できない計算になります。
さらに、「総合順位300位以内」はあくまで基準のひとつなので、「300位以内に入れないけれど、4科目偏差値 65.0以上は維持している」というTM資格をお持ちのお子さんも当然ながらいます。
TMクラス保持者でも見送る理由とは?負担とプレッシャー
いろいろな理由があるのかもしれません。
子供がもしもTMクラスの認定になったとしても、わが家も通う予定はないだろうなと感じます。
その理由は大きく2つあります。
1. 「通塾時間」の負担
設置校舎が限られているため、普段通っている校舎から移籍するとなると、公共機関(バスや電車)を使って通うことになります。
移動時間が増えれば、その分睡眠時間や家庭学習の時間が削られてしまい、親子ともに精神的・体力的な負担が大きすぎると感じました。
2. 「身の丈」とプレッシャーの問題
もう一つの理由は、クラスのレベル感です。
最難関校を目指す猛者たちが集まる環境は素晴らしい刺激になる反面、「子供によってはオーバースペックで、身の丈に合っていないのでは」という懸念があります。
TMクラスに居続けるには先ほどの基準を常に意識しなければなりません。
また、余裕で基準をクリアしているならまだしも、たまたま、もしくはギリギリのところに位置していた場合は、常に後がないことを考えながら学習するのは厳しくも感じます。
通塾しなくても受けられる「TM算数オンライン」
なお、たとえTMクラスに移籍しなくても、TMクラスと同じ授業を受けられるものがあります。
それが「TM算数オンライン」。
通塾を見送るご家庭が多いことを見越してか、日能研には非常にありがたい制度が用意されていました。それが「TM算数オンライン特別授業」です。
TM算数オンライン特別授業の概要
| 対象 | TMクラス受講資格を持つ生徒 |
|---|---|
| 形式 | Zoomによるオンライン授業(事前申込不要) |
| 日時 | 毎週固定曜日の 17:00~18:30(90分×1コマ) |
| 教材 | 授業直前に「MY NICHINOKEN」で配信 |
| 費用 | 無料 |
内容は未習単元のエッセンスの先取りと、既習単元の発展演習。
「移籍しての通塾は負担が大きいけれど、手厚い講義や高度な思考力問題には触れさせてあげたい」というご家庭にとって、自宅で受講できるこのオンライン授業はありがたいのではないでしょうか。
なお、TM算数オンラインは本科教室のクラス替えと同じタイミングで受講資格の認定をおこなうため、封書などの通知なく、資格を満たせば自動的にMY NICHINOKENより案内がくることがあります(前期・後期の切り替えタイミング以外だと、説明が一切ないため、混乱することも…)
また、一度認定されると、半期中は常に資格があるものとされます。
最難関・御三家の戦いはもう始まっている?!
今回は日能研・関東系のTMクラスについて触れました。
日能研の最高峰「TMクラス」の基準に到達しても、それを維持するのはとても大変です。
しかし、そんなクラスにすでに在籍し、常にトップ層で切磋琢磨をしている生徒も100人以上はいると考えられます。
たとえTMクラスへの移籍をなんらかの理由で断ったとしても、TMクラスの認定資格を得ること自体、とてもすごいことだと思います。
まずは子供の頑張りを認めてあげることも大事なことですね。
上の学年になれば、日特など本科教室以外の選択クラスなども出てくるみたいなので、必修でない限りは子供と状況を見極めながら取捨選択していきたいと感じました。