こんにちは、とはのです。
今回は小学校の個人面談の話と、減少化する家庭訪問についてです。
前半は「個人面談」の様子(実体験)。
後半はそもそも家庭訪問が減った理由と、個人面談も含めた代替案などをサラッとお伝えします。
※実体験については、関東のとある地域での事例です。地域によってかなり違いがあると思うので、一例としてご参考ください。
【実体験】小学校の個人面談の流れ&感想
私の地域の小学校では、家庭訪問はなく、年に1回個人面談がおこなわれます。
流れと個人面談実施までの流れと当日の様子をお伝えします。
小学校の個人面談1・スケジュール調整、面談概要
事前に学校からスケジュール用紙が配布され、空いている日時を書いて子供を通して提出します。
個人面談期間は10日ほどで14時半~17時までが面談時間とし、その期間は全学年5時間目の早帰り(1年生は4時間の日もあり)でした。
面談時間は1人あたり15分の所要時間です。
面談は担任の先生と保護者でおこないます。生徒は不参加。保護者は基本1人を想定していますが、夫婦で参加している方もいました。
先生は回収された紙をもとにスケジュールを調整。
後日確定した個人面談スケジュールを、子供を通して各家庭に配布されました。
小学校の個人面談2・当日の様子と持ち物
持ち物は外履きをいれる袋と内履き(スリッパなど)。筆記用具は持っていっても良いですが、とくにメモをすることはないので不要でした。
先生に伝えることがあれば、メモ書きを持参されると良いと思います。
面談は子供の教室。時間になるまでは廊下や近くのスペースで待ちました。


小学校の個人面談3・面談の様子と話す内容
前の人が終わり廊下に出てきたタイミングで、すれ違うように中へ。たまに先生も見送りがてら廊下に来て、その流れで中に案内されることもあります。
先生が座る場所へ案内し席に座るよう促したら、「失礼します」といって座ります。
話す内容については、とくに聞きたいことがなければ当たり障りのない内容です。
- 家での様子
- 放課後はどのように過ごしているか
- 習い事はやっているか
先生にもよると思いますが、これらはよく聞かれました。
先生側も絶対知りたいというよりも、「そういうふうに過ごしているんですね」程度の反応だったように感じます。
それがその後の学校生活に関係したかというと、そういうことはなかったです。
放課後の過ごし方については、友達関係や活動範囲を知りたいのかもしれませんね。

ほかにも事前に子供にアンケートを取っていて、それをもとに話を展開する先生も何人かいました。
また、学校生活で気になる点などあれば、そのことを話題に出す先生もいるかもしれません。
ちなみに子供の学校は毎年クラスが代わるので、毎年違う先生です。
お互いとくに悩みや気になる点がなければ、顔合わせと上記のような軽い会話のみでサクッと終わると思います。
話題については先生側だけでなく保護者から聞いてもかまわないので、ちょっとしたことでも、気になったことはここで聞いておくと良いと思います。
たとえば学校生活や特定の子に対する悩みなど、気になる程度だと電話や連絡帳だと聞きづらいので、個人面談はチャンスです。
そのほか、学校への要望や気にかけてほしいことなどあれば伝えておきましょう。
小学校の個人面談4・終わりとお礼
終わり時間近くになったら、「ではそろそろ…、またなにかありましたら、連絡帳でもお電話でもいただけたら」といった終いの言葉に入るので、お互いお礼を言って終了です。
小学校の個人面談5・おまけ
家庭訪問代わりの個人面談は年に1回のみですが、その後は毎月1回の教育相談日があります。
希望すればそこで放課後に時間をとって面談することが可能で、面談をしてくれる先生は担任の先生だけでなく教頭先生や看護教諭なども選ぶことができるほか、こちら側は保護者でなく子供本人が相談することもできます。
私のところの個人面談は5月で新クラスになって日が浅いため、先生にお伝えすることもあまりありませんでした。
しかし、万が一その後相談ごとが出てきた場合であっても、この教育相談日が利用できるのですこし気が楽だった覚えがあります。
家庭訪問は減少傾向?その理由は

私の地域の小学校は家庭訪問代わりに個人面談がおこなわれるとお伝えしましたが、同じ地域も多いのではないでしょうか。
現在「家庭訪問」は減少傾向にあります。
その理由は
- 教師の働き方改革
- 訪問・移動の負担
- コロナ禍
などが挙げられます。
教師の働き方改革の影響
働き方改革関連法によって、さまざまな業種の働き方が見直しされました。
教員の長時間労働が常態化していることも問題とされ、徐々に改善の動きを見せています。
その一環として、家庭訪問を別の形にする学校も増えているようです。

コロナ禍の影響
さらにコロナ禍の影響で学校行事の中止や縮小化、ソーシャルディスタンスの徹底などもおこなわれ、家庭訪問自体も敬遠されるようになりました。
このタイミングで休止する学校も多かったと思われます。


家庭訪問に代わる手段
家庭訪問の代わりになる手段はいくつかあります。
- 戸口・玄関先での面談
- 学校での個人面談
- オンライン面談
- 電話(面談?)
戸口や玄関先での面談
玄関先や戸口での面談の場合、通常の家庭訪問同様、生徒の住居確認や通学路の確認ができます。
玄関先であっても、生活環境や雰囲気の一部を感じ取ることができますほか、短時間で切り上げやすいといったメリットも。
また、家の中に案内する必要がないため保護者側の準備負担も少ないだけでなく、お互いの心理的負担の軽減、安全性の確保にも繋がります。

学校での個人面談
最近増えているのが学校での個人面談。
指定時間に学校に赴き、順に二者面談(場合によっては、三者面談)をおこないます。
家庭訪問・玄関先面談に比べて、スケジュールがずれづらく、お互いに事前準備ができやすいのがメリットです。
オンライン面談
オンライン面談は移動時間が発生しないため、双方にメリットがある面談方法です。
コロナ禍でGIGAスクール構想が前倒しとなり、文部省の「義務教育段階における1人1台端末の整備状況(令和4年度末時点)」の資料を見ると、全自治体等のうち99.9%が令和4年度内に整備完了したとあります。
学校・家庭ともにネットワーク環境が整ったことも、オンライン面談という新しい形の面談方法の後押しになったのかもしれません。

電話(面談?)
家庭訪問やそのほか面談の代わりに、電話という手段をとることもあるようです。

唯一、那覇市立神原小学校というところが2021年4月、コロナの「まん延防止等重点措置」のため家庭訪問(玄関先訪問)を中止をし、急遽電話対応にするといった事例を見つけましたが、希望者のみであったこと、かつ、それ以降は確認できていません。

家庭訪問の時期と頻度はさまざま
調べてみると、家庭訪問(個人面談など)の回数は学校によってさまざまでした。
学期ごとにおこなう年3回の学校もあれば、1学期の終わりや夏休みに設定する学校もあるようです。
また、全体におこなうのではなく、気にかかる家庭や希望する家庭のみおこなうこともあるそう。


家庭訪問や個人面談はスケジュールを調整する負担が大きく面倒と感じるご家庭も多いと思いますが、学校との情報共有や信頼関係を築く役割も持っています。
わが家の場合、初回の個人面談ではあたり障りのない会話で終わってしまうことが多いですが、それでも先生と話をしておくと、その後の相談や対応でもすこし心構えができるし、先生の人となりを多少なりとも理解できるので良い機会だと感じています。
家庭訪問や個人面談は、先生と一対一で話せる貴重な機会なのでぜひ有効に活用してくださいね。